私がサチさんと初めて出会ったのは25年前になる。まだ結婚前であった彼女の娘のナミちゃんがプロポーションづくりの為に私のサロンに通っていた。その時に自分の母親はお肌が弱くてブラジャーも付けられない。と相談されたことがきっかけだった。色々と工夫をした結果上手く着けられて、サチさんもサロンに通ってくださるようになった。その頃の彼女はまだ54歳だった。色の白い、もの静かな印象だった。ナミちゃんが私の長男…
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エッセイ『夢の小箱をアナタに』【第4回】下村 みゆき
アルツハイマー型認知症で、子供のようになった彼女。ずーっと家族や会社支え続けて…今度はうんと甘える番なのかも
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小説『小窓の王』【第19回】原 岳
「△非常通報:剱岳で滑落事故発生。少なくとも一人は生存している模様。これから二名で可能な限り救助活動を行う。」
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小説『カスバの女』【第4回】竹中 水前
薄紫のドレスを試着しようと試着室に入ると突然正面の姿見が開き赤鬼のような顔をした男が…
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小説『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』【第16回】行久 彬
「男は女に頼られるのに弱いあほな動物さ」―したたかだった母の言葉を思い出しながら酔い客を送り出す
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エッセイ『幸せを呼ぶシンデレラおばさんと王子様[2024年話題作ピックアップ]』【第22回】武 さき
彼は妻を亡くしてから10年の間に、美人やグラマーな女性とたくさん…「でも、済んだらベッドを離れたんじゃないですか?」
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エッセイ『あなただけが消えた世界』【第10回】上島 薫
(帰りたくない。帰れない。もう学校にも行けない。もう嫌だ、限界だ。)すがるような気持ちで彼氏の家へ行ったのに…
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評論『ストップthe熟年離婚[人気連載ピックアップ]』【第13回】清水 一郎
性格と寿命に関して行われた80年にわたる研究結果によると、長生きできたのは、陽気、明るい、冒険好き、社交的な人などではなく…
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エッセイ『ティースプーン一杯の記憶力』【第4回】瑚波瑠
ASDの特徴として味覚過敏がある。野菜などがほぼ食べられなかったのは、口の中でガリガリと音がすることが苦痛だったから。
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健康・暮らし・子育て『専門医直伝 とにかくわかりやすい 糖尿病のいろは』【第6回】谷口 尚大郎
ブドウ糖は諸刃の剣。体にとってガソリンのような重要な栄養源だが、濃度が高過ぎると体を傷つける。
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エッセイ『僕の大学デビュー天下取り物語』【第32回】松本 竹馬
僕はおかしくなっていた。僕は家を出る彼女の背中に「ごめん……」と小さく呟いたが、その声は多分届いていなかった。
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エッセイ『自我が人生を導く 』【第6回】広瀬 克利
農家の子供(父)が商売人となり、商売人の子供(私)が科学者を目指して研究開発会社を設立
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小説『大阪弁で読む『変身』[注目連載ピックアップ]』【第5回】作者/フランツ・カフカ 翻訳者/西田 岳峰
【大阪弁で「変身」】ほんまにどないしてん? 部屋に立てこもって返事いうたらハイかイイエだけ、ご両親にはいらん心配をおかけして―と責め立てられ
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歴史・地理『日本神話における「高天原」とは何か!?』【第6回】松浦 明博
吉田は、『古事記』が、古伝説とともに当時亡んでいた、あるいは亡びつつあった古語を保存している点に注目した。
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小説『標本室の男』【第36回】均埜 権兵衛
初めて触れた人の手だった。あの時、白い杖を渡す時触れた温かくてやさしい手、その小振りな感触は確かなものだった。
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エッセイ『人生のマイルストーン』【第6回】中嶋 照夫
大リーグで大谷翔平選手がMVPを獲得するという快挙!当初の予定を変更してエンジェルス・スタジアムで大谷選手を応援に
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小説『小窓の王』【第18回】原 岳
一瞬の烈風、雪面を掻きむしる音と悲鳴。雪煙とともに池ノ谷めがけて滑り落ちていく男二人。「鬼島さん!やつら落ちましたよ!」
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小説『シウカラ』【第6回】山田 光美
歴史には、表と裏がある。殺された鶴亀堂主人が遺したメッセージが示す人物は「古事記」の編纂者だった。その意味は......
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小説『浜椿の咲く町[人気連載ピックアップ]』【第15回】行久 彬
母の命日に墓に詣でたのは最初の三年だけ…悲しみが癒えてくると岬に夕陽を眺めに来るようになった
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小説『幸せを呼ぶシンデレラおばさんと王子様[2024年話題作ピックアップ]』【第21回】武 さき
私は十年前に亡くなった彼の妻にそっくりらしい。子ども達を呼んで「今までよく頑張りました」と声をかけてあげると...
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エッセイ『あなただけが消えた世界』【第9回】上島 薫
フラッシュバック。彼はあの人じゃないし、あの日触られたところでもないのに、どうして…好きなのに、震えと恐怖が止まらない。