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小説
『記憶のなかで生きる』
【第16回】
厚切りゆかり

「3日も熱が続くのはおかしい」と母を病院へ連れて行くと…病名を聞き、「入院が必要」頭が真っ白になった。

【前回記事を読む】家のトイレがわからない母のために、家中のドアに紙を貼った。『トイレ』、『台所』、『お母さんの部屋』その年の冬は、例年より寒かった。母は寒さに弱くなったのか、こたつから離れようとしなくなった。「お母さん、少しは動いたほうがいいよ」「だって、寒いんだもの」「じゃあ、こたつの中で足踏み運動しよう」私は母と一緒に、こたつに入ったまま足を動かす運動をした。テレビの体操番組を見ながら、二人…

人気小説連載記事

小説
『不可解な恋[人気連載ピックアップ]』
【第16回】
夜久 珠姫

私の彼氏にひどく執着している女…占い師に「彼とは前世から結ばれる運命だった」と言われたらしく、私の職場にも現れ…

【前回の記事を読む】その女は父親を連れて、わざわざ私の職場にまで来た。「500万円ある。それで手を打たんかね?」と言われ、パニックに陥ってしまい…「俊雄さんに喜んで欲しくて……十着くらい買って、プレゼントすれば良いかしら? 少ないかしら?」沸々と怒りが湧いてこようとも、相手はお客様として服を買おうとしている。必死に笑顔を作り、「貴女が良さそうな物を贈ればよろしいのではないでしょうか」と答えた。「…

ランキング

  1. 小説
    『八事の町にもやさしい雪は降るのだ』
    【第4回】
    宮野入 羅針
    1位 1

    長い階段を転げ落ち、亡くなっていた。誰にも気づかれないまま、おじさんの身体には朝まで雪が降り積もり…

    朝になり僕らが学校に出掛ける時間になっても、雪は降りやまない。玄関を出たとき、沙耶伽の家を訪ねる年配の男性と警察官に居合わせた。「昭和署のものですが、こちらは、山内洋蔵さんのお宅ですか」年配の男性が…
  2. エッセイ
    『良子という女[注目連載ピックアップ]』
    【第6回】
    野村 よし
    2位 2

    「お母さんが嘔吐を繰り返してる。いま救急車出発した」娘からのメール。私は結婚式の帰りの新幹線の中で、酒を呑んだし、雨だし…

    【前回の記事を読む】私は2階で酒を吞んで熟睡。妻は1階和室で寝たのだと思う。妻に異常はまったくなかった。なのに深夜、「お父さん、お父さん」と…雨が降り続いていた。母親を東邦大学病院へ送ってから、あい…
  3. 小説
    『不可解な恋』
    【第12回】
    夜久 珠姫
    3位 3

    彼氏以外の男性に唇を奪われても私は抵抗しなかった。それは彼氏への不信感が強まっていたからかもしれない

    【前回の記事を読む】観覧車の中、彼は私に「好きだよ」と熱烈に迫ってきた。私に恋人がいるにもかかわらず――南君は、私の向かいに座り直し、何も話さなくなった。「……南君?」「……亜紀ちゃんに嫌われたくな…
  4. 小説
    『火点し時』
    【新連載】
    順菜
    4位 4

    月に3回、同僚とホテルへ行く習慣ができた。職場の飲み会の帰りにそういう流れになって、恋人はいたけど止められなかった。

    優人は仕事帰り、いつものように彼女のアパートに寄った。今夜も静子の帰りは遅い。優人はコンビニで買ってきた缶ビールとそば、するめをつまみながらしばらくテレビを観ると、風呂を済ませてからベッドに入った。…
  5. 小説
    『「本当の自分」殺人事件[注目連載ピックアップ]』
    【第5回】
    水木 三甫
    5位 5

    小さな気遣いが嬉しい、スマートな彼くん。でも結婚後、それがヒモになるために必要な才能そのものだと気づき…

    【前回記事を読む】「もしもし、ある夫婦を別れさせて欲しいの」寝取っても寝取っても奪えないのなら、と電話をかけた先は…前原希代美が待ち合わせ場所として選んだのは、渋谷ハチ公口から歩いて5分ほどにある、…

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  1. エッセイ
    『あなたに会えて』
    【第8回】
    金子 滿喜子

    教育熱心な母がたった1度だけ漫画を買ってくれた。しかし、“とある行動”が逆鱗に触れ、風呂の焚き口で焼かれた。

    【前回の記事を読む】15年前の今日、夢を叶えてジャーナリストになった男が亡くなった。床が抜けるほど本を読んでいた彼が、何故……。その新聞で、私は小尻さんが新聞記者になる夢を叶えていたことと、亡くなっ…
  2. エッセイ
    『迷子 うつと離婚と私[イチオシ連載ピックアップ]』
    【第15回】
    野沢 りん

    結婚式のアルバムも、元夫が入り込んだ写真も燃えるゴミに出した。彼も“新しい妻”に見せたくない思い出として、捨てるはずだ。

    【前回記事を読む】何十年も無事故・無違反だった私…かかりつけ医に「運転適性診断書を警察へ」と言われ、免許試験場へ持って行くと……うつの私は買い物が苦手、商品が決められない。結局、疲れて何も買えず帰る…
  3. エッセイ
    『涙の種類』
    【第5回】
    月 葉月

    新しいコップ、新しいタオル、新しいスリッパ…兄の結婚相手と会う前から、実家には彼女の居場所ができていた…いざ顔を合わせると……

    【前回の記事を読む】大好きな兄がおかしくなった…絶対何かあるとは思っていたが、兄が放った一言に時が止まった。兄はとても幸せそうな顔で…その後、温泉に浸かりながら私は母に言った。「来られて良かった! …
  4. 小説
    『不可解な恋[人気連載ピックアップ]』
    【第16回】
    夜久 珠姫

    私の彼氏にひどく執着している女…占い師に「彼とは前世から結ばれる運命だった」と言われたらしく、私の職場にも現れ…

    【前回の記事を読む】その女は父親を連れて、わざわざ私の職場にまで来た。「500万円ある。それで手を打たんかね?」と言われ、パニックに陥ってしまい…「俊雄さんに喜んで欲しくて……十着くらい買って、プレ…
  5. 小説
    『一万円で君と会いたい』
    【第2回】
    サカイ ミナト

    「これ、臨時ボーナス。」バイト終わりにひとりで着替えていると、店長が近寄ってきて言った。渡されたものは…

    【前回記事を読む】父に借金を押し付けられた母。昼夜問わず働き、身体を壊してもなお「私が悪い」と自分を責め続けていたその理由は…本当は僕だってボウリングで騒いだり、朝までカラオケで喉を枯らしたりしてみ…

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