こんな夜中にひとり、なんて馬鹿げたことを言っているのだろう……私は。いつもの変人ぶり丸出しで、でもどこかで、信長さまは叶えてくれるかもしれないという微かな期待を持っていたように思う。部屋はすっかりと冷えてきた。結迦は布団を頭までまるっとかけ、仰向けで臥床したのであった。どのくらいの時間が経っただろうか。結迦の身体は、少し横向きになっていたかもしれなかった。ふと、瞼にふっと風を感じて、結迦は眠りか…
[連載]今は令和と申すのか
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小説『今は令和と申すのか』【第4回】おおいわ 美紅
出征のときに持っていったのであろう、日の丸にたくさんの名前が書かれた布…遺品整理中に見つけて、手が止まった。
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小説『今は令和と申すのか』【第3回】おおいわ 美紅
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小説『今は令和と申すのか』【第2回】おおいわ 美紅
信長は『本能寺の変』から生き延びていた!?「家臣を失い、ひとりきりに…口にできるものは何でも食べ、ぼろぼろの恰好で…」
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小説『今は令和と申すのか』【新連載】おおいわ 美紅
近江八幡の近くで呼び出された織田信長。今も令和という時代で生き続けている!?