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小説
『灰色の風が吹く』
【第8回】
成澤 良喜

「あなたの子を妊娠しました」若い女性と一度だけ関係を持った70代の男。喫茶店で彼女の兄と弁護士に囲まれ……

【前回の記事を読む】「妊娠したことにするのです」妹を使って老人から1億円を奪おうとする男の計画とは……?懐は暖かくなったし、浮き浮きするような気分も湧いてきた。結城はこれまでの生活とおさらばしたいと本気で思い始めていた。臙脂色のテーブルと椅子を備えた小綺麗な雰囲気の喫茶店だった。店内を見回すと、テーブル席が二十席ほどあったが、二人連れの客が三組いるだけだった。結城と間下は向かい合って座り、左手奥…

人気小説連載記事

小説
『愛され未亡人の、湯けむり恋物語』
【番外編3 第3回】
月川 みのり

我慢できず夫に切り出した。「あとをつけたの。あなたが毎朝通っている場所、知ってる」泣き崩れる私に、夫が近寄ってきて…

【前回記事を読む】着物と一緒に大事そうに仕舞われていた写真…映っていたのは、まだ若い夫と美しい女性。そして2人の間に幼い男の子が…真由美の命日の夜は、いつもよりずっと静かだった。夕食の後、二人きりになった離れで、よし子は長いあいだ迷った末に、とうとう、こらえきれずに口を開いた。「雅彦さん。私……ずっと、聞けなかったことがあるの。雅彦さんが毎朝、真由美さんのお墓に通っていること、知っていました。あ…

ランキング

  1. 小説
    『愛ラブ猫 I Love Neko』
    【第7回】
    山本 十夢,谷口 富
    1位 1

    「フーッ」と何度も威嚇するミミ。ついにゲージを開けたら…

    つぎの日もケージごしに、ミミとおじいさんのにらみあいが続つづいた。缶詰のフードと水みずをとりかえても、まったく反応がなかった。ケージに近づいていくと「フーッ」と何度も威嚇した。それが4日目のことじゃ…
  2. エッセイ
    『犬のバトン』
    【第9回】
    竹本 祐子
    2位 2

    台所からプラスチックが燃えたような異臭が…父を問いただすと、得意げに「魚を焼いたんだ」と。見ると青くてドロッとした物体が…

    【前回記事を読む】【子犬が家にやってきた!】さて、名前を付けるのが難題。甥っ子が、ふと思いつき——愛犬の名が決まった父はいわゆる「昔人間」だから、仕方がないといえば仕方がないが、六年ほど前に母が脳梗…
  3. 小説
    『愛され未亡人の、湯けむり恋物語』
    【最終回】
    月川 みのり
    3位 3

    あの時と同じ露天風呂…でもあの時よりもずっと深く、愛しあった。「もう1回だけ」と囁かれ、湯けむりのなか重なりあって…

    【前回記事を読む】潰れかけの旅館を救ったのは、女将の”ある投稿”だった。3万人に見られて「泣きました」の声が殺到…旅館を救った意外なものとは?年が明けた。旅館の前の雪を掻きながら、よし子は白い息を吐…
  4. 小説
    『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』
    【第35回】
    武 きき
    4位 4

    「会いたかった!愛しているよ」——出張先にサプライズで来てくれた妻。僕は嬉しくて抱きしめて、キスをして…

    【前回の記事を読む】久しぶりに返ってきた夫。「お帰りなさい」私は胸で優しく抱きしめた。「ただいま」と言って彼は私のブラウスのボタンを外し…「女性は、押して、押して、時々、引くんだよ」「僕は、押して、…
  5. 小説
    『終恋 ーSHURENー[注目連載ピックアップ]』
    【第11回】
    高生 椰子
    5位 5

    「三人でシよう」彼が同僚を連れてきて言った。私はただの遊びの女で、愛し合っていると思っていたのは私の錯覚だった…

    【前回の記事を読む】「こんなんでは妊娠せぇへんから…。好きやから、やらして」親への後ろめたさを感じながら車の中で…〈件名〉再会の再会早く逢いたいって言うと【2】にがっついているようで恥ずかしいのです…

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  1. エッセイ
    『朝陽を待ちわびて[注目連載ピックアップ]』
    【第18回】
    桜木 光一

    退院した妻と真っ先に自宅へ帰るはずが、火葬場に向かった…遺言によりお墓を持たない天国の義母に、妻の退院を報告したかった

    【前回の記事を読む】妻の退院に備えて、居間の絨毯をすべて捨てた――40年前、自宅療養中の祖母も絨毯につまずいて転倒。その後、取り返しのつかないことに…退院まで残すは2日。砂時計がけたたましく落ちてい…
  2. 小説
    『愛され未亡人の、湯けむり恋物語』
    【番外編3 第3回】
    月川 みのり

    我慢できず夫に切り出した。「あとをつけたの。あなたが毎朝通っている場所、知ってる」泣き崩れる私に、夫が近寄ってきて…

    【前回記事を読む】着物と一緒に大事そうに仕舞われていた写真…映っていたのは、まだ若い夫と美しい女性。そして2人の間に幼い男の子が…真由美の命日の夜は、いつもよりずっと静かだった。夕食の後、二人きりに…
  3. 小説
    『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男[人気連載ピックアップ]』
    【第36回】
    武 きき

    80歳の父親が倒れた。急いで病院に向かい、着くと母さんが震えながら座っていた。医者に話を聞くと「軽い脳梗塞ですが…」

    【前回の記事を読む】「会いたかった!愛しているよ」——出張先にサプライズで来てくれた妻。僕は嬉しくて抱きしめて、キスをして…東京に着いて、そこで解散です。お土産を、実家、幸也の所に持っていった。ジョ…
  4. 小説
    『21世紀姥捨山伝説』
    【第2回】
    神保 夢々

    定年後、妻の態度が露骨に変わった。1日中家で過ごしていると、掃除機で私の頭髪を吸い上げられ、大声で……

    【前回の記事を読む】サーチライトに照らされた仲間の船は、次の瞬間、跡形もなく沈められた…陸までの距離はおよそ5km、“追手”が気づくのも時間の問題で……今回の海を渡って捕まった九人のように、本土に密…
  5. 小説
    『大人の恋愛ピックアップ』
    【第238回】
    行久 彬

    町一番の稼ぎ頭だった父の“ある噂”…ある日、何も知らない母に近所の主婦が近づいてきて「旦那さん、今日もお出掛け?」

    出口美紀の記憶にある母は、笑顔の少ない人だった。まるで苦労を自ら拾って集めたかのようにいろいろな苦労を抱え眉間に寄せた皺が緩むことは希だった。「ああ、何で自分にはこうも厄介事が集まってくるんやろ」そ…

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