【前回の記事を読む】「その朝の寝息ってさあ、夜這いじゃないの?」彼は何を言いたかったのだろう。ずっと、ずーっと、と言ったその先。
第三幕 世界の果てまで
夜空には、北斗七星といわれる星が存在している。割と簡単に見つけられる星座のひとつではないだろうか。それに呼応するかのように、地球にも存在しているらしい。パワースポットとも、エネルギースポットともいわれる七つの秘密の場所である。ミステリーなイメージが湧くけれど、ホントのところはどうなのだろうか。
☆北米大陸のどこか
☆南米大陸のどこか
☆オーストラリア大陸のどこか
☆日本のどこか
☆ヒマラヤ山脈のどこか
☆イスラエルのあたり
☆アフリカ大陸のどこか
これらの七か所の場所が、地図上で柄杓のように見えることから、そのように呼ばれるようだ。地球内部に都市空間が存在するとしたら、ちょっと覗いてみたいと思ってしまうのは、あまりにも突飛なことといわれてしまうかもしれない。結迦は、そんな変わり者の類であった。
「だって、面白そうじゃない? 未知の世界を見てみたいと思わない?」
私たちと同じような人間がいるのか。動物や植物、自然は存在しているのかとか。全くの原始的な暮らしがあるのか。あるいは、地上よりもずっと進化した未来都市が存在しているのか。そことコンタクトしているごく一部の人類が存在しているのかとか、あれこれ想像してみると、いろんなイメージが湧いてきてしまうのだった。
「行ってみたいか?」
ふとそんな声を、結迦は聞いたような気がした。
「もしかして、あのぅ、信長さまでしょうか?」少し間が置かれて、言葉が返ってきた。