お知らせ 2024.04.24 幻くんの部屋 出版デビューを夢見て原稿を書いていると、どこからともなく現れるナゾの生物・幻(げん)くん。作家のたまごを応援して回っているが、好奇心旺盛で、気がつくと原稿そっちのけで遊んでしまうことも。
小説 『乙女椿の咲くころ[人気連載ピックアップ]』 【第4回】 倉田 裕美 朝方、はっとして目が覚めた。自分の爪先に、濡れた何かが当たる…「キャー!」――それは想像もしない光景だった… 【前回の記事を読む】幼かった自分は実際に戦争を見てはいない。だが残像だけはぼんやりと見ていたような気がする私は、子供の頃から、犬、猫、鳥などの小動物が好きで、いつも身の回りには、カエルやカメまで含めて、生き物が、何かいる生活を送ってきた。猫は結婚して家を出るまで、ずっと実家にいて、同じ布団で寝起きを共にしていたし、犬も色々な犬種を飼った経験がある。そんな私が唯一苦手な小動物はハムスター、リスなど…
小説 『あら、50歳独身いいかも!』 【第8回】 武 きき 変えることのできない"年の差"。それでも離れたくない! 手を強く握りしめ、壊れそうなくらい愛し合った。しかし彼女は… 【前回の記事を読む】「僕の女を触らないでもらいたい!」――涼真は怒っていた。馴れ馴れしく肩に触れる男にも、そして美樹にも「……年」「どうしてこだわるんだ!」怒った。「だって、怖いの」「僕だって、美樹と離れるのが怖いよ」美樹の手を強く握った。夜まで手を離さない。ようやく部屋に戻った時に離した。夜は美樹が、壊れそうなくらい愛した。朝目を覚ました時、美樹の体を足と腕の鎖で……。「おはようございます」「…