人気記事ランキング

  1. エッセイ
    『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』
    【第17回】
    山口 ゆり子
    1位 1

    妻の姉をソファーに連れて行き、そこにそっと横たえた。彼女は泣き続けながらも、それに抵抗することはなかった

    【前回記事を読む】気が付けば、妻の姉に抱き着き声をあげて泣いていた。…妻が流産し幼児退行して2年。こみあげてくるものを耐えられなかったんだ静かに抱きしめ返してくる亜希子の背中をさすりながら、春彦は郁…
  2. 小説
    『東京フェイクLove♡』
    【第9回】
    川田 レイ
    2位 2

    添い寝とハグで充分だったのに…イケメンセラピストは突然身体に覆い被さり、そのまま…

    【前回の記事を読む】新卒の男の子を出張マッサージに呼び出し。紙ブラとショーツ姿で布団にくるまり待っていると…流星は大きなリュックにシーツの上に敷く薄いシートアロマオイル、オイルを温める保温器などを持…
  3. エッセイ
    『一人十色』
    【新連載】
    イドゥルギ ヒロ
    3位 3

    「至急病院に来て欲しい」妊娠した妻の病院から電話があった。病院に飛ぶと、妻は集中治療室の中で......

    うららかな春の香りがする三月の終わりに人事異動の内示があった。別のところの職場で働いている彼女と秋に結婚するため、異動と併せて引っ越すことを考えていた。今のアパートは二人では狭いからだ。お互い三月の…
  4. エッセイ
    『59才 失くした物と得た物[注目連載ピックアップ]』
    【第2回】
    有村 月
    4位 4

    「今週が山です。長くても2週間―」思いもよらない余命宣告に理解できずにいた私の背中を看護師長が無言でさすってくれ…

    【前回の記事を読む】ダンナが死んだ―まさかの現実。「1度きりの人生、こんなんでいいの?」と熟年離婚は考えていたけれど…1ヵ月の入院が半月のびたが無事退院、私もそれに合せ3週間の休みをもらった。祈願だ…
  5. 小説
    『小窓の王』
    【第20回】
    原 岳
    5位 5

    滑落者を発見。「もう一人はダメだ。もうそろそろ死ぬ。置いていくしかない…お前一人引き上げるので精一杯だ。」

      どこかから低く、獣のようなうなり声が聞こえていた。「滑落したのはこいつ一人ですかね?」と川田が鬼島に聞いた。「下だよ」と鬼島が答えた。滑落者のハーネスから下方に伸びているロープの先にもう一人ぶら…
  6. 小説
    『東京フェイクLove♡』
    【第11回】
    川田 レイ
    6位 6

    シンデレラタイムは終わり。ふと強烈に、客とセラピストでしかない関係性を突きつけられ...

    【前回の記事を読む】「ねえ、残り1時間だから、歌はやめてソファで甘えたい」カラオケを切って部屋を暗くし、膝の間からもたれかかると…流星の腕の中にしっかりと抱きしめられている時、真由子は何だか流星が、…
  7. エッセイ
    『一人十色』
    【第2回】
    イドゥルギ ヒロ
    7位 7

    「息子の顔が見たい」と言う妻に、私は「後でゆっくりね」と言ってしまった。だがそのあと妻は意識を失い、我が子に会えないまま…

    【前回記事を読む】「至急病院に来て欲しい」妊娠した妻の病院から電話があった。病院に飛ぶと、妻は集中治療室の中で......手術を終えて我が息子と初対面した。通常なら周囲に祝福される瞬間だが、低体重児…
  8. 小説
    『東京フェイクLove♡』
    【第12回】
    川田 レイ
    8位 8

    年下男子の可愛さが、たまらなく好きでしょうがない。コーヒーで火傷しかける幼さに、強烈に本能を刺激される。

    【前回の記事を読む】シンデレラタイムは終わり、ふと強烈に、客とセラピストでしかない関係性を突きつけられ...都営浅草線に乗り換えて最寄り駅の中延から5分程度歩くと蛇窪神社に到着した。真由子は流星と2…
  9. 小説
    『東京フェイクLove♡』
    【第10回】
    川田 レイ
    9位 9

    「ねえ、残り1時間だから、歌はやめてソファで甘えたい」カラオケを切って部屋を暗くし、膝の間からもたれかかると…

    【前回の記事を読む】添い寝とハグで充分だったのに…イケメンセラピストは突然身体に覆い被さり、そのまま…1人ベッドに残った真由子は、朝までぐっすり寝て7時過ぎに起きて、部屋の大型テレビで朝の番組を見て…
  10. エッセイ
    『振り子の指す方へ』
    【第19回】
    山口 ゆり子
    10位 10

    何故、妹の夫に体を許してしまったのだろう。もう誰のことも好きになれないはずの私は、ただあなたとの日々を想って…

    そう声に出して言いかけて、漠然とした思いがそれを聞くことを躊躇わせた。あの日、気が付くと二人はいつも一緒にいた。あの日、亜希子が『これは面白い!』と思うと、悟もすぐ隣で笑っていた。あの日『う~ん』と…
  11. 小説
    『千恵と僕の約束[人気連載ピックアップ]』
    【第4回】
    成田 たろう
    11位 11

