3 末はお医者か代議士に盛夏を働き通した山野家の面々は、白瓜の収穫と漬け込みを終わらせ、やっと一息ついた所でした。三つのタンクには白瓜が寸分の隙もなく塩蔵(えんぞう)されており、これらは数カ月寝かされたのち、奈良の漬け物業者に買い上げられ、樽詰めされて加工場へ陸送されます。そこで再度酒粕(さけかす)に漬けられて『ナラヅケ』となるのですが、それが我が家の食卓に出されたことは一度もありませんでした。…
昭和の記事一覧
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小説『金の顔』【第4回】菊野 啓
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小説『金の顔』【第3回】菊野 啓
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小説『金の顔』【新連載】菊野 啓
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