【前回の記事を読む】「周りを調べるなんて、へ、へへ。危ないぜ、ダハハ…!」盛江は冷や汗を浮かべ肩を震わせ、突然せきを切ったように笑い出し…

Chapter1 天変地異

「確かにその通りだが……」

その時、表から、

「キャーッ!」

「ウワーッ!」

重苦しい空気を引き裂くように悲鳴が聞こえてきた。甲走った声に入り交じり、ドタドタと駆け回る音がする。

「今度は一体何だ?」

中にいた面々は表へ飛び出した。外は夕焼けで茜がかっていた。

巴に並ぶ三つの竪穴式住居の中を、中学生らが入り乱れて駆け回っている。

女子は涙を浮かべ、男子は血相を変えている。転んで膝を抱えうずくまっている子もいる。

「どうしたんだ!」

早坂の叫びに、近くにいた女子中学生が一点を指差した。