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小説
『あした会社がなくなっても』
【第9回】
桐生 稔

左遷されたその日に1本の電話——「本部長からです。」その内容は、怒りで受話器を壊しそうになるような…

【前回の記事を読む】入社して2か月で、静岡・富士支店へ左遷。本社に呼び出された理由は――職場の人間関係を壊したことだった。(こんなに近くで富士山を見たのは、人生で初めてだ……)桐谷は富士駅に降り立ち、目の前にそびえる富士山を見て、思わず息を呑んだ。その大きさは想像をはるかに超えている。遠くから見る存在だったはずの富士山が、まるで目の前に突きつけられたように、圧倒的な存在感で立ちはだかっていた。(…

人気小説連載記事

小説
『新事記』
【第8回】
吉開 輝隆

地球の誕生は46億年前といわれているが、天地の創成は、そのような数字でいいあらわせるものではなく…

【前回の記事を読む】天上では、転生せず根源の国にとどまる神々と、転生のある伊弉諾の国に移る神々が選び分けられているまたまた、一瞬の光が走った。「あなにやし! 餘が、いますところ(天地生成)へまいれ」素の神は、今では、誰の案内もいらず、どこでも、訪れることができる。あめのとこたちの神の霊力による、神足と神智の賜物(たまもの)である。一瞬の光の元は、天上の根源のところ、すなわち、あめのとこたちの神の…

ランキング

  1. 小説
    『夫 失格[注目連載ピックアップ]』
    【最終回】
    時亘 一肇
    1位 1

    遂に家出を決行。夫が帰るギリギリで娘とペットを連れて何とか車に乗り込んだ。やっとの思い出宿泊先に着くと、夫から大量の着信が…

    【前回記事を読む】夫が2階に上がるたびに走る緊張感。少しずつ、少しずつ、荷物を運び出し、夫から離れる準備を進める…絶対に悟られてはいけない今日家を出る。夫が出勤するのを、いつもよりも遅いと感じながら…
  2. 小説
    『泥の中で咲け[文庫改訂版](人気連載ピックアップ)』
    【第4回】
    松谷 美善
    2位 2

    ある日突然「お母さんが職場で倒れて救急搬送され、命の危険もある」と電話がかかってきて…

    【前回の記事を読む】修学旅行欠席で返してもらったお金は八万円。その内半分程度である物を買ってもらい…地方都市の公立の小中学校の教師は、みんなの前であからさまに、生徒の家の事情をポロっと口に出し、下手…
  3. 小説
    『春のピエタ』
    【第2回】
    村田 歩
    3位 3

    「おかあさんが自殺したの!」しばらくの沈黙のあと、いつ、と押し殺した声がした

    達生は優子に、赤ん坊がいるのだからいったん家に帰るように勧めた。優子は素直に従うことにした。兄の劉生に連絡を入れたのかという娘の問いに、達生はまだだと首を振った。「奥が片づいたら連絡を入れるから」あ…
  4. 小説
    『愛され未亡人の、湯けむり恋物語』
    【第23回】
    月川 みのり
    4位 4

    抱き上げられて寝室へ…彼は「泣かないで」と言いながらも、激しく求めてきて…指先で触れられるたび涙が止まらない。

    【前回記事を読む】「最近、息子の様子がおかしい」と私に打ち明けた義母…迷ったが全て話すことにした。夫とあの女性の話や、私たちの事情を正直に…「ずっと黙っていてごめんなさい」帳場の机を挟んで、よし子は…
  5. 小説
    『泥の中で咲け[文庫改訂版](人気連載ピックアップ)』
    【第6回】
    松谷 美善
    5位 5

    母さんが死んだ。葬式はできず、骨壺に入れられて戻ってきた母。父からは「かかったお金はお前が働いて返せ」と請求書を渡され…

    【前回の記事を読む】もう、手の施しようがないと言われた母。離婚した父を頼ったが、面倒臭そうな反応をされ…。そしてたった四日で母さんは死んだ葬式は出せなかった。直葬を行い、母さんは骨壺に入れられて戻っ…

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    【第8回】
    吉開 輝隆
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  2. 小説
    『壺を抱いたネコニャ』
    【第4回】
    柊 あると
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    男としては弱すぎる雰囲気の彼から目が離せなかった。彼が近づいてきただけで、顔が真っ赤になって、汗が胸の谷間を…

    【前回の記事を読む】「バイバイ」と言った彼は、それっきり帰ってこなかった。2人で心地よい生活をしていると思い込んでいた…「カウンセラーの卵さんにはお見通しか」私は大きなため息をついた。そう。私には中…
  3. 小説
    『泥の中で咲け[文庫改訂版](注目連載ピックアップ)』
    【第8回】
    松谷 美善
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    母の死後、中卒で入った会社から突然「明日から来なくていい」…さらに社宅に帰ると「3日以内に出て行ってくれ」と言われ…

    【前回記事を読む】母さんが死んで、1人で生きるしかなかった。高校を中退し、月6万円生活。お墓も作れず母の骨と一緒に暮らした。このあいだ、俺がなにか技能を身につけたかというと、まだなにもできないのだが…
  4. 小説
    『女力士右近』
    【第8回】
    関 勝利
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    きっかけは「写真は自由に使っていいよ」の一言だった…私のことを「もっと知りたい」と思っている彼らの欲求を満たすために……

    【前回の記事を読む】マスコミは他人を貶めるような記事ばかりで味方は居ない。そう思っていたが、“ある放送”を観た時…私の考えが変わった。女相撲の部屋は、本場所が無い期間は、タニマチや後援会筋の主催する…
  5. エッセイ
    『大人の恋愛ピックアップ』
    【第155回】
    いろは
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    2人きりになると「あなたを抱きしめてキスしたい」――職員としての私の覚悟と、一度きりの抱擁から始まった彼の変化

    【前回記事を読む】“もと反社”と言うけれど、実は手先が器用で、繊細な切り絵を作る人だった。私は知っている、彼に惹かれてきた人たちがいることも…休みの日が終わるとまたグループホームの当番だったので、仕…

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