【前回記事を読む】「いい?」と聞かれ、抵抗なく頷いた。言葉少なに手を繋いだ二人は部屋に入り、優しく…「もう帰るの?」咲元がシャワーを浴びている間、紫はベッドで携帯を見ていた。最中に届いたメールは、辞めたブラック会社の同僚からだった。内容は相変わらずのモラハラ三昧に対する文句だったが、紫にはもう過去のことだ。携帯を閉じて、咲元を見た。すると今まで見たことのない不機嫌な顔をしていた。急に、私何かした…
コンテスト特別賞受賞作品の記事一覧
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小説『冬隣』【第7回】順菜
「あんたはとうに賞味期限切れだろ? ちょろかったよ、俺のような男がたまたま相手してやっただけで自惚れるなよ」
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小説『余白』【新連載】山本 実咲
「今日を無事、消化することができた」――マイルールの中でしか生きられない私。しかしその価値観はどこか周りとズレていて…
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小説『鼠たちのカクメイ』【第33回】横山 由貴男
歴史に名前が残るのは偉い人たちだけ。その裏には多くの無名の人々がいる。「だから、だからあの人は、オイラたちなんだ!」
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小説『冬隣』【第6回】順菜
「いい?」と聞かれ、抵抗なく頷いた。言葉少なに手を繋いだ二人は部屋に入り、優しく…
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小説『鼠たちのカクメイ』【第32回】横山 由貴男
市井では「大塩生存説」なるものが流布していた。その背景には大塩一党への同情と幕府への反感が根深くあった
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小説『冬隣』【第5回】順菜
【運命の出会い?】他の女性と旅行していた彼に恋をした私――不安と希望が交差する“大人の恋”に親友が放った言葉は…
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小説『鼠たちのカクメイ』【第31回】横山 由貴男
「死よ、俺を受け入れよ!」――自ら火薬を飲み込み散った意義の最期を見て、もう後戻りはできないとカイは覚悟を決めた
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小説『冬隣』【第4回】順菜
安物で囲まれた我が家に帰り、家事をしていたら夢から覚めたような気もした。しかし夢ではない証に、携帯を手放せなかった
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小説『鼠たちのカクメイ』【第30回】横山 由貴男
大塩平八郎は切腹した。「わしらは捨て石や。お主ら若者は……しかと、見届けよ」
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小説『冬隣』【第3回】順菜
あくまで友達感覚なんだ、あまりのぼせてはいけない――でも、今日一日だけ楽しもう。あと数時間だけ、彼の連れは私だ
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小説『鼠たちのカクメイ』【第29回】横山 由貴男
切腹の場に集う運命の者たち――天保八年、大塩平八郎と田沼意義、そして格之助の悲劇と絆の終焉に向かう一日
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小説『冬隣』【第2回】順菜
彼はやはり隣の部屋だった。つい昨夜、あの愛し合う声がした部屋…なぜ私はそんな男からの誘いを断らなかったのだろう
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小説『冬隣』【新連載】順菜
旅先の朝食会場で男性が話しかけてきた。―彼はたった今、会場で彼女とケンカして一人取り残されたばかりだ。なのに私に微笑みかけ…
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小説『鼠たちのカクメイ』【第28回】横山 由貴男
「かあさま。おなかすきまちたあ」――まだ3歳のひとり息子が、隣の牢で泣きじゃくっている。犬ころのように首に縄を掛けられ…
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小説『鼠たちのカクメイ』【第27回】横山 由貴男
田沼意次の孫には、咎人の刺青が彫られていた。その理由は―「正義だと思って俺も賄賂を贈った。すると父上が腹を切ろうと…」
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小説『鼠たちのカクメイ』【第26回】横山 由貴男
カチリ、と背後で音がした。慎重に振り返ると、暗闇の中で拳銃を構える人影が立っていて……「引き金を戻せ。カイ」「おっさん、か?」
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小説『鼠たちのカクメイ』【第25回】横山 由貴男
【大塩平八郎の乱】叛乱の残党数名が乗った小舟。その中には坊主に変装した平八郎もいて…「全員、腹を切って果てよう」
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小説『鼠たちのカクメイ』【第24回】横山 由貴男
「抵抗すれば殲滅あるのみ」――バリバリッと音がして、塾生や農民たちの悲鳴が…やりよった。この時代に官僚が民衆を傷つけるなど…
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小説『鼠たちのカクメイ』【第23回】横山 由貴男
「退がれ、さが…」大塩平八郎の声さえ飲まれていく。本隊はもはや烏合の衆。今攻撃されればひとたまりもない…と、その時突然!
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小説『鼠たちのカクメイ』【第22回】横山 由貴男
ああ、ぎりぎりの命のやりとり…俺はやはり、生まれる時代を間違えたな。――引き金を引くと、直後大男が倒れるのが見え…