第一報二〇一八年一月二十日(土)。ヴェネツィア。午後九時三十分。(日本は日曜の午前五時三十分。熟睡中だわね)深い寝息をたてている夫を思いながら、メールを送った。夫の博史(ひろし)は今月六日から一時帰国中。私は同行せず、ヴェネツィアに残っていた。こんなに長く一人暮らしをするのは、結婚生活二十六年余りにして初めてである。「そろそろあなたのお声が聞きたくなってきました。気をつけて来てね。待っています」…
家族の記事一覧
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小説『あなたと虹を作るために[人気連載ピックアップ]』【新連載】福田 恭子
「ママ、落ち着いて聞いてね。あのね、交通事故があって、それで、パパが亡くなりました」それが、娘からの第一報だった…
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【最終回】青石 蓮南
父と十年ぶりに会えたのに、DNA検査で「本当の親子ではない」という残酷な結末が待ち受けていた。俺の本当の父親は誰なのか…
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第14回】青石 蓮南
「あの、看護婦さん」「どうされました?」「息子の血液型、B型だということは言わないでもらいたいんです」
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小説『赤い靴』【第12回】高津 典昭
家族愛の冷め切ったこの男、要は金である。昼間から島焼酎を飲んでいる父は、卒業後の仕事が決まった娘に口元が緩んだ。
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第13回】青石 蓮南
「俺の血液型、B型だってさ」と息子に言われ…。誰にも言わずに隠し通していたことが知られてしまった。彼の父親は、元夫ではなく…
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第12回】青石 蓮南
母の不倫相手との間にできた子供が俺? だとすれば、離婚前に不倫をしていたのは父だけではなかったという事だ。なんて両親だ…
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第11回】青石 蓮南
「それで、俺、B型らしいんだよ」というと「え!? B型!?」と驚いた父。母はO型。そして父の血液型はなんとA型だったのだ…
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エッセイ『えこちゃんのドタバタ人生譚』【第8回】おかの えいこ
家の2階にいれば母に殴られる事はない? 母は口を開けば文句ばかり... 普通の会話などあるわけもなく喧嘩ばかり。
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第10回】青石 蓮南
家族の中で自分だけB型なんていう事が、本当にありえるのだろうか…。医者の言葉がメリーゴーランドのようにぐるぐると回り続け…
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第9回】青石 蓮南
「あなたの血液型ですが。検査の結果は、B型でしたよ」「B型⁉」...医師から言われたその言葉に、愕然としてしまった
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第8回】青石 蓮南
息子の涙にもらい泣きした。父もまた、息子の蓮の事を今まで忘れた事がなかった。そしてまた会える日をずっと願っていたのだ...
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第7回】青石 蓮南
通学途中に別れた父の実家があった。通り過ぎようとしたとき、祖父の名前が書かれた提灯、白黒の幕が飾り付けられているのが見え…
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第6回】青石 蓮南
その日は、三か月に一度、父と会える特別な日であった。蓮は朝から心臓が激しく鼓動するのを感じていた…
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エッセイ『歌集 いのちの名』【第11回】出島 美弥子
見ないふり 照れ屋のパパの メッセージ いつでもパパは 応援団長
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第5回】青石 蓮南
十年ぶりに再会した父。色褪せた茶色の財布から「これ」といって渡されたあるもの。これを見て蓮は涙をこらえることが出来なくなった
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第4回】青石 蓮南
嫁姑問題で母があの時こんなに辛い思いをしていたなんて…。自然に涙が滴り落ちた。さらに父は、外で彼女を作り不倫をしていたとは
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第3回】青石 蓮南
父は若い女性と再婚し、子供は二人いると聞き嫉妬心を覚えた。父は一人寂しく自分を待ってくれていた訳ではなかったんだ…
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第2回】青石 蓮南
父に会いたい…。別れた父を求めて、かつて家族で暮らしていた家へ。十年ぶりに訪れたこの家に父はまだ住んでいるのだろうか…
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小説『虹色の魂』【第6回】青居 蒼空
「お母さんは、もう少ししたら天国に行くんだ」父の言葉に戸惑いながら、冷たい母の手に触れていると突然感電したような衝撃が走り…
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【新連載】青石 蓮南
「今日で最後にしましょ」不倫相手と別れた十か月後、二人目の子供が生まれた…。W不倫の夫婦の秘密にまみれた家族関係とは