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  1. エッセイ
    『迷子 うつと離婚と私[人気連載ピックアップ]』
    【第6回】
    野沢 りん
    1位 1

    母の葬儀が終わり施設へと帰った父。そして事件は起こった。父のベッドの上で介護士が見たものは...

    介護士さんの心配父は認知症、母は車いす。母が台所に立てなくなり、父が炊事をしていた。一日に二回買い物に同じものばかり買う。郵便局も一日二回、父のルーティンである。郵便局には残高を聞きに。よほどお金の…
  2. 小説
    『不倫された側』
    【第8回】
    及川 夢
    2位 2

    もしかして妻が不倫?妻の車にGPSを仕掛けたところ、家から20キロも離れた町で、発信機が止まった!

    【前回の記事を読む】気分はスパイ大作戦!?嘘をつく妻の車にGPSを仕込んだ…。妻は一体どこへ向かうのか享子は朝6時まで仕事をしている。だから交代、引継ぎ、着替えなどを済ませて6時30分くらいには駐車…
  3. エッセイ
    『朝陽を待ちわびて』
    【新連載】
    桜木 光一
    3位 3

    父の通夜に現れなかった妻。自宅階段の手すりに白い紐が結ばれていて…

    妻の命を守るためにご尽力頂いた皆様に感謝申し上げます。医療機関の皆様には特にお礼申し上げます。自傷行為者の介添人として私自身も入院させて頂いたことは、妻の励みになりました。心から感謝します。私が疲弊…
  4. エッセイ
    『ある朝、突然手足が動かなくなった ギランバレー症候群闘病記[注目連載ピックアップ]』
    【新連載】
    市川 友子
    4位 4

    "その日"の前日まではいつも通り。2駅先まで散歩をして、精力的に動き回っていた。

    2020年のクリスマスに、友人から貰ったワインを飲んでお祝いをした。クリスマスの祝いではなくギランバレー症候群から生還して2年目の乾杯だ。何の因果でわざわざクリスマスの日に発症し、ICUに入るまでに…
  5. 小説
    『心ふたつ』
    【第23回】
    高田 知明
    5位 5

    『ふみ』さんの呪いを断ち切るために、生まれたばかりの長男を危険に晒すかもしれない"奥の手"を使う他なかった...

    「父さん。今の世の中、千グラムにも満たない未熟児だって完全看護の中でちゃんと成長するんだよ。混合ワクチンだってあるんだ。もう『ふみ』さんに頼る必要はないんじゃないの? このあたりできっちり縁を切るこ…
  6. エッセイ
    『Re:start』
    【新連載】
    森 亜美
    6位 6

    突然の交通事故で意識不明の重体。目覚めると以前の面影が無いほど変わり果てた姿で…

    幼少期から難なく平凡に過ごしてきた私。中学生頃からギャルに憧れてギャルの道まっしぐらの中、18歳で結婚、出産しました。家事や育児を頑張っていた新米ママ時代もあり、3人の子供にも恵まれて平穏な日常を送…
  7. エッセイ
    『迷子 うつと離婚と私[人気連載ピックアップ]』
    【第7回】
    野沢 りん
    7位 7

    「これは感染症です。旦那さんにも症状があるはず」夫を問い詰めると「俺は通院しているから大丈夫」(あほかこいつ)

    逃避温泉婦人科が好きなわけではないのですが、婦人科へ行きました。三人目を出産後、違和感、第六感。医師は「これは、感染症です。旦那さんにも症状があるはず」。薄ら笑いで言われた。心と裏腹に「明日、三面記…
  8. エッセイ
    『あなただけが消えた世界』
    【第2回】
    上島 薫
    8位 8

    (お母さん!助けて!お母さん…)―小学5年生の私と、兄妹のように仲良しだったはずの男の子。部屋で遊んでいたら突然、体を…

    一緒に寝かせてもらえる時もあったのだが、今思うと、その対応の違いはきっと父と母の営みが関係したのだろう。でも、そんなことは当時の幼い私には分からないことだ。また、物心がつく頃から爪を噛む癖があった。…
  9. 小説
    『心ふたつ』
    【第22回】
    高田 知明
    9位 9

    『邪魔をするなと言ったではないか』ふみさんのルールを破った曽祖父の長男はあらゆる流行り病にかかり亡くなってしまった...

    「それから、ふたつ目。こちらがもっと重要だ。橋口家直系長男のおまえには、おそらく今でも『ふみ』さんの姿が見えるだろう。だが、いるのがわかっても決して目を合わせてはいけないし、懐かしく思っても話しかけ…
  10. 小説
    『心ふたつ』
    【最終回】
    高田 知明
    10位 10

    一世一代の悪霊退散の儀式。今まで代々と長男を守り、時には呪ってきた「ふみ」さんは計画通りに現れた...!!

