〜はじめに〜
皆さんは普段意識について意識して考えたことがありますか?
『我思う 故に我あり』はデカルト心身二元論。プラトンはまた別の二元論を唱え、日本の哲学者は中立的一元論とか……。心と身体は一体全体どうなっているのかを哲学、脳科学、物理学等、あらゆるジャンルの研究者達が各々の論理を展開しています。
この物語はフィクションですが、実際にあったことが綴られています。
登場人物の名前は架空の名前、エイリアンは病魔を指します。物語は、深く強く愛し合うクーカとチッケを病魔が襲い、二人が引き裂かれるところから始まります。そしてお互いを求め続ける二人に不思議なことが次々と起こるのです。
是非、人の意識を意識しながら読み進めてみて下さい。
奇跡の贈り物~次元を超える絆の物語~
チッケとクーカの前に突如として立ちはだかるエイリアン。
クーカは戦った。
チッケを庇い守りながら。
死ぬまで戦い続けた。
チッケの目の前で息絶えるクーカ。
チッケはそこから絶望の淵をトボトボと歩き始めるしかなかった。
生きるための羅針盤を失ったまま。
どうする? どうする? どうする? どうする? どうする? どうする? どうする?
生きるか死ぬか。
百万回唱えても答えは見つからない。
絶望の淵が永遠に続いているように思うチッケのどん底に、クーカの姿はない。