10月の新連載のお知らせ

虫の声を聴きながら♪秋の夜長にゴールドライフオンライン!
10月は14作品が連載スタート!

〈予定変更〉
10月13日(日)20時に予定しておりました『僕の大学デビュー天下取り物語』につきまして、10月12日(土)12時の公開に変更となりました。
公開まで楽しみにしてお待ちください!


10月1日(月)
21時~『アイアムハウス』由野寿和

10月3日(木)
8時~『地震予知の絶望と希望』佐藤義孝

10月12日(土)
8時~『ヴァネッサの伝言』中條てい
12時~『僕の大学デビュー天下取り物語』松本竹馬 ★日時変更
12時~『ぼくはないた』ほんだよしこ
14時~『師匠と弟子のワンダーランド』儀賀保秀
18時~『因果』愉怪屋・編
20時~『たかちゃん幻想絵巻』齋藤務
22時~『地上に輝く星たち』カスミシズカ

10月13日(日)
8時~『不退転道場 仙台虚空蔵尊参詣礼拝のすゝめ』西山道環
12時~『13.Feb チョコレーション』齊藤俊彦
14時~『スーパープレイヤーの条件2』吉村直氣
18時~『眠れる森の復讐鬼』春山大樹

10月25日(金)
21時~『空に、祝ぎ歌』中條てい
 

10月1日(火)21時~

『アイアムハウス』
由野寿和

家族を繋ぎとめていたものは 絆かそれとも呪縛か

 

世界遺産・藤湖のまわりを囲むようにそびえ立つ、静謐な佇まいの十燈荘。
晩秋、秋吉一家がそれぞれの“趣味”にまつわる形で惨殺され、息子・春樹だけが一命を取り留めた。
静岡県警の深瀬が捜査を進めると、住民たちの微妙な距離感、土地独特のルールが浮かび上がる。
そして実は深瀬は、16年前の「十燈荘妊婦連続殺人事件」にも関わっていて――。
犯人は一体誰か。なぜ秋吉家が犠牲となったのか。春樹だけが生き残った意味とは。
結末に驚愕必至のミステリー傑作。

本文をチラ見せ!

午前十一時。サイレンを鳴らさず、車両は静岡県藤市十燈荘(じゅっとうそう)に到着した。静岡中央市にある県警本部から十燈荘までは、藤湖をぐるっと大回りして藤市経由でトンネルを通り、小山を登ることになる。藤湖を見下ろす高級住宅街、十燈荘は、土曜の昼だが活気はない。既に外部への交通規制が敷かれているとはいえ、不気味に静まり返っている。ここで殺人事件があったことを、住民達が知っている気配はなかった。その家は、…


10月3日(木)8時~

『地震予知の絶望と希望』
佐藤義孝

地震・津波の前兆、ここまで把握可能に!

 

人々が、事前に備えられる未来のために。
先人達のたゆまぬ努力の軌跡を紹介すると共に、過去の震災の惨劇を直視し、来たる大地震に対して警鐘を鳴らす一冊。

本文をチラ見せ!

地震国日本に住んでいる以上、地震から逃れることはできないが、事前にその「前兆」をキャッチできれば、「突然」のあの恐怖感と最悪の事態をかなり回避することができるのに、と誰しも思うのではなかろうか!
「地震の予知はできますか?」と言う質問に、気象庁はそのHPで…


10月12日(土)8時~

『ヴァネッサの伝言』
中條てい

閉ざされた扉を開けるまでは、命よ、尽きるな

 

剣は使うが血は流さぬ。強い意志と決意を胸に、大きな賭けに出るシルヴィア・ガブリエル。
仮死で生まれた運命の子は、はたして未来への扉を開くことができるのか!?

