【前回の記事を読む】女友達と旅行する気分で彼の実家へ――異性として意識していなかったが、隣り合わせの和室をあてがわれ…山川の郷里に同行した翌月、春のパーティー開催の打ち合わせのため、サークルのW先生の家に会員が集まった。広間にテーブルを並べ、予算を立てたり、仕事の割り振りを決めたりしたあと、持ち寄ったごちそうを食べていい気分になり、さあ、これからいろいろ話をして打ち解けよう、という時間だった。用…
昭和の記事一覧
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小説『29歳、右折の週』【第15回】言田 みさこ
彼に耳元で「好きだよ」とささやかれた。帰ろうとする彼をなんとか引きとめようと甘え声で話しかけ…
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小説『29歳、右折の週』【第14回】言田 みさこ
女友達と旅行する気分で彼の実家へ――異性として意識していなかったが、隣り合わせの和室をあてがわれ…
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小説『29歳、右折の週』【第13回】言田 みさこ
何日もたたないうちに彼女は子宮ガンで死んでしまった。「こんなに明るいならきっと治るだろう」と皆安心していたのに…
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小説『29歳、右折の週』【第12回】言田 みさこ
にこにこと話しかけながら、その背中を好意的にパタパタ叩くんだけれど、それが手のひらじゃなくて、真っ白の黒板消しだった
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小説『29歳、右折の週』【第11回】言田 みさこ
女にとって〝あのこと〟はね、魅了させられる、狂喜させられるものなのよ。狂ってしまうほど、ひどく心をとらわれるものなの
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小説『29歳、右折の週』【第10回】言田 みさこ
本当に彼を愛しているのか?――百パーセント疑っている、冷ややかな響きのする問いかけに弁解しようとするが…
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小説『この子ばっかしゃ』【第2回】石田 哲彌
戦後の農地改革で叶った母ちゃんの夢──小作農から自作農へ、大沢家では世界で一番偉い救世主であったマッカーサーへの思い
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【第2回】服部 真
幼い時に見た伊勢湾台風の被害。雨が止んだ次の日、父に連れられて歩くと腹がフグのようにでっかくなっている人や、片手のない人など...
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小説『29歳、右折の週』【第9回】言田 みさこ
彼は気づけない。薄笑いをこらえた表情も、はにかみと捉えた。友達がいのない女だ。抱かれながら貧乏ゆすりするような、薄情な女。
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小説『海のように深く、大地のように温かい』【最終回】天馬 ときわ
私のゲーム機を掴み上げて一気に床に叩きつけた叔父。グワンッと鈍い音がして……「パパのことが気に入らんのや」
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小説『ぼくとマンゴとエルマーノ』【第4回】マイク 峯
「に、にいちゃん、こ、ここのアリかむとよ!」……アリにかまれた譲二ちゃんの足の小指は赤くはれていた
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エッセイ『おふくろの品格』【新連載】奥井 栄一
母の人生をふりかえる――古希を迎えた年に亡くなった母。思い出が薄れてしまう前に、忘れてしまう前に「本として残したい」
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小説『霧は、アンダンテで流れ行く』【新連載】余語 眞二
顔より大きな三角形の一切れ、真っ赤な実と皮の緑色が夏そのものだった――思い出すのは夏の景色。縁側で祖母と食べた西瓜の冷たさ
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小説『この子ばっかしゃ』【新連載】石田 哲彌
かつて、若者はなにかに追い詰められたように突っ走り、そして駆け抜けた……。主人公"ケン"の物語が始まる
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【新連載】服部 真
僕が生まれる前、おじいちゃんは母の体より僕の名前の方を心配した
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小説『29歳、右折の週』【第8回】言田 みさこ
「あたし、これ受けたいわ」「受けたいの?でも、話をしようよ。そのほうが楽しいよ…」彼女は見下した顔つきで返答の必要なしと考えた
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小説『海のように深く、大地のように温かい』【第11回】天馬 ときわ
高度経済成長で人手不足だった1950年代は中卒就職者が「金の卵」として引っ張りだこだった
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小説『ぼくとマンゴとエルマーノ』【第3回】マイク 峯
ドミニカ一日目の朝。食卓にあったのは日本では貴重なバナナ! 慎ちゃんは弟たちと一緒に「うああ、バナナっておいしいねえ」
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小説『29歳、右折の週』【第7回】言田 みさこ
「どうも、こんちわ」許婚が連れられてやってきた。親友は挨拶もせず、鋭い眼で下から見据えている。
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小説『海のように深く、大地のように温かい』【第10回】天馬 ときわ
継母はひどい奴や。実の子には贅沢に食べさせて、俺には「今日お米ないから、おまえ隣の家にお米借りにいってちょうだい」