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エッセイ
『振り子の指す方へ[注目連載ピックアップ]』
【第17回】
山口 ゆり子

「取り返しのつかない事になる」と分かりながら、妻の姉をソファに横たえ…抵抗は無い。獣のように交わる音が妻の眠る家に響いた。

【前回記事を読む】こみ上げてくるものに耐えられず、妻の寝ている自宅で、妻の姉と…気づくと身体に抱き着き、声をあげて泣いていた。静かに抱きしめ返してくる亜希子の背中をさすりながら、春彦は郁子とよく似た亜希子の温かさが二年の間にうらぶれた心をほぐしていくのを感じていた。あの日、同じように郁子を抱きしめられていたのなら、という思いと、もはや悲しみを共にする同士である亜希子が、どうしても春彦の脳裏で交錯…

人気小説連載記事

小説
『哀瞳のレムリア[注目連載ピックアップ]』
【第8回】
岩下 光由記

ある日突然、親から引き離され、収容所に送られた子どもたち…目的は伝統文化の根絶だった。親は“狩り”の対象にされ、人口の90%が……

【前回の記事を読む】留学先で連れて行かれた謎の儀式…全員と握手していた老女が、私の番だけ突然抱きしめてきた。「あなたで3人目よ」と伝えられ……「そう、彼らは銃とコインを使ってこの大地と人間の心を破壊しました。それまでわたしたちは所有などという意識は持っていないし、お金の豊かさという概念もなかったのです。そんなものなくても豊かで幸せだったのです。ここの大地もわたしたちの命も全て神々のものだった」亜…

ランキング

  1. 小説
    『愛され未亡人の、湯けむり恋物語』
    【第6回】
    月川 みのり
    1位 1

    2度目のキスは、あの夜よりも深かった…体の隅々まで優しく触れられて、声が漏れてしまった。体中に電流が走るような感覚がして…

    【前回記事を読む】目を閉じると、柔らかくて温かいキス…膝が折れそうになった私を彼が支えてくれて「ずっと、こうしたかった」と囁かれ…あの夕暮れのキスから3日が経っていた。よし子は藤堂さんの顔をまともに…
  2. エッセイ
    『一人十色』
    【第3回】
    イドゥルギ ヒロ
    2位 2

    三歳の息子が「ママにしかられるから……」隠したシーツ――育児を任せきりにした自分を猛省したが手遅れだった

    【前回記事を読む】「息子の顔が見たい」と言う妻に、私は「後でゆっくりね」と言ってしまった。だがそのあと妻は意識を失い、我が子に会えないまま…息子が壊れ始めたのを知ったのは保育所から私に連絡があったか…
  3. 小説
    『愛しき女性たちへ[人気連載ピックアップ]』
    【第23回】
    白金 かおる
    3位 3

    アプリで出会った女性と初めて大人の関係に。最初のデートの時とは打って変わって、彼女のノリは悪く…

    【前回の記事を読む】マッチングアプリで出会った女性と初デート。新橋にほど近いシティホテルのティールームで待っていると、そこに現れたのは…理佳子と初めて身体を合わせたのは横浜のホテルだった。ティールー…
  4. 小説
    『背徳と熟愛のはざまで』
    【第13回】
    水沢 むつき
    4位 4

    「壁に手をついて足を少し広げて」デリケートゾーン用を使われ思わず声が。すると、彼のスイッチが入ってしまい…

    【前回の記事を読む】男のくせに女に買われるやらしい仕事…ホテルの部屋が空くのを待ちながら、客の手に触れ、「学校の先生ってネイルいいんだ?」一度目はクリスマスの居酒屋デート。そこからメッセージのやりと…
  5. 小説
    『不倫された側[注目連載ピックアップ]』
    【第9回】
    及川 夢
    5位 5

    夫の不在中、妻が10時間過ごすアパート。ある部屋のベランダに妻の勤め先の制服を発見し、「ついに部屋を特定した」

    【前回の記事を読む】もしかして妻が不倫?車にGPSを仕掛けたところ、家から20キロも離れた町で発信機が止まった!しかもそのまま10時間動かず…何となくお気軽に生きてきたせいか人より打たれ弱い。という…

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  1. 実用
    『腫瘍内科が拓く がん医療』
    【最終回】
    福岡 正博
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    日本の創薬が支えた抗がん薬の黄金期――プロドラッグの進化から次世代の分子標的薬へ

    【前回の記事を読む】がん薬物治療のパラダイムシフト。特定の細胞を選択的に攻撃することが可能に。一部の薬物生成には日本人が関わっていて…シスプラチンに続いて開発されたカルボプラチン、オキサリプラチンな…
  2. 小説
    『哀瞳のレムリア[注目連載ピックアップ]』
    【第8回】
    岩下 光由記
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    ある日突然、親から引き離され、収容所に送られた子どもたち…目的は伝統文化の根絶だった。親は“狩り”の対象にされ、人口の90%が……

    【前回の記事を読む】留学先で連れて行かれた謎の儀式…全員と握手していた老女が、私の番だけ突然抱きしめてきた。「あなたで3人目よ」と伝えられ……「そう、彼らは銃とコインを使ってこの大地と人間の心を破壊…
  3. 小説
    『アリゲーターブリッジ』
    【第6回】
    菊谷 保
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    雪に閉ざされた屋敷で行われる富豪の葬儀…唯一の出入り口である橋が故障し、参列者全員が孤立。しかも直前に“不穏な一言”が…

    【前回の記事を読む】葬儀場の対応に納得がいかない。「故人に対し、あまりにも失礼だ」と伝えると、忙しいから今日中に済ませたいと言われ…「先ほど『もう誰も来ない』とおっしゃいましたが、あたしたちで最後で…
  4. 小説
    『記憶のなかで生きる』
    【第20回】
    厚切りゆかり
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    母が亡くなって1年、一周忌の集まりで母にまつわる“ある物”を手渡した。伯母はそれを受け取ると涙ぐんで… 

    【前回記事を読む】母を火葬した。骨壺を抱えて帰宅したとき、家は静まり返っていた。母の部屋に骨壺を置き「しばらくはここで一緒に暮らそう」と伝えた。日記には、認知症と診断されてからの記述もあった。字は乱…
  5. 小説
    『訳アリな私でも、愛してくれますか』
    【第48回】
    十束 千鶴
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    同棲を始めて1ヶ月…毎晩抱きしめてくれるのに、“それ以上”は絶対にしない彼。一緒に寝ても何も起きない関係に不安が募り……

    【前回の記事を読む】帰ろうとすると「あと1回」と唇を奪われ…身体全体が熱くなるのがわかる。初めての感覚を、目を閉じてただ享受した。「あ、水瀬さん。さっきチャットで送ったんですけど──」「あの、さ。ち…

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