人類は、無限に声が出せると思っていた。声に限りなどないと誰もが思い込んでいた。しかしある日、声は無限ではないことが世界中に知れ渡った。人間が出せる声の数は有限であり、発声が上限に達すると心不全により即死してしまうということが判明したのだ。この上限には個人差があり、あとどれくらいで限界を迎えるかは誰にも分からない。そして誰も声を発しようとしなくなった。*ジリリリリ♪目覚まし時計を止め、眠そうな顔で…
コンテスト特別賞受賞作品の記事一覧
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小説『ボイス・リミット』【新連載】松本 すけ
「なにしてるのー?」いきなり聞こえた声に飛び上がる。振り返るとクラスで人気の女子がいた。彼女は死ぬことも恐れず俺に…
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小説『余白』【第4回】山本 実咲
「ネットで買いました」彼女は妊娠していないのにカバンにはマタニティマーク、さらにコピーした障害者手帳を…【小説】
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小説『鼠たちのカクメイ』【第36回】横山 由貴男
「これが幕府の威信を吹き飛ばした男の顔か」大塩平八郎の首を見て高笑いする家斉。誰もこのワンマン大御所を止められない
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小説『余白』【第3回】山本 実咲
そこでは人間扱いされず、まるで奴隷のように…。――記者として働いていた怒涛の日々、当時の働き方は間違いなく異常であった
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小説『鼠たちのカクメイ』【第35回】横山 由貴男
大塩の首をこの目で見たいと言う大御所・徳川家斉に謁見するため、カイは田沼意留とともに“一介の旗本”として江戸城に乗り込む
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小説『冬隣』【最終回】順菜
さっきまであの人と愛し合っていた、あのホテルを見つめながら家に帰る。風呂に入ると、体のそこかしこに男に愛された跡が…
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小説『余白』【第2回】山本 実咲
浮気相手との話を楽しそうにをする彼女だったが…「できなかったのね」スマホ画面には真っ赤に染まった"あるもの"が写っていた
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小説『鼠たちのカクメイ』【第34回】横山 由貴男
大塩の乱から三年後、大塩の首を獲ったという者が現れた。彼が持ち込んだ甕の中には薬品に漬けられた大塩らしき男の首があった
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小説『冬隣』【第7回】順菜
「あんたはとうに賞味期限切れだろ? ちょろかったよ、俺のような男がたまたま相手してやっただけで自惚れるなよ」
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小説『余白』【新連載】山本 実咲
「今日を無事、消化することができた」――マイルールの中でしか生きられない私。しかしその価値観はどこか周りとズレていて…
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小説『鼠たちのカクメイ』【第33回】横山 由貴男
歴史に名前が残るのは偉い人たちだけ。その裏には多くの無名の人々がいる。「だから、だからあの人は、オイラたちなんだ!」
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小説『冬隣』【第6回】順菜
「いい?」と聞かれ、抵抗なく頷いた。言葉少なに手を繋いだ二人は部屋に入り、優しく…
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小説『鼠たちのカクメイ』【第32回】横山 由貴男
市井では「大塩生存説」なるものが流布していた。その背景には大塩一党への同情と幕府への反感が根深くあった
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小説『冬隣』【第5回】順菜
【運命の出会い?】他の女性と旅行していた彼に恋をした私――不安と希望が交差する“大人の恋”に親友が放った言葉は…
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小説『鼠たちのカクメイ』【第31回】横山 由貴男
「死よ、俺を受け入れよ!」――自ら火薬を飲み込み散った意義の最期を見て、もう後戻りはできないとカイは覚悟を決めた
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小説『冬隣』【第4回】順菜
安物で囲まれた我が家に帰り、家事をしていたら夢から覚めたような気もした。しかし夢ではない証に、携帯を手放せなかった
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小説『鼠たちのカクメイ』【第30回】横山 由貴男
大塩平八郎は切腹した。「わしらは捨て石や。お主ら若者は……しかと、見届けよ」
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小説『冬隣』【第3回】順菜
あくまで友達感覚なんだ、あまりのぼせてはいけない――でも、今日一日だけ楽しもう。あと数時間だけ、彼の連れは私だ
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小説『鼠たちのカクメイ』【第29回】横山 由貴男
切腹の場に集う運命の者たち――天保八年、大塩平八郎と田沼意義、そして格之助の悲劇と絆の終焉に向かう一日
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小説『冬隣』【第2回】順菜
彼はやはり隣の部屋だった。つい昨夜、あの愛し合う声がした部屋…なぜ私はそんな男からの誘いを断らなかったのだろう