    「実は、妻が乳がんを患ってしまって……」――仕事が手につかず、誰かに胸の内を話したかった。「今できることは何でしょうか?」

    【前回の記事を読む】左胸の痛みが治まらないため病院へ――すぐに診察室から出てきたため安心していたら、「これから、MRIの検査」会社に行っても、仕事は手に付かなかった。私たちの仲人であり、奥様をがんで…
  12. 小説
    『東京フェイクLove♡』
    【第14回】
    川田 レイ
    12位 12

    「今世、33歳も年齢差あるじゃないですか?それでも彼は…」あまりにも多い共通点に、ソウルメイト鑑定を受けると…

    【前回の記事を読む】『恋人スタンプを使うのは、真由子さんだけですよ』特別に想われている、客を超えた存在だと単純にも思うようになり…真由子はふと流星との関係に想いを巡らす。流星と真由子は、パラダイスア…
  13. 小説
    『千恵と僕の約束[人気連載ピックアップ]』
    【第3回】
    成田 たろう
    13位 13

    左胸の痛みが治まらないため病院へ――すぐに診察室から出てきたため安心していたら、「これから、MRIの検査」

    【前回の記事を読む】「三十歳の誕生日に医者から死を宣告されたことがあるんだ…」結婚前に妻からの告白。気にしていないと即答したが…私は平日は、帰りが夜遅くなることが多かったため、一年の大切な行事だけは…
  14. エッセイ
    『59才 失くした物と得た物[注目連載ピックアップ]』
    【新連載】
    有村 月
    14位 14

    ダンナが死んだ―まさかの現実。「1度きりの人生、こんなんでいいの?」と熟年離婚は考えていたけれど…

    ダンナが死んだ―まさかの現実。自覚はなかったが、この時から私の「おひとりさま」は始まろうとしていたようだ。たしかにダンナは肝臓の数値が悪いと1ヵ月半入院したものの退院、体力も少しずつ戻りはじめ還暦祝…
  15. 小説
    『東京フェイクLove♡』
    【第13回】
    川田 レイ
    15位 15

    『恋人スタンプを使うのは、真由子さんだけですよ』特別に想われている、客を超えた存在だと単純にも思うようになり…

    【前回の記事を読む】年下男子の可愛さが、たまらなく好きでしょうがない。コーヒーで火傷しかける幼さに、強烈に本能を刺激される。ホテルの部屋を出る時、流星の黒い革靴が、真由子の目に留まった。(靴が何だか…
  16. 小説
    『千恵と僕の約束[人気連載ピックアップ]』
    【第5回】
    成田 たろう
    16位 16

    乳がんを治したい。毎日のように検査を受け、「くたくただよ」妻の言葉を黙って聞くことしかできない自分に無力さを感じていた…

    【前回の記事を読む】「実は、妻が乳がんを患ってしまって……」――仕事が手につかず、誰かに胸の内を話したかった。「今できることは何でしょうか?」紹介された都内の病院に通うようになり、検査の日が続いた。…
  17. 小説
    『東京フェイクLove♡』
    【第15回】
    川田 レイ
    17位 17

    33歳差の2人。できあがったカップル写真には、残酷なほどハッキリと、親子のような差が…

    【前回の記事を読む】「今世、33歳も年齢差あるじゃないですか?それでも彼は…」あまりにも多い共通点に、ツインソウル鑑定を受けると…一方の流星は着付けが終わり、紗帽という羽が付いた帽子をお店のマダムに…
  18. 小説
    『東京フェイクLove♡』
    【第8回】
    川田 レイ
    18位 18

    新卒の男の子を出張マッサージに呼び出し。紙ブラとショーツ姿で布団にくるまり待っていると…

    【前回の記事を読む】レスの極みのような30年間。触れ合う事や、親密な会話、スキンシップなど皆無で、夫以外にそれを求めた…流星と出会って約1ヶ月間のうちに、渋谷店2回、新宿店1回と3回店舗利用で会って…
  19. 小説
    『赤い靴』
    【第14回】
    高津 典昭
    19位 19

    娘ではなく"女"として――畑から帰ってくるとそこにはべろべろに酔っぱらっている父親がいた…

    【前回の記事を読む】夫は酒浸りで堕落しきった生活を送るが、それでもなんとか生活できていたのは母の懸命な労働のおかげだった。「お父さん、見て見て」恵理の弾んだ声だ。昔から顔も声もかわいいのだ。「そんな…
  20. 小説
    『東京フェイクLove♡』
    【第6回】
    川田 レイ
    20位 20

    「もう、我慢出来なくなるなぁ…実は出張ホテルマッサージもやってるんですよ」施術後、新たな誘いをかけられ…

    【前回の記事を読む】LINEでリクエストしたバックハグ。「貴女といると落ち着けます」と、腕の中へ引き寄せられ、そのまま指で…「あの、流星くんとくっついて思ったんですけど、2人の身体がぴったりしてフィ…