突き抜けるような青空に大きな入道雲が浮かび、湿った生暖かい風には夏草の匂いが溶け込んでいる。見渡す限りに葦(あし)や蒲(がま)が生い茂り、巳(み)の刻半(こくはん)の葦原を渡る風が優しく穂を揺らした時、微かに遠雷が聞こえた。深藍(ふかあい)の小袖(こそで)に褐色(かちいろ)の袴(はかま)と、武家の出と分かる小童(こわっぱ)が湿地の一本道を歩いている。鼻筋の通った意志の強そうな目元と眉が印象的な、…
時代小説の記事一覧
タグ「時代小説」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
-
小説『犬の三楽斎』【新連載】上泉 護
【時代小説】「どこからついて来た?」足元に纏わりつくあどけない仔犬に少年は…
-
小説『幸村のむすめ』【第6回】伊藤 清美
「逃げることは許されない」戦に負けた大名の娘は遊郭へ…
-
小説『大江戸弘メ帖 第一編 東錦絵』【最終回】渋谷 松雄
「『時分の色で、自分の色』を作りましょう」誰も見たことがない色の着物を求めるワケは…
-
小説『幸村のむすめ』【第5回】伊藤 清美
【時代小説】心根の強い少女への複雑な思い「この子が男だったら…」
-
小説『大江戸弘メ帖 第一編 東錦絵』【第10回】渋谷 松雄
「うまくいきませんよ」役者たる者、着物の色も流行らせたい!
-
小説『幸村のむすめ』【第4回】伊藤 清美
逃がすこともできたのに…彼女を見て気付いた「阿梅を城にとどめた理由」
-
小説『大江戸弘メ帖 第一編 東錦絵』【第9回】渋谷 松雄
台詞回しや所作の上手さじゃない…ご見物の神様となる「本当の役者」とは
-
小説『幸村のむすめ』【第3回】伊藤 清美
敵方から託された娘…武将の父の元に生まれた子たちの運命とは
-
小説『大江戸弘メ帖 第一編 東錦絵』【第8回】渋谷 松雄
当時の江戸の人々は「女が美しいのは京都」と誰もが思っていた
-
小説『幸村のむすめ』【第2回】伊藤 清美
雑兵と見えた少年は少女で、しかも、敵将の娘...? これは一体...
-
小説『大江戸弘メ帖 第一編 東錦絵』【第7回】渋谷 松雄
上品な老武士の探し物「“江戸のしばやの土産”はないか?」
-
小説『幸村のむすめ』【新連載】伊藤 清美
【小説】「目に鮮やかに焼き付いた」一人の小柄な雑兵の身のこなしとは
-
小説『大江戸弘メ帖 第一編 東錦絵』【第6回】渋谷 松雄
“私しない”ことが一番大事...?僕がここで働くのは、“町”のため...!?
-
小説『大江戸弘メ帖 第一編 東錦絵』【第5回】渋谷 松雄
【小説】「東都の名橋」の永代橋…欄干にもたれ、胸一杯に海の香りをかいだ
-
小説『大江戸弘メ帖 第一編 東錦絵』【第4回】渋谷 松雄
弟子の「体を大事にしてください」の一言に…親方の衝撃の返答とは
-
小説『大江戸弘メ帖 第一編 東錦絵』【第3回】渋谷 松雄
【小説】「勘というものは人の力の中で一番大事な力じゃ」
-
小説『大江戸弘メ帖 第一編 東錦絵』【第2回】渋谷 松雄
職人が良い物を作るには「皆で飯を食え。酒を飲め」と語るワケ
-
小説『継体大王異聞』【第9回】讃 紫雲
会うなり恐怖におののく堅夫…男大迹「顔を見せてすまなかった」
-
小説『小説 静』【最終回】北山 仁
「何かおかしい」常ではない様子の義経に部下が含み笑いをしたワケ
-
小説『大江戸弘メ帖 第一編 東錦絵』【新連載】渋谷 松雄
【小説】「今までにない技を…」紙問屋、東海屋の仕事は入銀物の絵暦作り。