「俺の家だって、そんなに楽じゃなくてさ……」何か話さなくてはと思い、僕はやはり池を見つめながら言いかけた。その時、ふっと重いものが僕の左肩にかかってきた。カホが僕の肩に倒れかかったように少しだけ寄りかかってきたのだ。僕はしばらく動けずに、何も言えずに、そのままにしていると、カホの少し泣いているような声がした。そして小さな声がした。「ありがとう」僕は何も言えずにうなずくようにした、カホにも分かるよ…
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