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エッセイ
『振り子の指す方へ[注目連載ピックアップ]』
【第17回】
山口 ゆり子

「取り返しのつかない事になる」と分かりながら、妻の姉をソファに横たえ…抵抗は無い。獣のように交わる音が妻の眠る家に響いた。

【前回記事を読む】こみ上げてくるものに耐えられず、妻の寝ている自宅で、妻の姉と…気づくと身体に抱き着き、声をあげて泣いていた。静かに抱きしめ返してくる亜希子の背中をさすりながら、春彦は郁子とよく似た亜希子の温かさが二年の間にうらぶれた心をほぐしていくのを感じていた。あの日、同じように郁子を抱きしめられていたのなら、という思いと、もはや悲しみを共にする同士である亜希子が、どうしても春彦の脳裏で交錯…

人気小説連載記事

小説
『哀瞳のレムリア[注目連載ピックアップ]』
【第6回】
岩下 光由記

WW2末期、野営地で最愛の妻が死亡。「人種差別と戦う必要のない国に生まれ変わって結婚しよう」と囁いた将軍は、その直後――

【前回の記事を読む】抵抗した人々に対し、アメリカは残虐の限りを尽くした…この戦争で約60万人が虐殺された。白人からみれば、黄色人種は人間ではなかったしかしリカルテは、『わたしは、アメリカとの戦争で降伏していない唯一の将軍です。わたしが母国に踏みとどまらなければ、この国の未来が失われます。最後の一人になるまでわたしはアメリカと戦います』とそれを断ります。1945年4月、山中の野営地の中で、アゲタ夫…

ランキング

  1. 小説
    『不倫された側[注目連載ピックアップ]』
    【第9回】
    及川 夢
    1位 1

    夫の不在中、妻が10時間過ごすアパート。ある部屋のベランダに妻の勤め先の制服を発見し、「ついに部屋を特定した」

    【前回の記事を読む】もしかして妻が不倫?車にGPSを仕掛けたところ、家から20キロも離れた町で発信機が止まった!しかもそのまま10時間動かず…何となくお気軽に生きてきたせいか人より打たれ弱い。という…
  2. エッセイ
    『一人十色』
    【第3回】
    イドゥルギ ヒロ
    2位 2

    三歳の息子が「ママにしかられるから……」隠したシーツ――育児を任せきりにした自分を猛省したが手遅れだった

    【前回記事を読む】「息子の顔が見たい」と言う妻に、私は「後でゆっくりね」と言ってしまった。だがそのあと妻は意識を失い、我が子に会えないまま…息子が壊れ始めたのを知ったのは保育所から私に連絡があったか…
  3. 小説
    『愛され未亡人の、湯けむり恋物語』
    【第6回】
    月川 みのり
    3位 3

    2度目のキスは、あの夜よりも深かった…体の隅々まで優しく触れられて、声が漏れてしまった。体中に電流が走るような感覚がして…

    【前回記事を読む】目を閉じると、柔らかくて温かいキス…膝が折れそうになった私を彼が支えてくれて「ずっと、こうしたかった」と囁かれ…あの夕暮れのキスから3日が経っていた。よし子は藤堂さんの顔をまともに…
  4. 小説
    『不倫された側[人気連載ピックアップ]』
    【第10回】
    及川 夢
    4位 4

    「別れてくれ」浮気相手の男の部屋に奇襲をかけて別れさせたはずが…

    パールハーバー(真珠湾攻撃)のごとく住町のアパートに奇襲作戦。そっとベランダから部屋の中をのぞき、電気もついていて人のいる気配もある。周りを気にしながら、今だ! 迷わずブレなく新高山登れ1208だ。…
  5. 小説
    『背徳と熟愛のはざまで』
    【第13回】
    水沢 むつき
    5位 5

    「壁に手をついて足を少し広げて」デリケートゾーン用を使われ思わず声が。すると、彼のスイッチが入ってしまい…

    【前回の記事を読む】男のくせに女に買われるやらしい仕事…ホテルの部屋が空くのを待ちながら、客の手に触れ、「学校の先生ってネイルいいんだ?」一度目はクリスマスの居酒屋デート。そこからメッセージのやりと…

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  1. ビジネス
    『調達の最適解』
    【第6回】
    田中 俊英
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    全従業員に生き残りをかけて抜本的な意識改革を実行する手段とは。会社が大きく変化しなければならない時…

    「調達」の全社組織の中での位置づけは、各業種・業態・規模等によってまちまちですが、傾向としては、本社コーポレートの強い会社は、社長直轄のコーポレート部門※1に集約し、各部門の強い会社では、事業部制・…
  2. 小説
    『哀瞳のレムリア[注目連載ピックアップ]』
    【第6回】
    岩下 光由記
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    WW2末期、野営地で最愛の妻が死亡。「人種差別と戦う必要のない国に生まれ変わって結婚しよう」と囁いた将軍は、その直後――

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  3. 小説
    『JANOBO 幻想のジパング』
    【第6回】
    田中 恒行
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    風俗上がりの社長の後妻は、「ガイジンなんか雇ってなんのメリットがあるの?」と外国籍社員を蔑んだ。その発言の裏には——

    早苗さんは自分の親が経営する会社が外国人技能実習生を雇用していることで国際貢献をしていると思い、そのことを誇りに思っていた。近所の催しにも実習生を積極的に誘い、 B監理団体が監理している他の企業の実…
  4. 小説
    『記憶のなかで生きる』
    【第18回】
    厚切りゆかり
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    「これ以上の延命は苦しめるだけ」と医師に言われ、横たわる母の手を握りながら「お母さん、どうしたい?」と問いかけた。

    【前回記事を読む】母が入院して3週間後の深夜、病院から「お母様の意識がなくなりました。すぐ来てください」飛び起きてタクシーで駆けつけると…その夜、母の容態が再び悪化した。呼吸が荒くなり、血圧が下がっ…
  5. 小説
    『僕が奪ったきみの時間は』
    【第23回】
    小西 一誠
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    高校生時代にできた子どもを、必死に隠してきた——「受け止めてくれる」と信じた相手に、初めて打ち明けてみた結果……

    【前回の記事を読む】「この後なにもない?」「……ないよ」彼女の答えを聞いて決心がついた——「恥ずかしいけど、ちゃんと言うよ。」彼女はわかってくれるだろうか。受け入れてくれるだろうか。認めてくれるだろ…

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