【前回の記事を読む】帰ろうとすると「ダメだ。もう僕の物だ」――キスで唇をふさがれ終電にも間に合わずそのまま…

第一章 カッサカサの女課長と若いお友達

「食事は、ホテルで食べようか」

「ええ、いいわ」

「ショッピングでも行こうか」

「何か必要な物あるの?」

「ないけど、恋人の記念に美樹にプレゼントしたい」

「ブラウスと下着を買って貰ったじゃない?」

「指輪とかネックレスとか」

「ええー、今はいいよ。もう少し経ってからにしましょう」

「必ずだよ。いいね」

「ええ、嬉しいわ」

美味しいお寿司専門店へ。高そう。

「ヘぃ、いらっしゃい。高山さん、お久しぶりです」

「おおー。大将、ご無沙汰しております」

「あれ、素敵な女性連れって初めてですね」

「ええ、恋人です」

「は、初めまして」

照れ臭い。堂々と言う。

「わぁ~! 凄く、美味しそう」

「たくさん食べて」