重太郎は意を決して、防具をつけ竹刀を持った。惣右衛門は防具なしである。重太郎は毎日の精進で多少の自信もあったのだが、惣右衛門と対峙したとき、相手から威圧も剣気も何も感じられず、壁に向かっているようで戸惑った。焦れた重太郎は、自分から仕掛けて隙を見出すしかないと、まず青眼から相手のゆったりした佇たたずみに呼吸を合わせ、竹刀を大きく振り上げ、「ダン」と床板を鳴らすほど踏み込んで、竹刀を大上段から振り…
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小説『魏志倭人外伝』【第2回】半田 貞二
底知れぬ恐怖のなか誰かの呼ぶ声が…「ここにいてはダメ」