百合は家の中に入ると、渡り廊下を歩いて行き、姉の寝ている離れの部屋にそっと近づいた。障子の影から覗いてみると姉はしんと仰向けに寝ていたが、目は開けていた。百合はそっと廊下から姉に話しかけた。「姉上、お加減はいかがですか」「まあ百合、来てくれたのね、嬉しいわ」百合は部屋の中に入ろうとしたが、姉が急いで止めた。「百合、部屋に入ってきてはいけません。この病気は移るかもしれませんから」百合は慌てて足…
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小説『遥かなる花』【第5回】佐々木 祐子
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小説『遥かなる花』【第4回】佐々木 祐子
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小説『遥かなる花』【第2回】佐々木 祐子
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小説『遥かなる花』【新連載】佐々木 祐子
小幡家の末娘である百合は、たいそう男勝りな性格で…