内裏にいる左大臣藤原道長(ふじわらのみちなが)のもとに使いの者がやって来たのは夕暮れ前であった。道長がその知らせを聞いて慌てて馬を走らせ向かった先は、東京極大路と綾小路が交わる辺りの小さな邸であった。庭の手入れは行き届いているが、どことなく華やかさに欠けている。「如何されましたか」「姫が今朝より起き上がれず返事もございません」道長の問いかけに応えている老女は、臥せっている姫の祖母の昌子(せいし)…
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「この条件を受け入れるなら、あと10年の命を授ける」――病に伏す姫君に閻魔が持ちかけた“恐るべき取引”とは?
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小説『アミとアライの詩 銀河系宇宙編』【第2回】太田 祐一
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第24回】響乃 みやこ
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「うん……中の下」――初対面の男子が私の顔を至近距離でじーっと見た後、すかした顔で放ったひとこと。
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第22回】響乃 みやこ
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第20回】響乃 みやこ
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小説『テラスの旅路Ⅰ』【第19回】響乃 みやこ
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えぇ? 思わず硬直した。肩にティーナが寄りかかっていた。一応声をかけてみたが、起きる気配は全くない。何をしていいか分からず…
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