【前回の記事を読む】焦りから鍵穴にうまく差せず、3度、4度目でようやく。勢いよくドアを開け、「誰!?」奥から響く足音に、硬直すると…「あれ? あかりちゃんと颯斗くんじゃないか! ビックリしたよ、急に大声と物音がしたから。あかりちゃんの声に似てたけど、泥棒かと思ったよ」現れたのは柏木さんだった。以前見た時よりかなり頬は痩せて、髪も薄くなっている気がした。右手には大きめのシャベルを持っていて、きっと…
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小説『なでしこの記憶』【最終回】坪井 聖
たまに見せる怯えた表情。小刻みに震え、今にも泣きそうな微笑。彼女と僕は過去に変わった出会い方をしていたようで…
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小説『なでしこの記憶』【第23回】坪井 聖
焦りから鍵穴にうまく差せず、3度、4度目でようやく。勢いよくドアを開け、「誰!?」奥から響く足音に、硬直すると…
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小説『なでしこの記憶』【第22回】坪井 聖
僕はいつの間にか彼女の手を握って、スマホを顔に近づけていた。画面に映る赤いバラに、強烈に心を惹かれ急接近…
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小説『なでしこの記憶』【第21回】坪井 聖
芋饅頭をかじっていると、携帯電話が振動した。『やっほ! 今週の土曜空いてる? 空いてるよね…拒否権はありません!』
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小説『なでしこの記憶』【第20回】坪井 聖
先生の前で態度が変わる彼女。その違和感に、理由を聞いてみると急に小刻みに震え始め…「防衛本能…?」
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小説『なでしこの記憶』【第19回】坪井 聖
母の死を思い出したら、絵を描けなくなるかもしれない。でも、上手に断る術はない。僕は逃げている。体温が下がっていくのを感じ…
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小説『なでしこの記憶』【第18回】坪井 聖
「褒めても何も出ませんよ! あ、ホースから水は出てるか。」「いきなり失礼千万キャノン砲打ってこないでよね!」暴走は止まらず…
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小説『なでしこの記憶』【第17回】坪井 聖
「ああそうですか。機嫌が悪くなりました私は」背後から意識外の攻撃に襲われる。頬をつままれ、後ろを振り返ると…
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小説『なでしこの記憶』【第16回】坪井 聖
「担任の先生」の記憶に、体が震えだした。支えられながらベンチに座る。ケースから抗不安薬を取り出して、ココアでグッと飲んだ。
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小説『なでしこの記憶』【第15回】坪井 聖
いじめられっ子をかばった結果、下校中に集団で囲まれて、砂をかけられるように。その輪の中には、かばった子の姿もあり…
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小説『なでしこの記憶』【第14回】坪井 聖
人といるうちは、この状態になってはいけない…頭痛が通り魔のように襲う。薬の量は減らしたのに...
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小説『なでしこの記憶』【第13回】坪井 聖
「花屋の手伝いより、遊ぶ頻度の方が多かっただろうに」…何かを隠しているかのようなそぶりで笑う。人は誰しも何かを抱えている。
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小説『なでしこの記憶』【第12回】坪井 聖
急に興奮した面持ちで僕の顔に接近する彼女に、不覚にもドキッとしてしまった。「人気者の君は、周りが放っておかないと思うけど」
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小説『なでしこの記憶』【第11回】坪井 聖
「…そんな顔ができるんだね」いつもの陽気な雰囲気からかけ離れたその姿は、桜と同化して神秘的な魅力を帯びていて…
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小説『なでしこの記憶』【第10回】坪井 聖
立候補の瞬間、クラス中のざわめきが僕の体をチクチクと刺した。もう一人の立候補者は、既にクラスの人気者になった彼女…
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小説『なでしこの記憶』【第9回】坪井 聖
「そんなんだから非モテなんだよ!」入学式で偶然の再会。しばらくむっとした顔で互いに睨み合い…
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小説『なでしこの記憶』【第8回】坪井 聖
入学式当日「同伴者はいません。僕たちだけです」親友の両親は共働きで、僕はそもそも両親がいない。
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小説『なでしこの記憶』【第7回】坪井 聖
高校の入学式、両親の仏壇に手を合わせ家を出た。最寄り駅に着くと、券売機前の柱の前に、目を疑う人物が…
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小説『なでしこの記憶』【第6回】坪井 聖
たくさんの人に問いたい。人の往来する場所で、フルネームを叫ばれた経験のある人はいますか?
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小説『なでしこの記憶』【第5回】坪井 聖
初対面で「デリカシーなさ男」呼ばわり。美しい顔立ちに反して、清楚とは無縁のお転婆な性格のようで…
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