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  1. 小説
    『迷いながら揺れ動く女のこころ[人気連載ピックアップ]』
    【第2回】
    松村 勝正
    1位 1

    主人の入浴介助を試みた。私もびしょ濡れになり「君も風呂に入れば」と言われたが、少しでも自分の裸を主人に見られたくなくて…

    【前回の記事を読む】三人で夕食のテーブルを囲んでいた。夫、妻、そして――。彼が彼女に「美味しいね」と言って、普段殺風景な屋敷に珍しく会話が…気になっていたことがあったので美代子は急いでパソコンを閉じ…
  2. エッセイ
    『ボクは、笑顔でできている ~多くの人に支えられて、白血病と闘うことができました~[注目連載ピックアップ]』
    【新連載】
    向井 健一郎
    2位 2

    朝起きると、背中の激痛と大量の汗。循環器科、消化器内科で検査を受けても病名が確定しない... 一体この病気とは...

    2015年7月27日の朝6時ごろ、私は大量の汗と背中の強い痛みを感じて、いつもより早く目覚めました。あまりの異常な事態に横で寝ていた妻を起こして「何かおかしい、背中が痛い」と告げました。妻は普段はあ…
  3. 評論
    『自然災害と大移住――前代未聞の防災プラン[注目連載ピックアップ]』
    【第16回】
    児井 正臣
    3位 3

    首都圏郊外の「限界集落化」。川崎市の北部、横浜市、東京都の三多摩地区に多くある住宅地の過疎化問題とは。

    【前回の記事を読む】増える「新築空き家」の実態。人口維持のため、なりふり構わず住民の誘致を行う市町村。・土地を有効活用したい土地所有者の事情農地や山林の所有者は、後継ぎがいないなど農業や林業の継続が…
  4. 小説
    『13.Feb チョコレーション』
    【第5回】
    齊藤 俊彦
    4位 4

    トイレから出てきた彼に続いて出てきた彼女。私は二人が目配せしたほんの一瞬を見逃さなかった。彼にしてはトイレが長かったような…

    【前回の記事を読む】大きな瞳と艶やかな長い黒髪にやや豊満なボディ。自分にはないものを明らかに感じてしまい…智子はピザを注視した。チーズとメニューにあるがナチュラルチーズでないのは明らかで、原材料は乳…
  5. エッセイ
    『迷子 うつと離婚と私』
    【第11回】
    野沢 りん
    5位 5

    救急車で運ばれた夫。間違えて開けた携帯には…「会いたい、愛している」

    【前回の記事を読む】精神科閉鎖病棟に入院する患者たちの日常。看護師と賑やかな生活遠くからお見舞いの人は少ない。お見舞いの人がくると羨ましい。患者は嬉しいのか恥ずかしいのか誇らしいのか赤くなる。ホール…
  6. 小説
    『迷いながら揺れ動く女のこころ[人気連載ピックアップ]』
    【第6回】
    松村 勝正
    6位 6

    「誰、どうして」…壁一つ隔てた夫の部屋から、かすかに女性の声が聞こえた夜。

    【前回の記事を読む】入浴介助中、ラグビーで鍛えたご主人の胸厚の体を擦るのは、異性に接する楽しみの一つだった。――奥様に対して敵対心はないが…結婚を意識した時、悠真さんから「自由に趣味に生きてください…
  7. 小説
    『迷いながら揺れ動く女のこころ[人気連載ピックアップ]』
    【第4回】
    松村 勝正
    7位 7

    家政婦になったときから、ご主人を異性として意識したことはなかった。しかし昨晩の出来事で、奥様に対する小さな嫉妬心が芽生え…

    【前回の記事を読む】あの時、家政婦は嫉妬していた…? 家に来て20年。夫の入浴介助は彼女の仕事。それを私が気まぐれで奪って…四方八方から飛び交う市場独特の掛け声や買い物客たちの行き交う足音で、二人は…
  8. 小説
    『しまなみ海道に消えたミス』
    【最終回】
    風向 良雄
    8位 8

    抵抗しても男は容赦しなかった。無理にドアを開けられて、引きずりおろされ…「ほおお…いい女やで」

    【前回の記事を読む】ドライブは初めてのふたり。ただ風景を見る旅ではない。ある男性に逢うという目的がある。「ひと夏の恋心なの」「恋心、恋ねえ…」つなぎの作業服を着ているが、まちがいはない。あの日あのと…
  9. 小説
    『13.Feb チョコレーション』
    【第4回】
    齊藤 俊彦
    9位 9

    大きな瞳と艶やかな長い黒髪にやや豊満なボディ。自分にはないものを明らかに感じてしまい…

    【前回の記事を読む】宇宙船で二人だけの空間を避け、離れたがっているのだろうか? せわしなく地上へ戻りたがる彼の寝顔に感じる恐怖。空港のロビーにつながる最後のエアロックが開くと同時に、閑散とした広大な…
  10. 小説
    『迷いながら揺れ動く女のこころ[人気連載ピックアップ]』
    【新連載】
    松村 勝正
    10位 10

    三人で夕食のテーブルを囲んでいた。夫、妻、そして――。彼が彼女に「美味しいね」と言って、普段殺風景な屋敷に珍しく会話が…

    三人で夕食のテーブルを囲んでいた時、悠真が明るい表情で「今日の煮魚は美味しいね」と美月の方に目線をやりながら言った。それまで黙々と箸を動かしていた美代子も「本当に美味しいわ、美月さん何というお魚です…
  11. 小説
    『ツワブキの咲く場所』
    【第10回】
    雨宮 福一
    11位 11

