一九七八年十二月二十二日二十二時三十分 ガンジス川上流域にあるヒンドゥー教の聖地、リシケシ行きのバスは、旧市街にあたるオールドデリーのバスターミナルを発車した。深夜の首都は、昼間の喧騒を忘れたように静まり、行き交う車はほとんどない。新市街ニューデリーの中心部、コンノート広場周辺の雑貨店やレストランは全てシャッターを下ろしている。人の気配を感じさせるのは、路地をねぐらとする物乞いの人達の息遣いだけ…
小説
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『聖なる川のほとりで』【新連載】飯島 恭広
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人質を連れて抜け忍となった鳶加藤。婚約者をさらわれた尋一が追う
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『北満のシリウス』【第7回】鎌田 一正
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世阿弥の血を引く宮王家。金春座の脇家の職を守らねばないと語るが…
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『いつか海の見える街へ』【第9回】須賀 渚
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『カラスと少年 ―愛しき11種の動物とのふれあい物語-』【第7回】飯塚 舜介
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『オレンジ病棟』【第10回】朝丘 大介
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『第三のオンナ、』【第15回】椎名 雅史
先輩そっくりに変装し、姿を見せる…。復讐計画は順調に進んでいる。
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『振り子の指す方へ』【第13回】山口 ゆり子
妻が流産してからの二年というもの、何がいけなかったのかとひたすら考え続けてきた
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『維新京都 医学事始』【第15回】山崎 悠人
明治三年京都~貴族の本文は学問にあり~万条房輔「医者」になることを決意する
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『標本室の男』【第3回】均埜 権兵衛
理科標本室の前で、ふと人の話し声が聞こえたような…。警備員はさっと身構え…
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『湘南ラブストーリー 瑠璃色の朝焼け』【第16回】小林 正吾
圭は寝室の中に入っていき、千佳が座っている椅子の後ろに立った
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『光と闇の相剋』【第10回】髙嶋 郷二
光の剣・羅生門で「餓鬼」を切る!そして魑魅魍魎が蠢く地獄の門へ
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『乱世、一炊の夢』【第3回】安藤 恒久郎
忍城との和戦を画策する佐竹義宣。太田三楽斎に白羽の矢が立つが…
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『塵芥仙人』【第3回】瀧 祐二
大事なUSBメモリを紛失してしまった!機密情報や個人情報等がぎっしり入っていたのに…。
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『ノスタルジア』【第19回】森下 修作
黒く、ぺらぺらと平べったい人間。顔だけが空白の男を目の前に…