【前回の記事を読む】東京ゼロメートル地帯に迫る、洪水の脅威。隅田川の東に住む人々に、安全な場所への移住を提案する。東京ゼロメートル地帯と言われている隅田川の東、墨田、江東、足立、葛飾、江戸川の江東5区に最初に本格的に人が住んだのは、江戸時代初期の1657年明暦の大火の後、本所・深川地域が幕府によって計画的に開発されたときと言われている。この地域は大部分が干潟でそれ以前は漁師などが散発的に住んでい…
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評論『自然災害と大移住――前代未聞の防災プラン[注目連載ピックアップ]』【第3回】児井 正臣
「東京ゼロメートル地帯」は荒川の両側に等しく広がり、墨田、江東、足立、葛飾、江戸川の5区が水没する可能性は高い。
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小説『兎角儚きこの世は』【第5回】白井 忠彦
おぞましい夢を見た。謀反が起こり、私は炎の中逃げていた。親衛隊は皆切られ倒れ…そこには官服を着た誰かが立ちふさがっていた。
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エッセイ『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第14回】村瀬 俊幸
「また来てね」まだ幼い子どもたちが、夜勤ばかりの私をベランダから見送ってくれる。手を振る我が子の声が聞こえた私は…
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小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第11回】野元 正
娘が「王妃の椅子」と呼んでいた真っ白なラダーバックの椅子を譲り受け、大紅しだれ桜の下に置く
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健康・暮らし・子育て『北の国のトイレ日記』【第5回】岡安 俊明
妻から緊急電話。ゴミ捨て中に息子が玄関の鍵をかけたらしい。慌てて私の職場まで鍵を取りに来たが、その約20分の間、息子は…
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【最終回】山口 ゆり子
マスコミや世間はあっという間に彼のことを忘れた。事故について散々騒いで、私の元にまで押し掛けたのに。私が自ら死を選べば…
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第11回】野村 よし
余命1年の可能性を伝えても「思い残すことはない」と妻は言う。あっさり言われてもこっちは困る。長生きしてくれや。頼むわ。
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小説『仙一』【第5回】古川 晋次
着物の袖口から垣間見える二の腕がなまめかしく、それを見たいが為に、タバコの使いっ走りを買って出ていた。色白で悩ましい仕草が…
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小説『愛しき女性たちへ[人気連載ピックアップ]』【第18回】白金 かおる
60代のうちは女性と食事やお酒、おしゃべりを楽しみ、その先も楽しむような素敵な時間を共有したい。多少多めの金は使えるし…
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エッセイ『遠い夢の向こうのママ[人気連載ピックアップ]』【第13回】かおる
「あっちのお母さんは、小学校を卒業する時にはもうあんたを手放したがってた」生みの親の証明、育ての親の本音
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小説『義満と世阿弥』【第5回】貝塚 万里子
足利義満と世阿弥、18歳の征夷大将軍と13歳の能役者。身分も姿も対照的な二人…いつ迄もこの仲が続く訳が無い。
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エッセイ『ナマステ紀行』【最終回】桝田 祐子
【ネパール旅行記】行ったり来たりしていると、突然、どこかで見たおじさんの顔が現れた。あれっ誰だったっけ。すると、目の前に…
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小説『乱世、一炊の夢』【最終回】安藤 恒久郎
多勢に無勢。城を数千の兵にぐるりと囲まれ、「最早これまで」と城に自ら火を放った。紅蓮の炎の中…
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小説『塵芥仙人』【第13回】瀧 祐二
「1人、勘定が合わないんだ。タイタニック号の死者数と生還者数は…」―その1人と同じ肉体の変化を遂げた、と巨大蛆虫は言う
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評論『自然災害と大移住――前代未聞の防災プラン[注目連載ピックアップ]』【第2回】児井 正臣
東京ゼロメートル地帯に迫る、洪水の脅威。隅田川の東に住む人々に、安全な場所への移住を提案する。
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評論『外科医が歩いてきた道』【第2回】笠原 浩
権威付けられた高貴な「偉いお医者さま」は、血や膿(=ケガレ)に触れる外科的な手術は行わない。「汚れ仕事」は身分の低い職人が…
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エッセイ『記憶の旅に栞紐を挿み[人気連載ピックアップ]』【第13回】村瀬 俊幸
「後悔はなかった?」「特に何とも」退職後も慕われるほどの先生だ。後悔がないはずがない。もし妻が教職を続けていたら…
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小説『薄紅色のいのちを抱いて』【第10回】野元 正
夫が帰って来やすい依り代を盛大に作ろうと初盆は盆棚を大紅しだれ桜の樹の下に。灯明を点し迎え火の煙の中に…
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小説『僕の人生を変えたキッカケ』【第2回】佐伯 ゆうすけ
僕はますます涙が溢れてきた。こんな終わり方ってあるのか。あんまりじゃないか。いきなり過ぎるだろ…
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エッセイ『振り子の指す方へ[人気連載ピックアップ]』【第20回】山口 ゆり子
トラックとバイクの衝突事故の映像…大きく跳ね上げられたのは、彼だった。バイクには私が贈ったステッカーが…