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エッセイ
『心に秘めたオパールは虹色の輝き』
【第14回】
丸山 珠輝

「出来損ないの死に損ない」——母から吐き捨てられた言葉は私の心に突き刺さった。いつしか私は自死を考えるようになり…

【前回の記事を読む】生まれてきた赤ちゃんの泣き声は、蚊の鳴くようなか細い声だった。——その後、寝たきりの状態で6年がたち…珠輝には何故かそんな祖父の態度が子供心に引っかかった。珠輝の家ではこの頃から金銭を巡って朝食時の夫婦喧嘩が日課となった。これには父にも大いに責任があるだろう。いくら客商売とはいえ、昼近くに家を出て夜中近くに帰ってくる。その実稼ぎは少なく祖母たちによりかかるような生活態度だった…

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小説
『浜椿の咲く町[注目連載ピックアップ]』
【第6回】
行久 彬

男を誘い込むには丁度いい――母の店への辛辣な陰口。学校では水商売を揶揄われ、家では階下からカラオケと嬌声。それでも娘は…

【前回の記事を読む】不倫が原因で自ら命を絶った父。その後『素人が水商売に手を出すな』と反対されながら、母はある店を始めた…店の名は「漁火」。智子が名をつけた。名は売った漁船の集魚ランプに由来し、店には船を売る前に三つほど外した烏賊釣り用の集魚ランプを飾りとして天井からぶら下げた。この集魚ランプは客の漁師たちにも受けがよく漁火の名とよくマッチした飾りだった。店をオープンした当初は、漁火という名は色…

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  1. 小説
    『夫 失格[注目連載ピックアップ]』
    【第2回】
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    【第4回】
    輪月 舟
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    【子育て】上の子と同じようにしてるのに、3歳になっても離乳できない次男。そんな時、ベテラン保育士さんが教えてくれたのは…

    ・幼児期第一の壁:離乳できない一歳半で卒乳を試みた。事前に本人に了承を得たはずだったが、その時になると「断固として嫌です」という態度。おっぱいくれないなら食事を食べないというハンガーストライキに入ら…
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    【第14回】
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    【前回の記事を読む】「席に着くなり上着を脱いだろ?」襟元の開いたシャツを指されて…全て見抜かれているような気がした。「覚えてないから言いますけど、よくそんな女と付き合ってましたね」「あすみちゃんは初…
  4. 小説
    『店長はどこだ[注目連載ピックアップ]』
    【第8回】
    八十島 コト
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    浮気疑惑のかかる亡き妻…法要の席で遂に“テンチョウ”の情報を掴む。「だいぶ惚れてたみたい。買い物はいつもそのデパートで」

    【前回の記事を読む】やはり妻はシた側だった?…死に際に発した言葉は素性の知れない「テンチョウ」どこかの店の店長をしているシンノスケという人物がいったい何物なのか、わからないまま、一ヵ月が経過した。と…
  5. 小説
    『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』
    【第4回】
    行久 彬
    5位 5

    「亭主を自殺に追い込んだ悪妻」と母に悪い噂が流れ耐え忍ぶ日々…世間が自分たちの味方ではないことを知った

    孝雄が自殺して間もなくの頃だった。誰が流したのか智子は亭主を自殺に追い込んだ悪妻だと腹立たしいような噂が町に流れた。母には、たまたま立ち寄った雑貨屋でそんな噂を耳にした母の叔母である小川和子が知らせ…

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    『あーさん寄ってって』
    【第5回】
    北海 チカコ

    酒好きの笑える短歌4編「ステーキのコツって先ずは塩だって値段じゃなくてレアでもなくて」

    【前回の記事を読む】酒好きの笑える短歌集「酔って顔 四カ所怪我の私には 下戸の友達一人もおらず」 天ぷらを家で揚げると褒められるそこだけ抜いて褒められている   ステーキのコツって先ずは塩だって値段…
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    及川 夢

    正月を過ぎた頃から妻に無視されるようになった。さらに「ママ最近、モテ期が来たかも」と妻が娘に自慢げに言ってるのが聞こえ…

    【前回の記事を読む】お互い相手がいるのに「ビビッときてしまった」…高卒で入ってきた子と二股社内恋愛。しかも相手の妊娠が発覚し…それでも結婚しちゃえばこっちのものとまでは言わないけど、前に勤めていた会…
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    春山 大樹

    傷ひとつない娘の遺体…部屋に閉じ込められ、生きたまま酸素を奪われた。外からドアを押さえ娘が息絶えるのを待っていた人間は…

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