『眠れる森の復讐鬼』の春山大樹氏による新作
『超能力探偵 河原賽子』が12月17日より独占連載開始!

2024年10月よりGLOで連載され、独特の世界観と衝撃的な展開で多くの読者を魅了した『眠れる森の復讐鬼』。この度、著者の春山大樹氏による新作『超能力探偵 河原賽子』のGLO独占連載が決定しました!
サイコミステリーという異色のジャンルながら、春山ワールド全開の衝撃展開があなたを待ち受けています!

第1章のあらすじを少しだけご紹介

 

「私は完全能力者(パーフェクトサイキック)だ」

 

医師国家試験に失敗し、仕事もクビになった人生どん底の那花麻利衣の顔に「不幸で無能な女募集――タリス超能力探偵事務所」と書かれた一枚の紙がへばりつく。
不思議な求人に導かれて出会ったのは、タワマンの最上階に住む自称・超能力探偵 河原賽子だった 。
麻利衣の親友を悩ませていたストーカー男の自宅へ向かった二人が目にしたのは、完全密室の中で、無数のナイフにより壁に磔にされた男の死体 。 警察もお手上げの猟奇的な現場に、賽子は「これはサイコキネシス殺人だ」と言い放つ 。
果たしてこれは超能力か、それともトリックか? 崖っぷちの常識人・麻利衣と、パーフェクトサイキック(?)・賽子の凸凹コンビが挑む、前代未聞のミステリー!

 

 

本文の一部を特別に公開!

サイコ1――念力殺人
 

世の中は何でこんなに面白くないんだろう――。

とぼとぼとマンションに戻る道中、雲一つない夕暮れの淡い空を眺めながら那花麻利衣(なばなまりえ)は思った。

その時一陣の風が吹き、飛ばされてきた一枚の紙が彼女の顔にへばりついた。ごみまで私を馬鹿にするのか、と悔しくなってその紙を引き剥がすとそれは求人広告のようだった。
 

スタッフ募集――橋の上で男とぶつかったせいで割れた眼鏡をかけた不幸で無能な女募集――タリス超能力探偵事務所
 

「何……これ……」

「何だ、おまえか」
 

美しさに見とれて呆然としているところに彼女が言ったので、麻利衣はようやく正気を取り戻した。
 

「おまえか? 私を知っているんですか?」
 

「当たり前だ。私は完全能力者(パーフェクトサイキック)だ。おまえは橋の上で男とぶつかり眼鏡が壊れた不幸で無能な女。名前は……バナナとか言ったな」

「やはりな」
 

賽子が呟いた。
 

「は? 何ですか?」
 

胃の中の物を全て吐き出してようやく息を吹き返した麻利衣が訊いた。
 

「分からないのか。これは超能力者(サイキック)によるサイコキネシス殺人だ」
 

「サイコキネシス……」

遂に連載開始となりました!
第1回記事はこちらから👇
「実力不足」と家庭教師をクビになった日、道で男とぶつかって眼鏡を破損。さらに顔に飛んできた紙には、信じられない悪口が…