【前回の記事を読む】「この野郎!」――彼の手が何か異様なものに触れた。荒ててそれをつかみあげると、それは他人の手だった。「構うな。放っておけ」あと四、五日で江戸である。早く江戸に着きたい、という思いの方が強かった。にぎやかな軽井沢宿を過ぎると、道は碓氷峠の坂道に差し掛かった。うっそうと茂った木々の中を走る山道を登りきると、なだらかな尾根道に出た。そこには何軒かの茶屋が立っていて、すでにあちこちの…
歴史・地理
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『岐路』【第6回】田中 建彦、田中 充恵
飛び起きて枕元の刀を掴むと、盗人の男は頭を畳に擦り付けていた。「お許し下さるご器量に、心がとろけてしまいました。」
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『百名山心象風景』【第6回】平山 喜代志
抗争や生殺与奪の歴史に正統性を持たせたい…『古事記』『日本書紀』編纂では、神話化・こじつけ・誇大修飾は必須だった。
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『嵌められた光秀』【第6回】根木 信孝
本能寺の変に千宗易(利休)の影? ただの茶人が異例の出世を遂げた理由
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『ジパングを探して!』【第9回】大和田 廣樹
僕がマルコ・ポーロの末裔?! 招待されたパーティーで告げられた驚愕の事実
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『誰も知らない本当の『古事記』と日本のかたち』【第10回】田中 善積
血で血を洗う争いを終わらせるために…天武天皇が考えた“権力トーナメント”の仕組みとは
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『アイスランド、元大使が綴る意外な素顔とその魅力』【第10回】北川 靖彦
街中で傘を使っているのは外国人の旅行者だけ?! 傘を使用するのは「みっともない」というアイスランド人
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『いにしえの散歩道』【第9回】大津 荒丸
古代の天皇は異常すぎるくらい長生き?! その謎を解くカギは古代中国で使われていた暦にあった
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『みわがしろ』【第3回】長石 潔
正月行事に奔走する若き中小姓。ふと気づけば三月に……年中行事の手引きに気になる記述が
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『花房藩釣り役 天下太平』【第3回】石原 しゅん
網元の助言に揺れる太平の心、鯛を追うかスズキを狙うか船上で交わる思惑
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『おもいで語り ――片想いだらけの青春・古代逍遥』【第3回】香川 正
映画に夢中だった高校時代。印象深く残っているのは「恍惚の人」――このテーマを取り上げた作家の先見性に脱帽
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『テクテク琵琶湖渚を一周してみたら』【第3回】原田 道雄
昭和31年春、母校が甲子園に出場――私は応援団の太鼓を任され全力で叩き続けた
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『タケル』【第9回】中村 東樹
少女たちを追い詰める大猪の猛進――絶体絶命のその瞬間、前に現れたのはひとりの若者だった
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『日本神話における「高天原」とは何か!?』【第11回】松浦 明博
なぜ『高天原』の読み方は分かれたのか――『たかまのはら・たかあまはら』の背景
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『句碑と遊ぶ 改訂版』【第9回】松下 与志子
“鬼の副長”土方歳三、実は俳句好き? 怖れられた男の意外な一面
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『天部の戦い』【第7回】白龍 虎俊
大学生活になじめず、休暇届を出して向かったのは「金峯山」。故郷にいた頃のように山々を歩き、草花を愛でたいと思った
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『ときめくイタリア紀行』【第7回】高橋 文子
周りの人たちは大丈夫そうなのに、なぜ私だけ? ピサの斜塔で謎のめまい。頂上に着いた途端に消えた理由とは
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『義満と世阿弥』【第8回】貝塚 万里子
若き世阿弥、貴族の笑いを一瞬で静めた一句――その巧妙すぎる言葉遊びとは
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『九頭龍王 オホト』【第5回】森長 美紀
羽衣を脱ぎ長い髪を束ね剣を舞う姫君 その美しさに越の人々が息を呑んだ春の宴
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『我が陣営にあるべし』【第5回】林口 宏
慈悲の心がなく家臣に情けをかけることもなかった松平信忠。本当に家臣の片山忠正を手討ちにしたのだろうか?
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『紫式部日記を読む』【第5回】神明 敬子
【紫式部日記】なぜ閉じたはずの日記が再開? 五月と翌年正月に加筆された謎に迫る