朝の静かな神宮の森、其れが歩く参道の左右に接してきている。其の森は緑が豊かで鬱蒼とした感じだ。今は朝で静かな場所だが、日曜日なのか人の数が多い。それでも、静かさは変わらない。此の参道を拝殿の有る方へと向かって、七十五才の祖父と二十才の孫が仲良さそうに歩いている。二人は神宮に参拝に来たのではない。七十五才の祖父はフリーランスのプロカメラマンで高井義継、孫は大学生で高井征一。義継はフリーランスだから…
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小説『天界の者達』【新連載】安田 員壽
「運と良いシーンを逃さない事かな」――プロカメラマンの祖父と大学生の孫。二人は写真を撮りに朝の静かな神宮に来ていた
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【新連載】響乃 みやこ
【プロローグ】そして、「■■」は消えた―― 荒廃した世界で赤子を見つけたロボット。その時確かに、感情が胸に宿った
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小説『Angel Story もう一つの創世記』【新連載】八百原 起也
どこまでも続く甘美な世界。柔らかく流れる風、心地よいせせらぎの音…この栄華は永遠に終わることがないと思っていた
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小説『夜幻水鏡抄』【新連載】堀内 ナオミ
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小説『ガッキーとグッキー 不思議な木箱』【第5回】芝 くりむ
海面に浮かぶ木片を発見し、それに引き寄せられる見習い宮大工。バラバラになった木片を集め木箱にしようとするが…
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小説『顕治とチピタ』【第3回】菊池 亮
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小説『紅の脈絡』【第8回】水無月 慧子
月夜の道を歩く竜興兄妹と虎太郎夫婦。変わらぬやわらかな笑顔――「発破だ!」 虎太郎が叫んだ。爆発音は二回、三回と続いた
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小説『人生の切り売り』【第12回】亀山 真一
読書にふけっていた私はページをめくる手を止めた。記憶が曖昧な私に「そろそろ僕に泣きつくかい?」と悪魔が微笑み...
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小説『新事記』【新連載】吉開 輝隆
朝、痛みと共に目を覚ますと老人がいるではないか。老人は唐突に「われは、伊弉諾(いざなぎ)の尊(みこと)であるぞ」と大声で言いだし......
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小説『ガッキーとグッキー 不思議な木箱』【第4回】芝 くりむ
機体の計器はショートし、針が回転している。調査隊が向かう先と雷雲の進路が一致していた。その時、あるものが機体を貫いた…
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小説『顕治とチピタ』【第2回】菊池 亮
隣をちらっと見ると若い美人な女性だった。高齢になっても、若い女性にはときめいてしまう。「こんにちは」と声をかけると…
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【最終回】ジェフリー 樫田
そこにはすでに二つの穴が掘られていた。これは彼が掘った穴…ここにお墓を作るつもりだ。彼は悲しみに耐えながら一人…
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小説『紅の脈絡』【第7回】水無月 慧子
妻の命を奪った賊を拷問し、殺した。大義であったのか...醜い私怨だったのか... 追い込まれた男に声をかけたのは―。
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小説『人生の切り売り』【第11回】亀山 真一
「さてはレンタル彼氏でしょ?」自信満々に聞いてきたけれど、それは彼女の大きな勘違いだった!
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小説『モータル』【最終回】伊藤 美樹
「お母さんには会えないよ」病院の暗い廊下に看護師の姿はなく、こう喋ってきたのは四角い水槽の中にいた金魚だった
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小説『ガッキーとグッキー 不思議な木箱』【第3回】芝 くりむ
女王の魔の手が次の惑星へと伸びていく。彼女が標的とする惑星の3つの条件とは?
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小説『顕治とチピタ』【新連載】菊池 亮
妻を亡くした寂しさから始めた一人旅。今となっては人生の楽しみそのものであり、空港は特別な場所であった。
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小説『ジュピターと仲間達 Jupiter & Friends』【第11回】ジェフリー 樫田
村が盗賊に襲われ、両親を殺された親友。「父上も母上もあの黄色い花の丘が大好きだった。そこに墓を作ってやりたい。」と言うと…
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小説『紅の脈絡』【第6回】水無月 慧子
凄惨な拷問の末、全裸で吊るされた若い男の足元には大きな血だまりが。左目を潰され、失禁。刀身はそのまま男の下半身に向けられ…
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小説『モータル』【第12回】伊藤 美樹
精神を集中(スピリチュアルビューサイト)し、見えてくる情景(シーン)に心をゆだね、彼女をその中へと引き込んでいった。