「伊藤肥後が嫡男、三右衛門氏定にございます。此度はご尊顔を拝し、恐悦至極に存じ奉ります」「遠路大義! 肥後殿に三右衛門殿、よう参られた。ささ、固い挨拶は抜きじゃ。おう、茶を持って参れ!」「ははっ」「肥後殿、之(こ)は京で名高い宇治の茶ぞ。さあ召し上がられよ。遠慮なぞ無用じゃ」小十郎、信氏、氏定は、出された宇治茶を音を立ててすすった。「有難き仕合(しあわ)せ。この肥後、かようなまでに美味い茶、生ま…
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