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小説
『火点し時』
【第8回】
順菜

隣の部屋の男から誘われた。つい昨夜、別の女性と愛し合う“あの声”が聞こえたのに、今度は私? 不審には思ったが…

【前回記事を読む】隣の部屋から声がした。男女の、抑揚ある溜め息まじりの…すぐに“あの声”だと分かった。つい聴き入っていると…「食欲ありますね?」紫の前の皿はこんもりとしている。しかし去っていった彼女の皿はちんまりしたもので、後ろ姿も確かに細かった。ちょっと恥ずかしかったが、「人生の楽しみですから……」「もちろんそうですよ。たくさん食べる人、いいですよね」紫の中で危険信号がちらついた。たった今、彼…

人気小説連載記事

小説
『「訳アリな私でも、愛してくれますか」最終回記念!総集編ピックアップ』
【新連載】
十束 千鶴

その時ドレスが引っかかり、左胸に詰めていたパッドがはらはらと落ちた。皆こちらを見ていた。先輩もいた。急いで拾ったが…

【前回の記事を読む】"結婚しない選択"と親からのプレッシャー、「赤ちゃんの服を見て『あら可愛い。いつか孫ができたら買ってあげたいわ』って」「今日はお客さん、結構来てくれたみたいだね」「はい。お祝いの言葉もたくさんいただきました」社長は上機嫌で、くるみに話しかけてくる。しかしくるみはそろそろ慣れないピンヒールのおしゃれパンプスで靴ずれが痛み出して余裕はない。「うちには女の子がたくさんいてよかったよ…

ランキング

  1. 小説
    『海の梵鐘』
    【最終回】
    波方 遥
    1位 1

    変なことをしてくる兄…ある時は畳に押し倒され、押さえ込まれた。「息が臭い…」と思っていると、母が来て…

    【前回記事を読む】自転車に乗って出かけた日。サドルが当たった時の股間の感覚は、それまでに感じたことがないもので…中学生になって誰にも言えない、話せないことが増えていた。その日、千津は学校の裏門を出る…
  2. エッセイ
    『プレナイト[人気連載ピックアップ]』
    【第4回】
    天乃 神龕
    2位 2

    「お前なんか要らん女や」結婚前に夫から言われた言葉。その真意とは――大嫌いだった夫に私が恋をした理由。

    【前回記事を読む】生まれたばかりの息子の足に違和感。門前払いを覚悟で病院に行くと…次男の『大事』が我が家の一大事24時間装具が1歳頃に夜間装具へ、徐々に矯正し補助具はせず、保育園も通園させることがで…
  3. 小説
    『氷のトンネル[注目連載ピックアップ]』
    【最終回】
    夕凪 丹麗
    3位 3

    家を出て3ヵ月――「帰って来てほしい」と何度も頭を下げる義母と夫。いたたまれず17歳の甥が泣きそうになりながら…

        【前回の記事を読む】ある日義母が投げたお皿が壁に当たって跳ね返り孫の額に! あわてて救急車を呼ぶと救急隊員へ咄嗟についた義母の一言が…樹里が高校生になって間もなく、恭一は転勤で、家から高速道…
  4. エッセイ
    『繁殖犬になった華ちゃんのおはなし[人気連載ピックアップ]』
    【第5回】
    珠生 満ちる
    4位 4

    「お隣の犬より小さくてかわいいわ!」おばあさん、ごはんとお水をください!わたしは今日なにも食べていません!

  5. 小説
    『火点し時』
    【第3回】
    順菜
    5位 5

    彼女が他の男に“女の顔”を向けたのを見てしまった日……帰宅後いつもどおり誘ったら、初めて「イヤ」と手を振り払われて…

    【前回記事を読む】同僚と“そういう関係”になって早2カ月。さすがに同僚を抱いた日は、恋人の狭い家に帰る気にはなれず…注文するとすぐに演奏が始まるべく、店内が薄暗くなった。ステージにはピアノと椅子が鎮…

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  2. エッセイ
    『我が人生の帰趨』
    【第7回】
    丸田 和夫

    肉食を好んだクロマニヨン人に、草食に適応したネアンデルタール人の遺伝子が混じった結果…現代人の中に残された“矛盾”とは……

    【前回の記事を読む】世の中の犯罪の多くは、脳のある部分の暴走によるものとされている。現実と幻を錯覚する恐れがある、その部位の名は……民族や文化、国家にかかわらず、歴史を超えて人間が人間であるべき姿が…
  3. 小説
    『お世話になります』
    【第12回】
    英公

    プロポーズしてから彼女が急変…「今から私の家に行くわよ」と連れてこられた家で絶句。現れた彼女の家族は全員…

    【前回記事を読む】展望デッキでプロポーズ。周りからは祝福ではなく冷たすぎる視線が…その理由を理解して「違う…違いますよ」と男は…「そうだ、こんなところに座っている場合じゃないわ」瞳がいきなりキスしか…
  4. エッセイ
    『どっこい田舎暮らし(上)』
    【第7回】
    岡 巌

    「今も沢山いる」と言う人もいるけど、それは現状しか見ていないだけ……元に戻すことは最早不可能な、田舎の“異変”とは……

    【前回の記事を読む】「ずっと内緒にしてたんだが、俺が美女と暮らしてるって、いつから知ってた?」お前は何を言ってんだ?笑 「ひもじい」は「ヒモ爺」じゃないもう、遠い昔の話になってしまうのです。 ボクが…
  5. 小説
    『祝・GLO月間訪問者数67万人突破記念!名作記事ピックアップ』
    【第2回】
    松谷 美善

    マッチングアプリ相手の希望で、夜11時に集合…ワゴン車の後部座席で渡された紙コップを飲んでしまったところ、記憶がなくなり…

    【前回記事を読む】ふと外を見ると、車からよろよろと歩く女性を男が家に引き入れ、得体の知れない液体を飲ませていた。退屈していた。とにかく毎日が退屈だった。夫は今度、いつ帰ってくるのだろう。盛りのついた…

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