    男たちの群れの中、無抵抗に、人形のように揺られる少女の脚を見ていた。あの日救えなかった彼女と妹を同一視するように…

    【前回の記事を読む】久しぶりに書いた妹の名前。できない気持ちの塊が音や匂いを引き連れて、こちらへ近づいてくるような気配さえした。鉛筆が手を離れ、かたんと音を立てて床に落ちる。ハッと我に返り、目を見開…
  12. 小説
    『迷いながら揺れ動く女のこころ[人気連載ピックアップ]』
    【第8回】
    松村 勝正
    12位 12

    男女の仲か。――「深夜、主人の部屋から話し声が聞こえて。それから主人と家政婦さんを観察すると…」と友人が話して…

    【前回の記事を読む】「主人の体にふれる機会も少ない。私はただの同居人…」新婚生活を友人に打ち明けた側から結衣が「独身者は若く見えるよね。子供の世話なんかで生活の疲れが表面に出てこないから」と口を挟ん…
  13. 小説
    『店長はどこだ[人気連載ピックアップ]』
    【第12回】
    八十島 コト
    13位 13

    どうしてあんなブサイクと妻が...亡き妻の浮気相手をついに発見するも、エリート夫は困惑。

    翌週の土曜日、達郎は金沢に来た。駅前の金沢東都ホテルにチェックインした。いったん荷物を置いた後、ホテルの一階にある喫茶店に入って、コーヒーを飲みながら、フロントでもらった市内のガイドマップに目を通し…
  14. 小説
    『迷いながら揺れ動く女のこころ[人気連載ピックアップ]』
    【第3回】
    松村 勝正
    14位 14

    あの時、家政婦は嫉妬していた…? 家に来て20年。夫の入浴介助は彼女の仕事。それを私が気まぐれで奪って…

    【前回の記事を読む】主人の入浴介助を試みた。私もびしょ濡れになり「君も風呂に入れば」と言われたが、少しでも自分の裸を主人に見られたくなくて…風呂場の外から「大丈夫ですか」という美月の声がした。美代子…
  15. 小説
    『ツワブキの咲く場所』
    【第9回】
    雨宮 福一
    15位 15

    久しぶりに書いた妹の名前。できない気持ちの塊が音や匂いを引き連れて、こちらへ近づいてくるような気配さえした。

    【前回の記事を読む】統合失調症に苦しみ、生きていた。誰かに自分の考えが読み取られているような、そんな感覚にとらわれていた。この家は、近くに郵便局がある。小さな郵便局で、午後五時にはもう店じまいだ。私…
  16. 小説
    『迷いながら揺れ動く女のこころ[人気連載ピックアップ]』
    【第5回】
    松村 勝正
    16位 16

    入浴介助中、ラグビーで鍛えたご主人の胸厚の体を擦るのは、異性に接する楽しみの一つだった。――奥様に対して敵対心はないが…

    【前回の記事を読む】家政婦になったときから、ご主人を異性として意識したことはなかった。しかし昨晩の出来事で、奥様に対する小さな嫉妬心が芽生え…美月が悠真の車いすを押して食卓まで来た。「私の事務所まで…
  17. 小説
    『拝啓、母さん父さん[注目連載ピックアップ]』
    【第6回】
    三上 ミカン
    17位 17

    「キャー……、助けて!」「――ふざけるな!」二人を追いかけ外へ飛び出ると髪の毛を掴まれ、家まで引きずられる母の姿が…

    【前回の記事を読む】「パパはね、ずっと前から彼女がいたんよ。ママはもうパパとは一緒に生活できん」お父さんが憎い。絶対に、永遠に、許さない学校では本当に親しい友人にのみ親の離婚について打ち明けた。する…
  18. 小説
    『拝啓、母さん父さん[注目連載ピックアップ]』
    【第4回】
    三上 ミカン
    18位 18

    「パパたち離婚することになったから」――気持ちが追いつかないまま、大粒の涙が頬を伝いこぼれ落ちた…私は父を愛していた

    【前回の記事を読む】ある夜、叫び声とともに大きな物音がして様子を伺うと怒り狂った父が二階の窓から兄の勉強道具を投げ捨てていて…週末になると父は必ずといっていいほど「車屋に行く」と出て行ったきり夜まで…
  19. 小説
    『迷いながら揺れ動く女のこころ[人気連載ピックアップ]』
    【第7回】
    松村 勝正
    19位 19

    「主人の体にふれる機会も少ない。私はただの同居人…」新婚生活を友人に打ち明けた

    【前回の記事を読む】「誰、どうして」…壁一つ隔てた夫の部屋から、かすかに女性の声が聞こえた夜。美代子は約束の時間、十一時より少し早めに自由が丘駅に着いたので、ロータリーをぐるりと一周してから以前にも…
  20. 小説
    『拝啓、母さん父さん[注目連載ピックアップ]』
    【第5回】
    三上 ミカン
    20位 20

    「パパはね、ずっと前から彼女がいたんよ。ママはもうパパとは一緒に生活できん」お父さんが憎い。絶対に、永遠に、許さない

    【前回の記事を読む】「パパたち離婚することになったから」――気持ちが追いつかないまま、大粒の涙が頬を伝いこぼれ落ちた…私は父を愛していた一時間が過ぎた頃、母が帰宅した。少しすると足音が近づいてくる。…