4 マユミの嘘泣き母が殺されると思い、慌てた私は母屋の祖父母を呼びに行きました。「ジイちゃん、起きてや」まず祖父を揺すりましたが、寝言を洩(も)らすだけで、こちらも酒に溺(おぼ)れています。私はステテコの下で勃起(ぼっき)している陰茎を見ました。「バアちゃん、寝とん」祖母が上を向いて寝ています。総入れ歯を外した顔は、顎が取れたように縮んでいました。豆電球に照らし出される彼らの姿は、この世のものと…
昭和の記事一覧
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小説『金の顔』【第25回】菊野 啓
祖父はせせら笑い、祖母は無視を決め込みました
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小説『金の顔』【第24回】菊野 啓
血縁関係を疑うほど似ていません
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小説『金の顔』【第23回】菊野 啓
取って付けたような涙は偽物です
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小説『金の顔』【第22回】菊野 啓
痛くないのが死だと納得しました
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小説『金の顔』【第21回】菊野 啓
即席ラーメンは夢のような食べ物だった
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小説『金の顔』【第20回】菊野 啓
放射能は身体に良いとさえ思われていた
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小説『金の顔』【第19回】菊野 啓
歯医者が嫌いなので放置してありました
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小説『金の顔』【第18回】菊野 啓
阿呆の一つ覚えみたいに「救急車」を繰り返す
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小説『金の顔』【第17回】菊野 啓
百姓ほど辛いもんはないんでよ
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小説『金の顔』【第16回】菊野 啓
人間の保つ感情のうちで最も愚劣で厄介なもの
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小説『金の顔』【第15回】菊野 啓
その時、私は『金』が人間の害悪だと理解しました。
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小説『金の顔』【第14回】菊野 啓
大貧民しよってちょっと熱うなっただけじゃ
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小説『金の顔』【第13回】菊野 啓
ほな、ユウザイと思う方は手を上げてください
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小説『金の顔』【第12回】菊野 啓
ほんなことしてただですむと思うとんか
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小説『金の顔』【第11回】菊野 啓
化け猫が出たんとちゃう
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小説『金の顔』【第10回】菊野 啓
悪いことしとらんでも早死にの人もおる
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小説『金の顔』【第9回】菊野 啓
蓋の閉まる瞬間、猫は確かに私を見ました
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小説『金の顔』【第8回】菊野 啓
三毛猫のミイが入って来ました
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小説『金の顔』【第7回】菊野 啓
チキンラーメンがええ
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小説『金の顔』【第6回】菊野 啓
警察を毛嫌いしていました