人気記事ランキング

  1. エッセイ
    『ねぇ!ばあば』
    【第5回】
    akiko
    1位 1

    初産で死にかけた私――産褥弛緩を起こし分娩台で黒い布を顔に被され電気も消され5時間ほどそのままの状態に

    予定日までに入退院を繰り返し、何とか出産できたが、出産直後に産褥弛緩(両手両腕が震えだして自分の意思では止めることができずに震えがどんどん大きくなっていき、このまま死ぬのではないかと怖くなった)がき…
  2. 小説
    『不倫の何がいけないの?』
    【第25回】
    安本丹
    2位 2

    自分が不倫をしているんだという自覚はほとんどなかった。

    気がついたら私はラブホテルにいた。ホテルに入ることを拒めなかった。もう私はショウ君のことが好きになっていたのだ。「美味しいご飯があるお店、期待したのにな」皮肉っぽく言う私を彼はキスでなだめた。突然の…
  3. 実用
    『マンションの未来は住む人で決まる』
    【第15回】
    久保 依子
    3位 3

    あの臭いは人間の腐った臭いで、自分は何日も死体の隣に寝ていた。隣家の換気口から異臭がし、管理会社に連絡すると...

    「孤立死」と「孤独死」は意味が違うと言われている。孤独死とは、たまたま死んだときにひとりであった死を指す。近所に友人がいて、親族がたまに様子を見に来たりする、スーパーや病院などでも気にかけてくれる人…
  4. 小説
    『心ふたつ[人気連載ピックアップ]』
    【第18回】
    高田 知明
    4位 4

    母には見えてはいないが、なぜか母はその存在を知っている「おばちゃん」――母が子守唄を歌ってくれている時にも現れて...

    【前回の記事を読む】家族みんなで食事をするとき「おばちゃん」はいつも俺の横にいた。「おばちゃん」はただじっと俺を見ているだけだった...その年、小学一年生になったばかりの姉はというと、大好きなハンバ…
  5. 小説
    『黒い渦 日の光』
    【新連載】
    富山 栄一郎
    5位 5

    妻を亡くした私は七十歳が目前となった昨冬、四十年以上勤めた外科医の仕事を捨て、日本海側の地方都市に移住した

    七十歳が目前となった昨冬、四十年以上勤めた外科医の仕事を捨て、私は思い切って日本海側の地方都市に移り住んだ。妻が亡くなって二年目の冬だった。妻とは長年連れ添ったが、子供はいなかったし、両親もすでに他…
  6. エッセイ
    『心に咲いた向日葵』
    【新連載】
    丸山 珠輝
    6位 6

    父と母はいとこ同士だった。そして生まれた私には、両眼の眼球がなかった。そんな私のことを、親族や両親は…

    心身ともに疲れ果てた丸山珠輝は、不思議な夢で目覚めた。場所はどこなのか全く分からない。ただ大勢の人がいるようだが、目の見えないのは珠輝一人らしい。そこは階段の中程らしく、珠輝はかかとから足のつま先ま…
  7. 小説
    『終恋 [人気連載ピックアップ]』
    【新連載】
    高生 椰子
    7位 7

    一通のショートメール…45年前の初恋の人からだった。彼は私にとって初めての「男」で、そして、37年前に私を捨てた人だ。

    歩んだ人生は違っていたが、想いは同じだった。45年間を埋めるように最後の恋に賭けた二人。終活の中での終恋(しゅうれん)、残された時間は限られている。たとえ何があっても、私たちはこの恋を決して後悔はし…
  8. 小説
    『いつか海の見える街へ[人気連載ピックアップ]』
    【第12回】
    須賀 渚
    8位 8

    「ねえ、もう一回して」ねだられて胃がギュッと固まった。彼女の中にもう一度入れるのか、子宮癌だと分かった彼女の体の中に…

    【前回記事を読む】店を畳むという噂に足を運ぶと、「抱いて」と柔らかい体が絡んできて…よし子は裸の孝介の胸を、背中を、腰を、いとしむように撫でた。腹から撫で下ろし、固くなっているのを確かめるように、両…
  9. 小説
    『心ふたつ[人気連載ピックアップ]』
    【第19回】
    高田 知明
    9位 9

    幼い頃見えていた「おばちゃん」の正体を突然語りだした父。アルバムの中からセピア色の白黒写真を指差して...

    【前回の記事を読む】母には見えてはいないが、なぜか母はその存在を知っている「おばちゃん」――母が子守唄を歌ってくれている時にも現れて...俺のそばにいてくれた「おばちゃん」の姿は、そのときまでずっと…
  10. 小説
    『心ふたつ[人気連載ピックアップ]』
    【第17回】
    高田 知明
    10位 10

    家族みんなで食事をするとき「おばちゃん」はいつも俺の横にいた。「おばちゃん」はただじっと俺を見ているだけだった...

    【前回の記事を読む】山菜採りで崖から転落…爺ちゃんはこの事故で命を落とす運命だった?!「そしたら皆さん、和讃(わさん)やりましょか」そう言って、黒い着物を着た親戚のおばさんたち三人が祭壇前の最前列に…
  11. 小説
    『心ふたつ[人気連載ピックアップ]』
    【第20回】
    高田 知明
    11位 11

    写真の中の曾曾祖父さんの実の妹『ふみ』さんは幼い頃見えていた「おばちゃん」だった!? 彼女が俺のそばにいた理由とは...?