    「弘樹さん。貸衣装もバッチリよ」陽菜は持ち帰った紙袋をぽんと叩いてVサインを出した。午後二時過ぎになると、俺の両親と姉がやってきた。姉がひろみの顔を見て「かわいい」と言っている横で、両親は陽菜の顔を…
  11. エッセイ
    『ある朝、突然手足が動かなくなった ギランバレー症候群闘病記[注目連載ピックアップ]』
    【第2回】
    市川 友子
    11位 11

    急激に進行する病状。1時間前まで自力でベッドに移れていたのに、両腕はゴムのように手応えがなくなってしまった。

    整形外科では腱反射のテストをする、俗に言う脚気の検査だ。膝をトンカチのようなもので叩くと、意識していなくても足がピンッとはね上がる、はずだった。ところが私の足はピクッとも動かないではないか、これはシ…
  12. 小説
    『迷いながら揺れ動く女のこころ』
    【第6回】
    松村 勝正
    12位 12

    「誰、どうして」…壁一つ隔てた部屋からかすかに女性の声が聞こえた夜

    結婚を意識した時、悠真さんから「自由に趣味に生きてください」と言われ、マザコンの健吾と別れ一人で生きてゆくと一度は決めたはずだったが、シンデレラ姫のような世界に盲目の内に引き込まれて、ここに自分がい…
  13. 小説
    『維新京都 医学事始』
    【第22回】
    山崎 悠人
    13位 13

    その産科医は、母子の死を覚悟した。死産児を取り出すことも諦めて…。―緊急の往診で到着すると、消耗しきった妊婦が…

    それらの遊びでは、負けた方が酒を飲むという決まりがあったが、最年長でヨンケルと同じ四十四歳の山本覚馬は加わらず、一人静かに酒を楽しんでいた。宴はしだいに、大盛り上がりとなっていった。万条と安妙寺は座…
  14. 小説
    『心ふたつ』
    【第21回】
    高田 知明
    14位 14

    『ふみ』さんの霊が代々我が家系の長男を守り続けている...?! そして父から『ふみ』さんのルールが伝えられる...

    ところが良いことは長くは続かなかった。注意はしていたものの、七五三のお宮参りを終えてホッとしていたなか、弘大はちょうどその冬世間に蔓延していた麻疹(はしか)にかかり高熱を出した。ふみは自分の方が丈夫…
  15. エッセイ
    『ある朝、突然手足が動かなくなった ギランバレー症候群闘病記[注目連載ピックアップ]』
    【第3回】
    市川 友子
    15位 15

    脳から手足へ伝達する神経が機能しなくなる。手足に始まり、喉の筋肉も動かなくなり、しだいに呼吸困難になっていった。

    【26日】入院した翌日から検査や治療が始まった。私の場合、進行が早いのが幸いしてか、ギランバレー症候群と早々に診断された。ひと月かけて筋肉が衰えていくのだが、またゆっくりと戻っていく。原因は解明され…
  16. エッセイ
    『迷子 うつと離婚と私[人気連載ピックアップ]』
    【第8回】
    野沢 りん
    16位 16

    子宮全摘の手術後、ひとりでいると不安が襲ってくる。部屋の中をうろうろする。手に包丁を持ち、疲れ果てるまで歩いた。

    子宮全摘 3手術は嫌だけど、面倒な生活や仕事から逃げられると思うと楽しみになった。六人部屋で手術する人ばかりで、情報交換もバッチリ。部屋の入り口から順番に、トコロテンのように毎日一人手術室に押し出さ…
  17. エッセイ
    『迷子 うつと離婚と私[人気連載ピックアップ]』
    【第5回】
    野沢 りん
    17位 17

    義母の納棺は素晴らしかった。「もう少し若ければつけてみたい」と言っていた紅をさし、楽しみにしていた着物をお棺にかけた。

    声のかけ方駐車場の前で工事。作業員に「右折して出たいが大丈夫ですか」。すると「おかあさん、大丈夫ですよ」と返事。はぁー、私あなたを産んだ覚えないけど。奥さんでもないし、他人からオバサンはもっとイヤだ…
  18. 小説
    『魂のいるところ』
    【新連載】
    しおん
    18位 18

    伯父の葬儀の日に出会った端正な顔立ちをした青年。「綺麗な顔だなぁ……」そう思った

    伯父の葬儀の日、伯母や親戚達はすすり泣いているのに、私は悲しめないでいた。突然の訃報に、伯母も心の準備がなっておらず、それもそのはず五十三歳で亡くなるなんて早すぎる。良い部下にも恵まれて仕事も順調、…
  19. 小説
    『心ふたつ』
    【第19回】
    高田 知明
    19位 19

    幼い間見えていた「おばちゃん」の正体を父は語りだす。父はアルバムの中からセピア色の白黒写真を指差して...

    俺のそばにいてくれた「おばちゃん」の姿は、そのときまでずっと変わらなかった。今思えば二十歳過ぎくらいの清楚な女性だった。俺が物心つく前から、ずっとその年齢で俺に接してくれていたのだ。だからこそ、あん…
  20. 小説
    『宮本武蔵と忍びの者』
    【第7回】
    石崎 翔輝
    20位 20

    くノ一は必ず女として男を籠絡する技を身につける。仲のいい娘が、老忍たちを相手に仕込まれる姿を見てきた。

    いま薬華庵の小者たちは、甲賀の里の望月家との連絡に当たっていた。太一 (たいち)、十蔵 (じゅうぞう)、初音(はつね)といった十代の半ばを過ぎた歳の甲賀の忍びである。甲賀は、織田信長が本能寺で明智光…