巨岩石が複雑に林立する魔境ギガロッシュ。その奥に偶然辿り着いた行き場のない人々。彼らはその閉ざされた世界に籠もり独自の村を形成していった。時を経ること二百余年、地形のもたらす困難さと誰伝えたとも知れぬ恐怖伝説により、未だ固く遠く外界から閉ざされていた村は高い技能を伝承、発達させながらも、次第に閉塞感に苦しめられていた。小さな村の自給自足の生活の中では、彼らの技術や腕も今や宝の持ち腐れ。外の風に触れたいという想いは村人の誰もが持っていたが、外界へ出ることに二の足をふんでいたのだ。
そんな折、運命を背負った若者が一人、村を丸ごと外の世界に戻そうという画策を胸に、村の将来を救うべく外の世界へ赴く。類いまれな美貌と才覚を備えた彼は異邦人の医者と領主の側近を味方に、策略と突発的な事件を重ねながら計画を密かに準備していく。生きることの意味と遺される者の想いを深く描く、感動のヒューマン・ファンタジー。

本文をチラ見せ!

赤子は死んで生まれた。
月はほぼ満ちていたが、初産の母親の産道を滑り落ちるというその最初の旅の途中に、か弱い心臓は動きを止めた。やっとこじ開けようとした生命の扉は、赤子の前に重く閉じられた。か弱い産声一つあげることもなく、小さく生温かな肉塊は血と羊水にまみれて産婆の手の中にあった。
「あぁ……」
熟練の産婆は深いため息を漏らしたが、…


10月12日(土)12時~ ★日時変更

『僕の大学デビュー天下取り物語』
松本竹馬

幻冬舎ルネッサンス主催『第5回自分史コンテスト』特別賞受賞作品。

不良に抑圧されて、鬱屈とした中学、高校生活を送ってきた僕は、遠い地で大学デビューをしようと決意をする。

華の大学生活を送るための奮闘、仲間との友情、童貞の卒業、出会いと別れ、映画クローズを見たことによって再燃した不良への憧れ、初めての喧嘩、耐えがたい彼女の過去、人生を賭けたリベンジ…青春の焦燥感や不甲斐なさが詰まった自伝的小説。

青春が上手くいってない全ての人へ送ります。

本文をチラ見せ!

四月。入学式の会場へと続く坂道を、桜が彩っていた。地元の福岡から車で四時間半。南国、宮崎。
初めてのスーツをぎこちなく身にまとい、僕は不安と期待を胸にその坂道を登っていた。風に乗って舞い散る桜の花びらが、僕の入学を祝福してくれているような気もする。
「宮崎大学」
今日から僕の新しい生活がここで始まる…


10月12日(土)12時~

『ぼくはないた』
ほんだよしこ

どんなに小さくても、みんな同じ、尊いいのちを持っている

 

雨の降る6月のある日、生まれたばかりの4匹の子猫が捨てられていた。
か弱い体で懸命に生きようとするも、簡単に奪われてしまういのち。
人間の都合に翻弄され、苦しむ動物たちを少しでも減らしたい――。
そんな思いから、「いのちの重さ」を問いかける。

生き物を大切にし、思いやりのある心を育てる絵本。

本文をチラ見せ!

6月の雨の日 ぼくはないた
ミーミー ミューミュー ミーミー ミューミュー
「燃やせるゴミ」の袋に ゴミと一緒に 捨てられていたのは
生まれたての子猫たち…


10月12日(土)14時~

『師匠と弟子のワンダーランド』
儀賀保秀

芸歴30年、冴えない落語家のもとに弟子志望が続々現れる――!?

 

元子役イケメン・中年小太りサラリーマン・「~系」連発ギャル
自由奔放な3人に翻弄される、とんでも数奇な師弟関係

花楽亭一門最後の一人である喜之介は、芸能人生の節目を迎えて自分の行く末を考えていた。
そこに突然、「人柄と芸に惚れた」という入門志願者が押し寄せる。この異常な事態に彼らを訝しむも、日常に入り込まれるうちに師匠としての自覚が芽生え始める喜之介。
誰を弟子にするのか決めあぐねる喜之介にしびれを切らした志願者たちは、公開弟子試験の開催を目論む! そこで明かされる、一連の仕掛け人と弟子たちの秘密とは……。

本文をチラ見せ!

