観光案内の係員が頼みの綱だ。昨夜の爆音も、道路の事も、何から何まで知っていて、笑い話のように解決してくれるはず――
異世界縄文タイムトラベル[注目連載ピックアップ]
【第9回】
水之 夢端
閃光の先は何と縄文時代! !
笑いあり、涙あり、友情ありのタイムスリップ小説
現代に戻れる日を信じ、力強く生き抜く青年たちを待ち受けていた、驚愕の真実とは!? 毎年「ワケアリ」な青少年たちが開催するサマーキャンプは、今年も変わらず静かな夜を迎えていた。しかし、そこに一線の閃光と激震が起こり、事態は一変する。うっそうとした茂みの中の野生のイノシシ、原始人との闘い…もしかして、タイムスリップ!? 「一度あることは、二度起こりうる。だから、きっと帰れる。」既存のタイムスリップ作品とは一線を画した衝撃作を連載でお届けします。
「一度あることは、二度起こりうる。だから、きっと帰れる」毎年「ワケアリ」な青少年たちが開催するサマーキャンプは、今年も変わらず静かな夜を迎えていた。しかし、そこに一線の閃光と激震が起こり、事態は一変する。うっそうとした茂みの中の野生のイノシシ、原始人との戦い……もしかして、タイムスリップ!? ※本記事は、水之 夢端氏の小説『異世界縄文タイムトラベル』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。
【前回の記事を読む】まさか一晩で浅間山の形が変わるなんてこと、あるわけない。それが正しければ――「大変だ!」盛江が血相を変えて走ってきて…
Chapter1 天変地異
舗装道路は刃物で切り取られたようにスパッと終わっている。
その先は、盛江の言う通り、茂みになっていて、雑木林が奥へと続いている。目の前の木を見ると、よく茂った枝振りがあり、幹は太く、根もしっかり張っている。
とても昨日今日で成長したり、植え込まれたようではない。
雑木林の奥は、枝葉が重なり合い、濃い緑が入り組んで、延々と続いている。まるでジャングルである。
早坂と盛江は舗装道路の切断面を見て、靴底でそこを擦っては、首を傾げた。
沼田は切断された道路の路側の外の、土の部分にしゃがみ、地面を調べた。
「みんな。ここを見てくれ」沼田は一点を指差した。
「ここ、不思議じゃないか? 道路が切断されている向こうとこちら側とでは、土が違う。色も、固さも、粒具合も」
三人は沼田の傍にしゃがみ込んだ。早坂は指先で向こうとこちら側の土をそれぞれつまんでほぐし、感触を確かめた。
「確かに違う」
「頭を上げて道路脇を見てくれ」沼田は立ち上がって道路の右手を指差した。
「道路の切断面の延長線上……何か違わないか」
一見すると深い雑木林である。