その頃の私達には、認知症についての知識が全くなかった。実際に介護する京子と、たずさわらない者との認識の隔たりはあまりにも大きく、理解してもらえないもどかしさばかりが、京子一人の中につのっていった。家族全員がたずさわることで、母の認知症の特徴が理解できる。当時、そのことが解決方法だということに誰も気付いていなかった。「あなたには、私の気持ちは分からない」妻の強い怒りが、私に向けられるようになった。…
嫁姑の記事一覧
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エッセイ『ALS―天国への寄り道―[人気連載ピックアップ]』【第4回】島崎 二郎
認知症の母の面倒を看てうつ病になった妻…私は妻を見放した。ふさぎ込む妻に、母は「性悪女ぁー」と叫んだ。
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【最終回】大野 公子
平成十二年十一月七日、姑は逝った。八十八歳だった。姑の気持ちを察せず、 悪いことをしたと悔やんだ…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第19回】大野 公子
長い介護となると実の親子でさえ、ぎくしゃくしてくることもある。ましてや嫁姑間となると…。世の夫族は分かっていないことが多い
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第18回】大野 公子
「息子にまだ嫁さんおらへんねん。うち、心配で死なれへん」と言い出す姑。私は嫁ではなく世話してくれる人と思われていたようで…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第17回】大野 公子
「ほんまにうるさい嫁や。うちは元々誰にでもああせいこうせい言われるの嫌いや。黙って自分のしたいようにする」
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第16回】大野 公子
退院した当日、早速騒動が!「財布がない」と姑が目の色変えて大騒ぎ。夫や娘まで加わり大捜索したところ…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第15回】大野 公子
姑と私は交わることのない線路のようなものだ。八十六年の生き方を変えぬ姑と五十九年の生き方を変えぬ私
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第14回】大野 公子
息子に姑が退院することを伝えると、良かったねと言いながらも「正常に戻るかな」と心配し…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第13回】大野 公子
このまま寝てくれたらとの願いも空しく、夜11時にけろっと起き、例のごとく動き回る姑。今夜もまた徹夜かな…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第12回】大野 公子
「うち、あんたに腹立ってるねん」と突然言う姑。「あんたな、うちがお金取ったと皆に言いふらしたやろ」とえらく怒ってきて…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第11回】大野 公子
あるとき、姑がえらく深刻な顔をして考え込んでいる。これはまたとんでもないことを言い出すぞと思っていたら案の定…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第10回】大野 公子
寝ている姑の開いた口へ、たまたま落ちたタオル。取り除こうとした手が一時止まった。このまま逝ってくれたらという思いがよぎり…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第9回】大野 公子
「今日はどうやら胃の手術らしい。どうもないのに何で手術なんかするんやろう…」
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第8回】大野 公子
「何を持ってるの」と布団をめくると、タオルを抱き「赤ちゃん抱いてるねん」と幸せそうな顔の姑。姑の妄想に胸がじんとした日
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第7回】大野 公子
あまりにも妄想がひどく眠らないので、精神科の診察を受けた姑。睡眠薬をいただいたものの…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第6回】大野 公子
夜中におむつに手を突っ込み、うんちまみれの姑。翌日そのことを言うと、「うち、ちゃんとトイレに行ったで」と全く覚えておらず…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第5回】大野 公子
「今日は手術したらしい。一体どこの手術したのやろ。どこも悪くないのに、病院の金儲け違うか」
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第4回】大野 公子
病院で騒ぎを起こす姑から目が離せず、二晩徹夜。ちょっと油断した隙に、点滴を抜きそこらじゅう血だらけに…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第3回】大野 公子
幻聴や幻覚がひどくなってきた姑。煙草を片手に独り言をいって病院内を歩き回り、さらには三階の病室の窓から外に出ようとして…
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エッセイ『嫁姑奮戦記[人気連載ピックアップ]』【第2回】大野 公子
病院内で錯乱による異常な言動を繰り返し、家に帰りたがる姑。これから始まる悪夢の幕開けとなった…