本当にビックリした。 真正面から切迫した表情で突進してきた男が突然、大きな声を発したのだ。
「すいません! 弟子にしていただけませんでしょうか?」
弟子? 一瞬、その言葉がどういう意味を持っているのか理解できなかった。どこか異国の言語? 
自分には全く縁のないもののように聞こえたのだ。…


10月12日(土)18時~

『因果』
愉怪屋・編

心霊、オカルト、SF、サイコ、ミステリー あらゆる恐怖が押し寄せる!

 

心当たりがない、とは言わせない——

大ヒット『意味怖』シリーズの著者・藤白圭率いる愉怪屋主催のコンテスト「愉怪屋杯」。 第五回のテーマは「因果」、指定ジャンルはホラー&サスペンス。
数多の力作の中から選ばれた受賞作にくわえ、審査員の書下ろしも収録。
計18人の著者が贈る、傑作ぞろいの最恐ホラー短編集。

本文をチラ見せ!

「おかしいな……また迷ったかな」
目的地までの道のりは駅舎前から北に進み、やがて現れる広大な芒野(すすきの)のあぜ道に入る。
宗方巽(むなかたたつみ)はつるべ落としの夕陽の中、一面枯れ尾花の海で立ち往生してしまった。
「困った。暗くなる前に教授の別宅に着きたかったのに」
堂本教授は主に儀礼や信仰などの伝承資料を紐解く、民俗学の権威だ。巽は…


10月12日(土)20時~

『たかちゃん幻想絵巻』
齋藤務

どんな時でもただ直(ひた)向きに

 

生きていれば必ず平穏な日々が訪れる。
希望を胸に、厳しい現実に立ち向かいながら幻想の世界に思いを馳せた昭和の少女の物語。

本文をチラ見せ!

この物語は、二十世紀の大きな世界戦争が起こった後の世界の話だ。
悲惨な戦争は僅か十数年前の事だった。
戦火による一面の焼野原も、草木が覆い、やっと家々が立ち並んで街は復興してきた。
だが、当時の社会では、まだ人々の心に余裕は無く荒んでいたが、そんな中でも、直向きに生きる人々も沢山いた。…


10月12日(土)22時~

『地上に輝く星たち』
カスミシズカ

焦る必要はない、ただ目の前の自分を全力で生きればいい

 

「中学に行っても、ずっとこの関係性が続くと思っていた」
変化する友情と、大人の階段を上ることへの期待と不安。
感受性豊かな思春期を過ごす青年たちの葛藤を、繊細に描いた青春小説。

みんなの人気者・晃、真面目で勉強が得意な健斗、気が利き調和的な悟。
異なる性格を持つ仲良し三人組は、幼馴染でいつも一緒に行動していた。
しかし、入塾や中学進学を機に、彼らの間には少しずつ距離が生まれてしまう。
それぞれが劣等感や嫉妬、自己への存在意義に対する疑問を抱きながらも、彼らは心の成長を通じて、友情の大切さを再発見していく――。

本文をチラ見せ!

電車の中。塾のバッグを背負った山口晃はドアの手すりにもたれ、窓に映る自分の顔の向こうに街の明かりを見ていた。小高い丘を通る時、電車からは眼下に広がる住宅地の明かりが見える。昼にはまったく気にならない景色だが、こうして塾からの帰りには自然と目が行く。電車がいくら走っても、その明かりはどこまでも続いている。その無数に見える明かりのひとつひとつに人が住んでいて…


10月13日(日)8時~

『不退転道場 仙台虚空蔵尊参詣礼拝のすゝめ』
西山道環

お寺とは、自分と向き合い幸せを目指す場所

 

創建800年を誇る古刹、仙台・大満寺。 参詣者の“不退転”の覚悟に向き合ってきた住職が記す、現代に生きる私たちへのメッセージと西山家100年の歴史。

本文をチラ見せ!

十二支霊場丑寅(うしとら)守護・仙台虚空蔵尊では年間、数千組の方々が御祈祷にお越しになられ諸願成就のため切実な想いで御参詣になられます。そのご縁のあった方々が当山にお越しになられた際には様々なことを感じられると思います。この本には仙台虚空蔵尊という道場で、私が御本尊さまの前で参詣者の皆さまと向き合った時に感じたことや日々の想い、参詣者の皆さまに伝えたいことをまとめさせていただきました。…


10月13日(日)12時~

『13.Feb チョコレーション』
齊藤俊彦

極上の物語を召し上がれ

 

キュンキュンするようなヴァレンタインストーリー、遠い未来を舞台としたAI料理人のお話、こだわりぬいたスープのレシピの秘密…etc.
よりどりみどりの食べ物にまつわるグルメな8つの短編小説集。

本文をチラ見せ!

