【前回の記事を読む】幸運を引き寄せる秘訣は家にあった?お金の保管場所で金運が変わる。無意識に間取り・家具を配置するだけではもったいない―

第2章 「風水家相」を知ると幸せな家づくりが見えてくる

経営者が使う商売繁盛の方位

ここまで見てきたように、方位にはそれぞれに与えられた意味合いがあります。そして凶相であれば、運勢や人間関係、健康面に対して影響が出てきます。反対に吉相であれば、方位の力を味方につけて、運気アップに繋げることができます。

特に、経営者の方には大切にしてほしい商売繁盛の方位がありますので、店舗や事務所などにぜひ取り入れてみてください。

「巳」東南の方位は …… お客様・信用・取引
「酉」西の方位は ……… 現金
「丑」東北の方位は …… 貯蓄

の意味合いがあります。 巳・酉・丑の三方を吉相にすると、良いお客様による良い取引が増え、現金がたくさん入って、資金を蓄えることができるようになります。

この方位に張りを作る、倉庫などの別棟を置く、埋炭を施すなどして力を持たせると、商売繁盛に繋がります。トイレや手洗いなどの不浄なものを配置しないことは当然で、窓がある際は、光だけを取り入れるようにして、開けっ放しにすることは控えてください。

丑の東北には貯めるという意味合いがありますので、金庫を置く場所として使うとお金がよく貯まると言われます。これはご商売に限らず、家の金庫も同じですのでぜひお試しください。

また、事務所などの社相も考える必要があります。事業が上手くいくように社内環境を整えることはもちろんですが、会社内の人間関係、例えば、社長と従業員、従業員同士の関係性が自然に上手くいくように風水で机の配置を考えることも大切です。多くの社員に気持ち良く働いてもらうためには、社内の空気感がとても大切です。

そのためにも主従関係のバランスが保てるように、お互いのエネルギーのバランスがとれる空間作りを考えましょう。社長室やボスの机の位置、ナンバーツーの机の配置次第で、社内の力関係を自然と秩序あるものに保ちます。

そして、従業員の部屋は東に作ってはいけません。東は若者の場所であり、従業員の控え室などを配置すると、社内でのパワーバランスが崩れ、良好な人間関係の構築が難しくなることがあります。元気な社員が気持ち良く働ける職場にするために、部屋の配置には注意が必要です。

控え室の方位として一番理想的なのは、南西です。上司と部下や社員同士のコミュニケーションが取りやすくなり、職場の雰囲気が良くなります。活発な意見交換も行われるようになり、仕事の効率も上がります。