【前回の記事を読む】「ひっ」すれ違った若い女が後ずさりする…正気を失ったホームレスか通り魔のような男がいて…半年後 ── 。五月の連休を前にした時期としては、異常に暑かった。昼間は三十度を超す真夏日が続く。都内のマンション六階に暮らす城戸剛は、帰宅するとすぐ窓を開け放った。日中の熱気がこもっていて、このままではクーラーも効きそうにないからだ。このところ毎年のように熱波に襲われているが、体は少しも…
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小説『BLUE EYE』【第2回】藤堂 ラモン
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歴史・地理『菟狭津彦が見た倭国の歴史』【第2回】宇佐津彦 清智
宇佐家は何度も滅亡の危機を免れてきた。1度目は筑紫磐井の乱、2度目は弓削道鏡の偽託宣事件、そして最大の危機は――
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エッセイ『生きる本当の意味とは?』【第2回】高田 佳世子
「こだわり」や「とらわれ」を手放して心が軽くなる! 本当の自分に出会い、毎日を前向きに生きるために大切なこととは
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小説『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』【第32回】武 きき
工場で棚が崩れ専務をかばった副社長が大けが…。手術は長引き、家族は不安な時間を過ごしていた
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エッセイ『楽ではない お金もかかる 大変なだけ それなのになぜ行った!?』【第2回】本間 照雄
【四国お遍路1日目】やっぱり迷子! でも“おせったい”で救われて無事に歩き出せた
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実用『腫瘍内科が拓く がん医療』【第2回】福岡 正博
3人に1人が死亡すると言われてきた「がん」。死亡率が高いがん・低いがんの差は?その原因は?
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小説『永遠と刹那の交差点に、君はいた。[注目連載ピックアップ]』【第2回】津田 卓也
父の暴力から母を守ろうとした少年。だが母が放ったのは「誰にも言うたらあかんで」という残酷な一言だった
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小説『アリゲーターブリッジ』【第2回】菊谷 保
二十世紀梨ワインを理由に鳥取の遺言公開へ代理出席――衝撃の事件が始まる
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エッセイ『あなただけが消えた世界[人気連載ピックアップ]』【第22回】上島 薫
大量の汗をかき、会話が噛み合わない夫。救急隊員の質問にも「どうしたの!?」としか繰り返すことができないまま、手術室へ…
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小説『余白』【第11回】山本 実咲
可愛くない子が生まれたら絶対に愛情を注げないし、私への愛情が少しでも子へ持っていかれるなら、子どもはいらない
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小説『眠れる森の復讐鬼[人気連載ピックアップ]』【第15回】春山 大樹
「今度の花火大会、これを着せてあげようって」…灯油をかぶり、顔まで大やけどを負った娘に、花柄の浴衣を着せてあげたい…
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エッセイ『僕は不真面目難病患者[注目連載ピックアップ]』【新連載】畑中 彰吾
ブレーキを握ると人差し指に痛みが…。血の気が引き、真っ白に変色した指先は難病の兆候だった…
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エッセイ『かれらの世界』【第2回】えんどう としこ
「立ち上がらせて運動させるんです」病棟の中心に大きな檻。檻の中には成人男性が、同じ方向を向いてぐるぐると歩いていた。
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エッセイ『ひとり語りのリカバリー』【第2回】大瀧 夏箕
人とは道を分かれながら、孤独で寂しい道をいく。ゆく先はいつも真っ暗闇で、ゆき詰まりの恐怖には慣れることなく、それでも歩き続けることをやめない
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エッセイ『とりあえず筋トレしろ』【第34回】Kouki Okumura
がむしゃらに鍛えるだけではダメ! 正しいフォームと計画の立て方を学び、初心者でも体を変えられる筋トレ習慣とは?
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エッセイ『終の棲Ⅵ』【第2回】北沢 美代
食事の時、祖父だけは小さなちゃぶ台で食べ、料理も私たちと違う高級な酒の肴が添えられていた。
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エッセイ『これでいいのかサラリーマン[注目連載ピックアップ]』【第12回】森 竜太郎
「お前は一番下なんだから、一番端に申し訳なさそうに押すんだ」銀行員は印鑑の押す場所すらも気遣わないといけないのか
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エッセイ『素晴らしき出会い』【第2回】久保田 亘
「何をしているのですか?」大学で犬を散歩させる白衣の教官に尋ねると、「実験犬を躾けている。」半信半疑のままついていくと…
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小説『人生を失い、それでも女は這い上がれるか』【第2回】杉山 成子
「お母さんはおかしい」夕飯後、コンビニで買って公園で飲み、バレないよう空き缶を始末。味などわからない。誰かに止めてほしかった。