光の中を蜂が飛びかっている。智子の目線は、そのうちの1匹を追い続けていた。不規則に飛び回っているように見えるが、蜂には意図がある。蜂はようやく小さな花弁に止まった。智子はそっと近寄って小さな蜂を見つめた。蜂は揺れる花弁に顔を入れ、小さな触手で花粉を撫で、触手に花粉を擦(こす)りつけると飛び去っていった。苺の苗は美しい緑の葉をたたえ…


10月13日(日)14時~

『スーパープレイヤーの条件2』
吉村直氣

最強の選手たちが好成績を残せる理由とは

 

プロの世界で活躍する選手たちの卓越した技術の本質について分析した『虎の巻』第2弾

本文をチラ見せ!

2016年に前著「スーパープレイヤーの条件」を、2019年には、加筆の上、同著を文庫版として幻冬舎様より出版させていただきました。「スーパープレイヤー」と言われる選手は、卓越した技術によって、長期にわたってコンスタントに好成績を残せている面があると考え、前著では、僭越ながら、その卓越した技術の本質を解き明かしていこうという趣旨で執筆しました。着目したのは「ピッチングフォーム」であり…


10月13日(日)18時~

『眠れる森の復讐鬼』
春山大樹

幻冬舎ルネッサンス主催『第5回小説コンテスト』特別賞受賞作品。

 

神奈川県の田舎町水山市の今城病院に中村大聖ら三人の若者が交通事故で救急搬送された。その病院には8年前高校で彼らにいじめを受け焼身自殺を図り、全身火傷で昏睡状態となり人工呼吸器に繋がれている梨杏が眠っていた。翌日深夜、彼女の友人で看護師の一夏は昏睡状態のはずの梨杏が大聖の病室に入って行くのを目撃した。難病で入院中の同級生海智と一夏は次々と起こる殺人事件に巻き込まれていく。果たして梨杏は復讐鬼となったのか――。
憎悪と怨念が渦巻く戦慄のミステリーホラーの幕が上がる。

本文をチラ見せ!

けたたましいサイレンの音が鳴り響いている。そしてその音は嫌な気持ちになる程どんどん大きくなってきて、すぐそこまでやってきたと思ったら突然聞こえなくなった。
ERの自動ドアが開いて救急車から下ろしたストレッチャーを白いヘルメットと青いコートを身に着けた二人の救急隊員が中に運び入れた。ストレッチャーの上で、頸椎カラーを装着され、オレンジ色のクッションで頭部をバックボードに固定された若い男が苦しそうに冷汗を流している…


10月25日(金)21時~

『空に、祝ぎ歌』
中條てい

それでも、明日はある。

 

紛争で荒れ果てた国境の小さな村。復興からも取り残され、さびれていくだけに思えるその村に、5人の若者がいた。捨て子だったカーシャ、カーシャを気にかけるユーリ、荒れた農地の修復に励むサッコ、バスの運行業をはじめたエゴルの4人の青年と、都会から戻ってきた18歳の少女キーラ。希望を求め懸命に生きる彼らの運命は、一人暮らしの老女アニタの急死を機に、思わぬ方向へ動き出す。友情と裏切り、そして事件。彼らが見たものは夢か、それとも欲なのか。
さまざまな葛藤の末ふと訪れる心の境地とは。心に静かな感動がひろがる物語。

本文をチラ見せ!

子どもがぽつんと、捨てられていた。
村が祭りにあふれかえっていた日のことでもあり、人々が気づいたのは、もう見物客がおおかた引き揚げたあとだった。子どもは泣きもわめきもせず、おとなしく鐘塔の前に立っていた。
首からさげていたのは、…


今月もお楽しみに!