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小説
『超能力探偵 河原賽子』
【第41回】
春山 大樹

私に会いに上京したはずの母。しかし、位置情報が示したのは板橋区の民家…そこは末期患者のための治療院だった。

【前回の記事を読む】「母は相当ひどい状態」と聞き、久しぶりに上京した母に「健康だよね?」と聞いた。すると、しばしの沈黙をはさみ…翌日、麻利衣は事務所のソファで足を組んでコーヒーを啜っていた賽子の前に右手の握り拳を固めていきなり立ちはだかった。「何だ、そのしかめ面は。腹でも痛いのか」麻利衣が拳を賽子に向けて突き出し、手首を回して掌を開くとそこには1個のサイコロが握られていた。「やはり私はあなたの超…

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小説
『ホームランとフォーマルハウト』
【第16回】
福原 道人

「幽霊でもいいから、この手に抱かせてくれ」孫を事故で失った老人が、会って2回目の女性に語っているうちに表情が変わり始め…

【前回の記事を読む】「実は、もう孫はおらん…息子夫婦とともに逝っちまいました」おじいさんに真実を言わせてしまった。噂は本当だったんだ。「孫は、息子に似て引っ込み思案でして、身体も弱く、赤ん坊の頃からよく熱を出す子でした――」わたしは困惑した。会って二回目の、それも縁の浅い相手に打ち明ける内容じゃない。だからと言って、今さら止めろとも言いにくいし、耳を塞ぐわけにもいかない。「仲の良い子もおらず、ず…

ランキング

  1. エッセイ
    『心に咲いた向日葵』
    【第16回】
    丸山 珠輝
    1位 1

    昼間から酒を飲むような者は"社会のゴミ"。殺して捕まって、少年院かムショで悠々自適な生活を送ろうと…

    【前回の記事を読む】殴る、蹴る、さらにタバコの火を押し付ける者も…。給料泥棒の罪をなすりつけられた彼の生活は地獄だった昼食時はとっくに過ぎているにもかかわらず、店内はかなり混んでいた。やや奥まったテ…
  2. 小説
    『火点し時』
    【第8回】
    順菜
    2位 2

    隣の部屋の男から誘われた。つい昨夜、別の女性と愛し合う“あの声”が聞こえたのに、今度は私? 不審には思ったが…

    【前回記事を読む】隣の部屋から声がした。男女の、抑揚ある溜め息まじりの…すぐに“あの声”だと分かった。つい聴き入っていると…「食欲ありますね?」紫の前の皿はこんもりとしている。しかし去っていった彼女…
  3. 小説
    『僕が奪ったきみの時間は』
    【第34回】
    小西 一誠
    3位 3

    亡くなった恋人との間に、知らない子どもがいた――彼女は家族に「出産も私の死も言わないで」と頼んでいて……

    【前回の記事を読む】「あの子は自分が死ぬことをわかって、子供を生んだのよ」彼女の母が差し出した1通の手紙に、出産を決めた理由が……優くんは、自分に子供がいるって知って、びっくりしたよね? 驚かせてし…
  4. エッセイ
    『破壊から再生へ[注目連載ピックアップ]』
    【第11回】
    橋岡 蓮
    4位 4

    毒母から逃げて家出した私は、事故に遭いひどい怪我を負った。だが事故の保険金3千万円は、母が受け取って使い込み…

    【前回記事を読む】「お前を生んで不幸になった」と泣き叫び、雪山に私のランドセルを捨てた母。私が拾いに行って戻ると、家の鍵は閉められていて…私は弟を置き去りにして、家を出た。住む場所もなく、仕事も金も…
  5. 小説
    『海の梵鐘[人気連載ピックアップ]』
    【最終回】
    波方 遥
    5位 5

    畳の上で変なことをしてくる兄…「息が臭い」と思ってると母がやって来た。…すると兄は慌てて手を離し、部屋から出て行った。

    【前回の記事を読む】自転車に乗って出かけた日。サドルが“そこ”に当たった時の感覚は、それまでに感じたことがないもので…中学生になって誰にも言えない、話せないことが増えていた。その日、千津は学校の裏門…

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    『ふたりの渚 誓いの先に、新しい命が宿る』
    【第5回】
    伊坂 勝幸
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    女ふたり旅のルートを探すも「やっぱりダメね」。鉄道も航空もない──最終的に書き上げた行程表は、あまりにも地味で…

    【前回記事を読む】義父への報告なしに結婚式を挙げた。挨拶も兼ねて謝罪しに行くと、予想の斜め上をいく返答…「お前たちは——」『他には、どこへ行ったかな……』お出汁(だし)が旨(うま)すぎて何度も岐讃(…
  3. 小説
    『ゲルニカの上にひまわりを描く』
    【第5回】
    相原 久遠
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    新薬の臨床試験データ改竄疑惑が浮上するも、「その事実はない」…だが、新薬承認に関わった審査員が行方不明になって…【小説】

    【前回記事を読む】世界初のリウマチ根本治療薬として称賛された薬が「治験データの改ざん」の疑い。試験段階の副作用と相違が生じていて……;土橋の元に届くメールが百件を超えた頃、田中が、土橋の書斎に顔を出…
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    『朝陽を待ちわびて[注目連載ピックアップ]』
    【第2回】
    桜木 光一

    搬送された妻はなぜか姉の名を名乗った…「夫です」と訴えても面会できず、見せられた所持品には、10年前に贈った愛犬そっくりのストラップが…

    【前回の記事を読む】父の通夜に「1人で行きたい」と言い張った妻は、結局現れなかった…帰宅した私と次男が見つけたのは、階段の手すりに結ばれた白い着物紐で…■2021年10月20日午前6時頃、散歩中の老…
  5. 小説
    『朧月』
    【第5回】
    橋川 彰人

    仕事中に妻からの1本の電話…スマホは激しく振動し続けた——「先に伝えておかなきゃいけないの。茜が…大学で……」

    【前回の記事を読む】人生100年時代が浸透してきた昨今、日本にはエネルギッシュな高齢者が増えた。彼らを見て若い世代が考えていることとは……拓也は朝一番の時限タスクをこなすためにオフィスへは毎朝七時三…

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