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エッセイ
『心に秘めたオパールは虹色の輝き』
【第14回】
丸山 珠輝

「出来損ないの死に損ない」——母から吐き捨てられた言葉は私の心に突き刺さった。いつしか私は自死を考えるようになり…

【前回の記事を読む】生まれてきた赤ちゃんの泣き声は、蚊の鳴くようなか細い声だった。——その後、寝たきりの状態で6年がたち…珠輝には何故かそんな祖父の態度が子供心に引っかかった。珠輝の家ではこの頃から金銭を巡って朝食時の夫婦喧嘩が日課となった。これには父にも大いに責任があるだろう。いくら客商売とはいえ、昼近くに家を出て夜中近くに帰ってくる。その実稼ぎは少なく祖母たちによりかかるような生活態度だった…

人気小説連載記事

小説
『浜椿の咲く町[注目連載ピックアップ]』
【第5回】
行久 彬

不倫が原因で自ら命を絶った父。その後『素人が水商売に手を出すな』と反対されながら、母はある店を始めた…

【前回の記事を読む】私のクラスメイトの母親と不倫していた父…父の葬儀から間もなく、町では母についての悪い噂が立っていた。時化の日には、彼らは一日中酒を飲む。昼間は家で飲み、夜は仲間と連れだって港近くの飲み屋で遅くまで飲む。大漁の日は大漁の日で気が大きくなり、やはり連れだって飲み屋に繰り出す。港町にはそんな漁師のための飲み屋が昔から一、二軒は必ずあった。夫孝雄が不名誉な死で命を絶ったあと、家に多少…

ランキング

  1. 小説
    『夫 失格[注目連載ピックアップ]』
    【第2回】
    時亘 一肇
    1位 1

    「お前みたいな母親は、子どもが大きくなったら絶対に嫌われる」と言った夫。実際に嫌われたのは夫だが。

    【前回記事を読む】「お袋をいじめるのはやめろ!」デイサービスへの送り迎えさえしない夫に言われた。義母の介護はすべて私がやってるのに。もっとも、孝雄がキレやすいことや、こうしたわけのわからない言動をす…
  2. エッセイ
    『運命に寄り添う、そして生きる[人気連載ピックアップ]』
    【第4回】
    輪月 舟
    2位 2

    【子育て】上の子と同じようにしてるのに、3歳になっても離乳できない次男。そんな時、ベテラン保育士さんが教えてくれたのは…

    ・幼児期第一の壁:離乳できない一歳半で卒乳を試みた。事前に本人に了承を得たはずだったが、その時になると「断固として嫌です」という態度。おっぱいくれないなら食事を食べないというハンガーストライキに入ら…
  3. 小説
    『人生の切り売り』
    【第14回】
    亀山 真一
    3位 3

    彼は私をベッドに押し倒し、「いいんだよね?」と聞いた。頷くと、次のキスはもう少し深く求められ…

    【前回の記事を読む】「席に着くなり上着を脱いだろ?」襟元の開いたシャツを指されて…全て見抜かれているような気がした。「覚えてないから言いますけど、よくそんな女と付き合ってましたね」「あすみちゃんは初…
  4. エッセイ
    『愛の、その先にあったもの』
    【第4回】
    仁科 せい子
    4位 4

    不倫関係が始まって4年、二人きりの信州旅行が実現した。愛を確かめ合うため、熱い口づけと抱擁をして眠ったあの夜…

    【前回の記事を読む】30年続いた不倫関係…仕事納めの日は、車の中で求められた。熱い口づけをし、求められるがまま何度も身体を重ね…二人が付き合い始めてから、愛を確かめ深めるため、そして日頃の仕事の疲れ…
  5. 小説
    『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』
    【第4回】
    行久 彬
    5位 5

    「亭主を自殺に追い込んだ悪妻」と母に悪い噂が流れ耐え忍ぶ日々…世間が自分たちの味方ではないことを知った

    孝雄が自殺して間もなくの頃だった。誰が流したのか智子は亭主を自殺に追い込んだ悪妻だと腹立たしいような噂が町に流れた。母には、たまたま立ち寄った雑貨屋でそんな噂を耳にした母の叔母である小川和子が知らせ…

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  2. 小説
    『黒い渦 日の光』
    【第5回】
    富山 栄一郎

    「話し相手を探していた」運転席の男から突然の告白「あなたに聞いていただけたら……」

    【前回の記事を読む】別れ際に見せた“あの笑顔”は何だったのか――彼がふと見せた影のような眼差しが忘れられない四月に入った。関東に比べると、やはりこちらの春の訪れは遅かった。しかし、庭の枝垂れ桜にも、…
  3. 小説
    『不倫された側[注目連載ピックアップ]』
    【新連載】
    及川 夢

    お互い相手がいるのに「ビビッときてしまった」…高卒で入ってきた子と二股社内恋愛。しかも相手の妊娠が発覚し…

    2015年2月、その男は幸せの絶頂にいた。小川俊勝、53歳。身長175センチメートル、体重88キロ。子供4人に恵まれ、綺麗なお嫁さんと結婚生活25周年、銀婚式を迎えた。その日、前から計画していた銀婚…
  4. エッセイ
    『切り札中の切り札としての権利』
    【第5回】
    久永 公紀

    個人の尊重こそ憲法を支える第一理念。しかし基準が曖昧で、世界で広がる分断や対立、繰り返される差別・虐待の前では虚しく…

    【前回記事を読む】憲法十三条と「公共の福祉」が孕む問題点――「切り札」としての権利をめぐって十四条一項の射程憲法十四条一項は「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地…
  5. 小説
    『超能力探偵 河原賽子』
    【第34回】
    春山 大樹

    妻を亡くした後、親身になってくれた家政婦と再婚した。しかし、彼女は猫を被っていただけで…1年後、本性が露わに。

    【前回の記事を読む】夫と娘、息子を相次いで亡くし、レンタル喪服で自宅葬へ…棺の前には鑑識が行ったり来たりして、不審な死の真相を探っていた。「5000万? さすがにそれはないわよ」「払えないのであれば…

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