独特な設定と個性豊かな登場人物が魅力の 話題作
『超能力探偵 河原賽子』の第5章が連載決定!
2024年10月よりGLOで連載され、独特の世界観と衝撃的な展開で多くの読者を魅了した『眠れる森の復讐鬼』。
その著者である春山大樹氏の新作『超能力探偵 河原賽子』が昨年末より好評連載中です。
独特な設定と登場人物の魅力で多くの読者を楽しませ、続々とファンが増えている同作の第5章が5月18日から連載スタート!
どうぞお楽しみに。
『超能力探偵 河原賽子』第4章までのあらすじ
「こんな人生もう嫌だ」
医師国家試験に失敗し、仕事もクビになった人生どん底の那花麻利衣の顔に「不幸で無能な女募集――タリス超能力探偵事務所」と書かれた一枚の紙がへばりつく。
導かれるままタワーマンション最上階を訪れた麻利衣の前に現れたのは、傲慢不遜な美女・河原賽子。
「私は完全能力者(パーフェクトサイキック)だ」
そう豪語する彼女に対し、半信半疑のまま助手となった麻利衣に、最初の事件が襲いかかる。
完全密室の中で、男が無数のナイフに貫かれ、壁に磔にされていたのだ。警察もお手上げの猟奇的な現場を前に、賽子は言い放つ。「これはサイコキネシス殺人だ」と。
その後も、一家の死を次々と的中させる予言者、末期がん患者を食い物にする偽気功師など、人知を超えた事件が二人を待ち受ける。やがて浮かび上がるのは、賽子の壮絶な過去だった。
果たしてこれは超能力か、それともトリックか? 崖っぷちの常識人・麻利衣と、パーフェクトサイキック(?)・賽子の凸凹コンビが挑む、前代未聞のミステリー!
ピックアップ連載も実施中!
第5章の公開に先立ち、GWからピックアップ連載中!
すでにファンだという方も、『超能力探偵 河原賽子』の人気回をまとめて見られるチャンスです。この機会をお見逃しなく。
本文の一部を特別に公開!
サイコ1――念力殺人
世の中は何でこんなに面白くないんだろう――。
とぼとぼとマンションに戻る道中、雲一つない夕暮れの淡い空を眺めながら那花麻利衣(なばなまりえ)は思った。
その時一陣の風が吹き、飛ばされてきた一枚の紙が彼女の顔にへばりついた。ごみまで私を馬鹿にするのか、と悔しくなってその紙を引き剥がすとそれは求人広告のようだった。
スタッフ募集――橋の上で男とぶつかったせいで割れた眼鏡をかけた不幸で無能な女募集――タリス超能力探偵事務所
「何……これ……」
「何だ、おまえか」
美しさに見とれて呆然としているところに彼女が言ったので、麻利衣はようやく正気を取り戻した。
「おまえか? 私を知っているんですか?」
「当たり前だ。私は完全能力者(パーフェクトサイキック)だ。おまえは橋の上で男とぶつかり眼鏡が壊れた不幸で無能な女。名前は……バナナとか言ったな」
「やはりな」
賽子が呟いた。
「は? 何ですか?」
胃の中の物を全て吐き出してようやく息を吹き返した麻利衣が訊いた。
「分からないのか。これは超能力者(サイキック)によるサイコキネシス殺人だ」
「サイコキネシス……」
まだ読んでいない方は、第1章からお楽しみください。
第1章の連載はこちらから👇
「実力不足」と家庭教師をクビになった日、道で男とぶつかって眼鏡を破損。さらに顔に飛んできた紙には、信じられない悪口が…
第2章の連載はこちらから👇
『みんな死んじゃうから次の飛行機で行きたい』…搭乗を拒む娘を両親は無理矢理乗せた。すると、離陸して数時間で……
第3章の連載はこちらから👇
「電子レンジでチン」されたような最期…皮膚は白くふやけ、膨張した顔面。わずか5分の間に起きた惨事だった。
第4章の連載はこちらから👇
寝室にあった体を運び出すと、ぼろぼろに崩れた。骨まで炭化し、通常ではあり得ない程の高温で焼かれたことがわかった。