【前回の記事を読む】それからもう1人…全身麻痺と聞いていますから、鼻と口に濡れタオルを押し当てて息を止めるのは容易いでしょう。駐車場から双亀岬の尖端である展望所までは一キロメートルもないが、森林の間を縫うように曲がりくねった細い歩道で途中階段もあるので徒歩で行くしかない。佐々木はどんどん先を急いだが、二週間も入院していた海智はとても追いつかない。佐々木は息を切らしている海智を何度も振り返っては「…
ミステリーの記事一覧
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小説『眠れる森の復讐鬼』【第38回】春山 大樹
「あの世で娘と幸せになりたいの…」――娘をいじめていた加害者たちを次々と手にかけた母親。さいごは岬の展望所で…
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小説『虹色の魂』【最終回】青居 蒼空
「どうして戦争なんかしちゃったのかなあ?」子どもだというのに涙も流さず淡々と話す様子を見て、僕の目からは涙が溢れていた
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小説『シュバルツ・ヴァルト』【第11回】萬野 行子
F1の技術が裏目に? 相次ぐ不審な自動車事故に潜む闇の正体は……
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小説『彼のために人を焼く』【第22回】暮山 からす
「それに警察は彼女を疑っていない。疑われているのは君だよ。」刑事は父が亡くなった"事件"を蒸し返し...
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小説『虹色の魂』【第23回】青居 蒼空
「おじさん、家が見つからないんだ」――家族の名前を叫ぶもの、絶望して道に横たわるもの。皆一瞬にして家族も家も失っていた
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小説『虹色の魂』【第22回】青居 蒼空
父が事故にあったと聞き、病院にかけつけたら――「あれ、光来たのか」ぴんぴんした父の隣には"母の生まれ変わり"の少女がいた
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小説『虹色の魂』【第21回】青居 蒼空
子供の泣き叫ぶ声、大人たちの悲鳴。ナイフを持った男が現れ辺りは一変! 子どもが襲われそうになったその時、駆けつけたのは…
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小説『虹色の魂』【最終回】青居 蒼空
天皇陛下が詠みあげた「よもの海 みなはらからと…」――人々が皆、同じ父母から生まれた兄弟姉妹のように思いあえば…
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小説『虹色の魂』【第19回】青居 蒼空
祖母は言った「国と国との戦争で、必ずそこには〝死〟がある」と。僕は祖父に諭された気がして玉音放送の全文を手に取った。
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小説『眠れる森の復讐鬼』【第37回】春山 大樹
それからもう1人…全身麻痺と聞いていますから、鼻と口に濡れタオルを押し当てて息を止めるのは容易いでしょう。
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小説『虹色の魂』【第18回】青居 蒼空
「残飯なんか食べて、大丈夫だったの?」「当時は、残飯でも食べられたら幸せだったわ。」――上野駅の地下で暮らしていた戦災孤児…
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小説『惰走は駛走に変わる』【新連載】大森 是政
横浜貿易を一時止めた根岸競馬場の熱狂――慶応年間の創設から明治時代の皇族・政財界人を魅了した馬かけ文化とは
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小説『虹色の魂』【第17回】青居 蒼空
祖母が猫を拾ってきた。「昔の自分を思いだして、放っておけなかったのよ」そしてゆっくりと語りだす。
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小説『虹色の魂』【第16回】青居 蒼空
別れを言わず、特攻に向かう友を見送る。乗ったら最後、待っているのは〝死〟のみである。―本当にこれが、正しいことなのだろうか?
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小説『虹色の魂』【第15回】青居 蒼空
「お母さんだよ!お母さんを見つけたんだ」起き抜けの僕にそう言って、父が連れて行ったのは隣町の小学校。もしかして、お母さんって今、小学生?
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小説『虹色の魂』【第14回】青居 蒼空
僕はただ立ち尽くしていただけなのに、感謝状をもらった――狼男と一緒に
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小説『虹色の魂』【第13回】青居 蒼空
暴漢に襲われていた女性が、僕の背後に隠れる。僕は大根を手にするのが精いっぱい。そのとき、窓があいて出てきたのは…
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小説『虹色の魂』【第12回】青居 蒼空
鹿が友人に突進してきた!必死に逃げるが、鹿は止まらない!その原因は彼の前世に?
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小説『眠れる森の復讐鬼』【第36回】春山 大樹
「二十時十四分、ご臨終です」…心臓マッサージにあわせて、華奢な体はベッドの上でバウンドを繰り返した。
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小説『虹色の魂』【第11回】青居 蒼空
先ほどまで一緒に笑いあっていた仲間が、無数に重なり合う死体の中で人形のように置かれていた。――前世の僕が見た戦争の記憶