【前回記事を読む】さっきまで私に牙を向けていた狼たちは、血まみれで倒れていた。訳も分からずいると「無事か?」――突如現れたその人は…「え、うん。あんたも知ってるんだ」「そいつらの仲間か?」「ううん。真逆。むしろ殴り込みに近いかも」「……」そう言うとまた男の子は黙り込んだ。助けてもらっておいてなんだけど、この人は苦手だ。口数が少ないしコミュニケーションが取りにくい。こういう人が、ナギサが言う「陰キ…
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第12回】響乃 みやこ
「あーしと一緒に旅しない?」冗談みたいな感じで誘ってみたが、食い気味で「やだよ。足手まといだ」…失礼過ぎない!?
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第11回】響乃 みやこ
さっきまで私に牙を向けていた狼たちは、血まみれで倒れていた。訳も分からずいると「無事か?」――突如現れたその人は…
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第10回】響乃 みやこ
まさか。全身が寒気に襲われる。スコープから目を離し、見上げると巨大な狼が立っていた。逃げたくても、周囲には既に他の狼たちが…
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小説『人生の切り売り』【第13回】亀山 真一
「席に着くなり上着を脱いだろ?」襟元の開いたシャツを指されて…全て見抜かれているような気がした。
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小説『ディワータの島』【新連載】しのぶひろ
バタンガスの港、船着き場の薄暗い待合室――蒸し暑さと独特な匂いに包まれる中、医師・木田はある目的で"異郷の島"へ…
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第9回】響乃 みやこ
彼女が遺した手紙は、まるで報告書だった。感情も何も含まれていない図鑑のような文。でも最後、たった一行だけメッセージが…
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第8回】響乃 みやこ
あれから数か月。動かなくなった彼女の体には苔が生え始めた。もう分かっていた。彼女は「壊れた」んだ。食料も底をついてきて…
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第7回】響乃 みやこ
「生きて」―彼女はクシャっと顔を緩めて満面の笑みでそう言った。直後、接近してきたロボットがドォン!! と…
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第6回】響乃 みやこ
「なにかあるの?」「大丈夫、なんでもないよ」――本当に? どうしようもない胸騒ぎが、胸の中をどんどんと埋めていく
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小説『アミとアライの詩 銀河系宇宙編』【新連載】太田 祐一
その少女は女神の涙から生まれた存在だった?! 女神は自身の分身たる少女に月の光を輪にしたような指輪を授けた
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第5回】響乃 みやこ
――少しの罪悪感が湧く。ロボットである私が育ての親だということ、いつかは壊れて、そばにいてあげられなくなること。
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第4回】響乃 みやこ
「よく見ていて…ライフルはこうやって使う」――野生のシカに照準を合わせ、引き金を引くと、鋭い銃声が空気を切り裂いた。
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第3回】響乃 みやこ
この子を拾ってから1年が過ぎた。喋れるようになり、カエルに「けろけろ」、花を「おはな!」…そして私に「だれ?」
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小説『二十世紀のおとぎ話』【新連載】オー・クンケー
先の大戦で命を落とした小さな王国の皇太子と皇太子妃――しかし、彼らには5人の子供がいた
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第2回】響乃 みやこ
飛び起きて見回したが、拾った赤子の姿がない。探すと、ベランダで歩く練習をしていて――ここは5階。落ちたらまず確実に…
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小説『新事記』【第2回】吉開 輝隆
午前4時24分、大音声を残して消えた老人。その夜、その老人が家を訪ねてきたので挨拶をして下げた頭を上げると…
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小説『天界の者達』【新連載】安田 員壽
「運と良いシーンを逃さない事かな」――プロカメラマンの祖父と大学生の孫。二人は写真を撮りに朝の静かな神宮に来ていた
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【新連載】響乃 みやこ
【プロローグ】そして、「■■」は消えた―― 荒廃した世界で赤子を見つけたロボット。その時確かに、感情が胸に宿った
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小説『Angel Story もう一つの創世記』【新連載】八百原 起也
どこまでも続く甘美な世界。柔らかく流れる風、心地よいせせらぎの音…この栄華は永遠に終わることがないと思っていた
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小説『夜幻水鏡抄』【新連載】堀内 ナオミ
水鏡…?――艶やかな水晶の縁取りに両の手のひらをそっと乗せ体重をかけ、おそるおそる水面を覗き込んだ