小説 『超能力探偵 河原賽子』 【第43回】 春山 大樹 大腸がんを5年放置していた母…無理矢理病院へ連れて行き、「あとどれくらい生きられるか」聞くと… 【前回の記事を読む】「人工肛門は嫌」と大腸がん手術を拒否した母…不調が出ても「今さら受診しても怒られるだけ」と病院を拒絶してしまい…突然の受診だったが、千晶が専門医の確認のうえ診察してくれることになった。彼女は診察室に二人を呼び入れた。「こんにちは。いつも麻利衣がお世話になってます。これ、よかったらどうぞ」 小百合は塩大福の包みを千晶に差し出した。「こんにちは。こちらこそ麻利衣にはいつも助けられ…
小説 『恋の終わりに』 【第7回】 西田 剛 中学生の息子は毎日19時頃に帰ってくる。(中学生も大変だなあ)と思っていたが、よく見ると、スマホで女の子と…… 【前回の記事を読む】山の中に捨てられていた男の遺体…シャツに付着していた衣類の繊維が、身に着けていたものと一致しなかった。ビルの三階と四階に入っているその居酒屋は今日も大学生や仕事帰りのサラリーマンでごった返していた。二人は十分ほど待たされてから、個室の席に案内された。「やっぱり、メシはうまい方がいいですよね」「当たり前だ」「それから、ビールもうまい方がいい」「当たり前だ」中岡は素っ気なく答えた…