【前回の記事を読む】優しい眼差しに一目で惹かれた静――だが義経は、家族を奪われた壮絶な過去を秘めていた暦は秋というのに、暑い日だった。空は晴れ渡り、蝉時雨が御所の奥から聞こえてきた。六条室町の屋敷から輿に乗って建礼門に参内した九郎は、束帯姿であった。濃黒(こいくろ)の冠、縹(はなだ)色の袍(ほう)の下に短い裾(きょ)を引き、靴(か)の沓(くつ)、背には平胡籙(ひらやなぐい)に差した箭(や)を負い…
歴史小説の記事一覧
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小説『するすみ九郎』【第7回】三崎 暁子
26歳で初めて官位を授かった義経――後白河法皇が御簾の奥から自ら姿を見せると、宮中の人々は息を呑み……
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小説『千年の密約』【第7回】藤基 寛
誕生日に死ぬと告げられた女子大生は、京都の寺へ――探していたのは、冥界へ行く方法で……
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小説『紅の記憶 武烈と呼ばれた天皇』【第8回】青葉 こと
「もう、義務は果たした」…父に捨て置かれた母は、皇子の顔を見るたび涙を流してしまう…その理由を知った彼はまだ10歳で……
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小説『テーバイの将軍エパミノンダスとペロピダス』【第8回】竹中 愛語
中庭の長椅子で目を閉じていると、右手に生あたたかい感触が…ぎょっとして引っこめると、それは手を舐めようとする……
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小説『ながれ星 冬星』【第10回】石田 義一郎
相手は「おまん」、強者は「ガイッちょ」、他「どうすっと」「だすけ」…関西から肥後、外国まで混じる言葉を使う町
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小説『野島・夏島』【第8回】小川 賢
昭和16年12月8日、ラジオが真珠湾奇襲を告げた…開戦の1カ月前、外国人は次々と去り、横須賀軍港でも異変があった。
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健康・暮らし・子育て『克己』【第10回】河﨑 浩
「ご嫡子殿の件でございますが…」と話し始めた官人に、源高明が「愚か者!」と一喝した理由。親子だからではなく…
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歴史・地理『幻の女帝 飯豊青郎女』【第2回】福ゐ 行介
大王家の外戚として絶大な地位を築いた葛城一族。だが現大王の"ある行動"を境に、その権勢は揺らぎ始めた…大王は葛城氏の強大化を恐れ……
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歴史・地理『本能寺の変と春日局』【新連載】山城 利躬
第1子は早逝し、女児が続いた足利義政は、異母弟を9代将軍の後継候補にした…ところがその直後、妻の日野富子は男児を産み……
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小説『岐路』【第11回】田中 建彦、田中 充恵
藩主の弟なのに、捨扶持200俵で小さな屋敷へ…世継ぎに残された井伊直弼を、兄はなぜ冷遇したのか
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小説『みわがしろ』【第8回】長石 潔
人柱伝説の真相を知る府内城の鏡石――石だけが語る“封じられた真実”とは
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小説『平家物語創生記』【第5回】福田 玲子
戦乱、飢饉、疫病……疲弊した人々に必要なのは、説法ではなく「物語」? 選ばれたのは挫折した秀才だった
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小説『軍事探偵桜町爽次郎』【第3回】小島 卓也
『武士としてやらねば』…刀を手に、着物の前を開けて腹をさする。しかし、なかなか腹に刀を刺せず…
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歴史・地理『天上大風』【新連載】エイワ・スモールウッド
明日打ち首になる旧友に「女房と娘たちはどうした」と尋ねると……下の娘は病死、上の娘は遊郭へ。妻は首を吊っていた
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小説『するすみ九郎』【第6回】三崎 暁子
優しい眼差しに一目で惹かれた静――だが義経は、家族を奪われた壮絶な過去を秘めていた
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小説『千年の密約』【第6回】藤基 寛
誕生日まであと3か月、何もしなければ私だけでなくばあやも死ぬ――だから、私は……
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小説『紅の記憶 武烈と呼ばれた天皇』【第7回】青葉 こと
父を殺した男の娘と結婚させられた…「血を残すためだ」と言われたが、その後の天皇家で生まれてきた子どもはすべて女で……
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小説『テーバイの将軍エパミノンダスとペロピダス』【第7回】竹中 愛語
スパルタ軍の戦意を喪失させ、テーバイを奪還した方法。「戦わずして心理的脅威を与える」戦略で、篝火を焚いて……
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小説『ながれ星 冬星』【第9回】石田 義一郎
海風が強い地区に建てられた“座敷蔵”。火事に強い耐火性の蔵づくりが普及したとされる。その特徴は、家自体が……
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小説『野島・夏島』【第7回】小川 賢
中尉の奥さんになる人ですかと聞かれた。「こんなきれいな方が奥さんになるなんて……」。違う、私は彼の……