    【前回の記事を読む】幼い頃見えていた「おばちゃん」の正体を突然語りだした父。アルバムの中からセピア色の白黒写真を指差して...「これがおまえの曾曾祖父さんと曾曾婆さんの写真だ。つまり父さんの曾祖父さ…
  12. 小説
    『いつか海の見える街へ[人気連載ピックアップ]』
    【第13回】
    須賀 渚
    12位 12

    俺は彼女を追うように田舎に帰った。家族を置いて…。妻や娘では、彼女が居なくなった穴は埋められない。

    【前回記事を読む】「ねえ、もう一回して」ねだられて胃がギュッと固まった。彼女の中にもう一度入れるのか、子宮癌だと分かった彼女の体の中に…死なせて……愉悦の中でよし子の胸が念じていた。 わずかにうとう…
  13. 小説
    『夫 失格[注目連載ピックアップ]』
    【第9回】
    時亘 一肇
    13位 13

    「一緒の時間が一番幸せ♥」―ラブラブ浮気相手と旅行中の夫。衝動的に「訴えるぞ」とメールしてしまい…

    【前回記事を読む】さっきまで浮気相手とホテルにいたらしい夫。私に電話をかけてきて「電車を乗り過ごしたから、隣駅まで迎えにきて」孝雄にメールを……。〈いつも気を遣わせてばかりで、すみません――〉――お…
  14. 小説
    『夫 失格[注目連載ピックアップ]』
    【第11回】
    時亘 一肇
    14位 14

    夫の浮気相手と意気投合。「これからも時々お話ししませんか?」と話すうちに知った、くだらない夫の最低な言動

    【前回記事を読む】「何度も『独身だよね?』って確認したのに…」――夫の浮気相手から来た返信。悪いのは夫だと確信した私は…一晩おいて、心菜さんからまた次の返信があった。〈おはようございます。お返事あり…
  15. 小説
    『夫 失格[注目連載ピックアップ]』
    【第10回】
    時亘 一肇
    15位 15

    「何度も『独身だよね?』って確認したのに…」――夫の浮気相手から来た返信。悪いのは夫だと確信した私は…

    【前回記事を読む】「一緒の時間が一番幸せ♥」―ラブラブ浮気相手と旅行中の夫。衝動的に「訴えるぞ」とメールしてしまい…心菜さんから返信があった。〈昨日は、すぐにメールを返さずに失礼しました――〉――突…
  16. 小説
    『心ふたつ[人気連載ピックアップ]』
    【第16回】
    高田 知明
    16位 16

    山菜採りで崖から転落…爺ちゃんはこの事故で命を落とす運命だった?!

    【前回の記事を読む】「うわっ……」彼女には...顔がなかった。俺は目を瞑って一心に祈った。今朝のあの時間に戻るんだと...道は次第に平坦になり、村のメインストリートに合流する。メインストリートといっ…
  17. 小説
    『夫 失格[注目連載ピックアップ]』
    【第13回】
    時亘 一肇
    17位 17

    夫からお金をもらって不倫していた女性を問い詰めた。だが返信は「ご夫婦の問題として、お二人で話し合った方が良いと思いますが。」

    【前回記事を読む】怒りにまかせて「死んでやる! 本当は2日前に死のうと思ってた」と口走る夫。2日前ってそれ、浮気相手にフラれた日やん!お昼頃、寝室を片付けていたら、見たことのない孝雄名義の通帳を見つ…
  18. 小説
    『いつか海の見える街へ[人気連載ピックアップ]』
    【第11回】
    須賀 渚
    18位 18

    店を畳むという噂に足を運ぶと、「抱いて」と柔らかい体が絡んできて…

    【前回記事を読む】彼の手を握ったその晩、布団の中で夫の手を探って比べてみた。夫のはゴツくて硬いけど、彼の手は温かく柔らかで、まるで…日焼けした顔はしわが深くなった気もするが、変わっていない。冷やかす…
  19. エッセイ
    『Return Journey』
    【第11回】
    福井 研一
    19位 19

    (ALSだろ? 知ってたわ)―やっと告げられた「筋萎縮性側索硬化症」。そのとき既に、検査から半年も経っていた。なぜもっと早く…

    【前回記事を読む】筋電図という検査は拷問だった。ぶっとい針を直接筋肉にぶっ刺して、なおかつ「チカラを入れろ」と言われ、それを何十箇所も…院内の面談室に通されて、老人の医師とその補佐であろう医師から伝…
  20. 小説
    『夫 失格[注目連載ピックアップ]』
    【第12回】
    時亘 一肇
    20位 20

    怒りにまかせて「死んでやる! 本当は2日前に死のうと思ってた」と口走る夫。2日前ってそれ、浮気相手にフラれた日やん!

    【前回記事を読む】夫の浮気相手と意気投合。「これからも時々お話ししませんか?」と話すうちに知った、くだらない夫の最低な言動半月ほど前の七月中旬、夫に本当に女がいないのか確認したところ、「いるわけがな…