建物に入ると、20代前半と思われる可愛い女性と、冴えない中年の男性が奥のテーブルで向かい合って話していた。この中年男性は城間拓海だろう。僕がここに所長代理として着任したために自分が所長になり損ねたと思い、反発するかもしれないと本社の山上さんから聞いた人物だ。ただし、営業には向いているらしく、浦添営業所の売り上げの9割は城間さんによるという。もう一人の若い女性は山田美憂さん。ショートカットの黒髪で…
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第18回】木山 空
「奥のテーブルでコーヒーでも飲みながら歓迎会のようなことをさせていただきます」言葉や態度から歓迎されていないと感じた。
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第17回】木山 空
沖縄に来たことを全身で感じた。今日から気持ち新たに頑張ろうという前向きの気持ちと、ついに最南端まで来てしまったという不安な気持ち。
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第16回】木山 空
異動先の大阪で結果を出せず、鬱状態で薬を服用。久しぶりに会う家族の前では、頑張って元気に振る舞おう。
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第15回】木山 空
掲示板に貼られたセクハラ写真の数々は前代未聞だった: 所長が女子更衣室を覗き込んでいる写真、皆が帰った後に女性スタッフの引き出しを物色している写真...
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第14回】木山 空
「水島は年上好みでいろんな人と付き合ってきたみたいですよ。誰か他の男に乗り換えたのかもしれません。」
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第13回】木山 空
「あの所長がいる限り営業所をよくするのは難しいのと違いますか?」若手社員の接近で、所長を陥れる提案。
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第12回】木山 空
会うたびごとのセックスとその後の空虚さ。身体に溺れる関係は、長くはもたなかった。
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第11回】木山 空
その夜、彼女の中に入ったあとに僕は名前を呼んだ。小さな声で「嬉しい」と少し涙ぐんでいるようにも見えた...
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第10回】木山 空
「私がパートナーに求める条件は、結婚できない人か、結婚する気がない人です。」同僚女性から屁理屈っぽいアプローチ
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小説『人生の切り売り』【第9回】亀山 真一
欲していたのは経験だった。だからたいして好きでもない男の恋人になり、キスをして、初めてまでも捧げてしまった。
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小説『ラガーマン ジャッカル翔』【第19回】上山 照
競馬で勝って大はしゃぎ!話がひろがり、糸口のみえない襲撃事件の話を口にすると、「えっ」と急に大きな声で驚く友人。
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第9回】木山 空
手作り弁当に隠したメッセージ。「もし気づいてくださったら、前に進むことに決めていました...ワインを揃え、部屋に来ていただく準備をしました」
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第8回】木山 空
「あなたが手を出したくなったら、私は抵抗しませんから」所帯持ちの僕は、同僚女性の強引な誘いに乗り...
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第7回】木山 空
「このお弁当、私だと思って食べてくださいね」鬱状態に沈む中、同僚女性からのアプローチが進む。
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第6回】木山 空
「私の部屋に上がってください」誰かに会うといけないからと伝えると、彼女は絡めた腕に逆に少し力を込めた。
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第5回】木山 空
「ちゃんとご飯食べていらっしゃいますか?」こんなに優しい言葉をかけてもらったのは、大阪に来てから初めてだった。
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第4回】木山 空
「家族と離れてまでして中古車を売ることが、本当に僕がしたかったことなのだろうか?」上手くいかない仕事、人間関係、精神を蝕み鬱状態に。
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小説『左遷、最果てのパラダイスへ』【第3回】木山 空
「安くてもいい中古車を、車が本当に好きな人に売りたい。」本社勤務を捨て、自ら出向願い。
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小説『俺たちのアビリティフォース』【最終回】藪坂 りーた
研究のために人体実験。市民を守るはずの組織が、逆に市民に害を及ぼしている―!?陰謀を阻止すべく、チームに入るか聞かれたが…
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小説『恋愛配達』【第19回】氷満 圭一郎
「は? 何言ってんの?」彼女の告白に、関係を持った日のことが頭をよぎる。段ボールの中身は......