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エッセイ
『振り子の指す方へ[注目連載ピックアップ]』
【第17回】
山口 ゆり子

「取り返しのつかない事になる」と分かりながら、妻の姉をソファに横たえ…抵抗は無い。獣のように交わる音が妻の眠る家に響いた。

【前回記事を読む】こみ上げてくるものに耐えられず、妻の寝ている自宅で、妻の姉と…気づくと身体に抱き着き、声をあげて泣いていた。静かに抱きしめ返してくる亜希子の背中をさすりながら、春彦は郁子とよく似た亜希子の温かさが二年の間にうらぶれた心をほぐしていくのを感じていた。あの日、同じように郁子を抱きしめられていたのなら、という思いと、もはや悲しみを共にする同士である亜希子が、どうしても春彦の脳裏で交錯…

人気小説連載記事

小説
『哀瞳のレムリア[注目連載ピックアップ]』
【第7回】
岩下 光由記

留学先で連れて行かれた謎の儀式…全員と握手していた老女が、私の番だけ突然抱きしめてきた。「あなたで3人目よ」と伝えられ……

【前回の記事を読む】WW2末期、野営地で最愛の妻が死亡。「人種差別と戦う必要のない国に生まれ変わって結婚しよう」と囁いた将軍は、その直後――「亜美、あなたと行きたいところがあるのよ、一緒に行こう!」アリサにそう言われたのは初夏だった。ワシントン州は冬の寒さは厳しいが、その日の気候は最高だった。どのあたりだったか場所ははっきりとは覚えていない。高い木々に囲まれた道を長い間車で駆け抜けて、辿り着いた…

ランキング

  1. 小説
    『愛され未亡人の、湯けむり恋物語』
    【第6回】
    月川 みのり
    1位 1

    2度目のキスは、あの夜よりも深かった…体の隅々まで優しく触れられて、声が漏れてしまった。体中に電流が走るような感覚がして…

    【前回記事を読む】目を閉じると、柔らかくて温かいキス…膝が折れそうになった私を彼が支えてくれて「ずっと、こうしたかった」と囁かれ…あの夕暮れのキスから3日が経っていた。よし子は藤堂さんの顔をまともに…
  2. エッセイ
    『一人十色』
    【第3回】
    イドゥルギ ヒロ
    2位 2

    三歳の息子が「ママにしかられるから……」隠したシーツ――育児を任せきりにした自分を猛省したが手遅れだった

    【前回記事を読む】「息子の顔が見たい」と言う妻に、私は「後でゆっくりね」と言ってしまった。だがそのあと妻は意識を失い、我が子に会えないまま…息子が壊れ始めたのを知ったのは保育所から私に連絡があったか…
  3. 小説
    『不倫された側[注目連載ピックアップ]』
    【第9回】
    及川 夢
    3位 3

    夫の不在中、妻が10時間過ごすアパート。ある部屋のベランダに妻の勤め先の制服を発見し、「ついに部屋を特定した」

    【前回の記事を読む】もしかして妻が不倫?車にGPSを仕掛けたところ、家から20キロも離れた町で発信機が止まった!しかもそのまま10時間動かず…何となくお気軽に生きてきたせいか人より打たれ弱い。という…
  4. 小説
    『愛しき女性たちへ[人気連載ピックアップ]』
    【第23回】
    白金 かおる
    4位 4

    アプリで出会った女性と初めて大人の関係に。最初のデートの時とは打って変わって、彼女のノリは悪く…

    【前回の記事を読む】マッチングアプリで出会った女性と初デート。新橋にほど近いシティホテルのティールームで待っていると、そこに現れたのは…理佳子と初めて身体を合わせたのは横浜のホテルだった。ティールー…
  5. 小説
    『背徳と熟愛のはざまで』
    【第13回】
    水沢 むつき
    5位 5

    「壁に手をついて足を少し広げて」デリケートゾーン用を使われ思わず声が。すると、彼のスイッチが入ってしまい…

    【前回の記事を読む】男のくせに女に買われるやらしい仕事…ホテルの部屋が空くのを待ちながら、客の手に触れ、「学校の先生ってネイルいいんだ?」一度目はクリスマスの居酒屋デート。そこからメッセージのやりと…

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    『終の棲Ⅵ』
    【第6回】
    北沢 美代
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    「もったいない世代」が生きてきた時代とのギャップが、老人ホームで問題に…「家ではやっていること」が施設の当たり前ではなく……

    【前回の記事を読む】老人ホームの新人スタッフがとった驚きの行動――利用者さんが被っている帽子を取ったあとに…入居当初、私は夜勤はその当直にあたる当人のみの負担と考えていた。しかし夜勤するスタッフには…
  2. 小説
    『哀瞳のレムリア[注目連載ピックアップ]』
    【第7回】
    岩下 光由記
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    留学先で連れて行かれた謎の儀式…全員と握手していた老女が、私の番だけ突然抱きしめてきた。「あなたで3人目よ」と伝えられ……

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  3. エッセイ
    『素晴らしき出会い』
    【第6回】
    久保田 亘
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    炮烙を舞台から落とす狂言の演目「炮烙割(ほうらくわり)」。粉々に割れると「厄」を落とせると言われていて……

    【前回の記事を読む】信州の村おこし、『学生村』…3食付きで勉強がはかどる避暑地として、浪人生や大学生、大学院生たちが勉強に励んでいた。大型連休中であったが、京都とは違い訪問客は少なかったため大津絵を…
  4. 小説
    『記憶のなかで生きる』
    【第19回】
    厚切りゆかり
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    母を火葬した。骨壺を抱えて帰宅したとき、家は静まり返っていた。母の部屋に骨壺を置き「しばらくはここで一緒に暮らそう」と伝えた。

    【前回記事を読む】「これ以上の延命は苦しめるだけ」と医師に言われ、横たわる母の手を握りながら「お母さん、どうしたい?」と問いかけた。母を火葬した。骨壺を抱えて帰宅したとき、家は静まり返っていた。「た…
  5. 小説
    『私が空を飛ぶ理由』
    【新連載】
    武田 ちあす
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    就寝中、夫は突然“誰か”と会話するようになった。だが彼は眠ったまま、両手を激しく動かし続けていて…それは訃報を聞いた時期と……

    私は夢を自由にコントロールできるようになった。そして空と時間を自由に飛べるようになった。今から話すのは、50年近くずっと心の奥で気になっていたことを確かめに行くまでの長い旅の話だ。私は中学時代のクラ…

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