【前回の記事を読む】「静かな雰囲気の中で、二人きり…」友人との約束のことをすっかり忘れ、昔想いを寄せていた彼の事で頭がいっぱいになり…着替えを済ませ、理緒子と連れ立ってそっと下へ降りていく。パニエの荷物をじかに床に下ろし、呼んだタクシーが来るのを待った。理緒子は無人のフロント前の椅子に座り、あさみはガラス窓からはすかいに道路をうかがった。そこへ、タタタタッ、と足音高く越前がやってきた。「帰るの?…
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小説『29歳、右折の週』【最終回】言田 みさこ
彼はいつも曖昧な態度ばかりで、一度も呼び出されたことなんてなかった。なのに今さら「話がある」だなんて…
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小説『29歳、右折の週』【第23回】言田 みさこ
「静かな雰囲気の中で、二人きり…」友人との約束のことをすっかり忘れ、昔想いを寄せていた彼の事で頭がいっぱいになり…
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小説『29歳、右折の週』【第22回】言田 みさこ
他の男に乗り換えるか? 今の彼といれば「平凡な幸せ」は手に入るが、男としての魅力を感じないし…
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小説『29歳、右折の週』【第21回】言田 みさこ
婚約者がいるのに「帰りに話し合おう。二人だけで」――なんと魅力のある甘い誘惑だろうか。手を伸ばせば届く所に彼がいて…
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小説『29歳、右折の週』【第20回】言田 みさこ
無垢な外見からは想像できないほど〝女〟へと急速に変貌してしまった少女。キッ、と眉を逆ハの字にして私を睨みつけた
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小説『29歳、右折の週』【第19回】言田 みさこ
32歳独身男性。きっと憧れの少女像を自分で勝手に作り上げて、彼女の本当の中身はまだ全然わかっていないんだ…
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小説『29歳、右折の週』【第18回】言田 みさこ
「〝あんたが要らないならこっちがもらうわ〟談判ね」否定したものの、少女に見向きもされない彼に心が舞い上がるのを感じていた
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小説『29歳、右折の週』【第17回】言田 みさこ
少女が書いた手紙を破り捨て、代わりに私が書き直した手紙を投函した。彼を踏みにじる言葉を消して…
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小説『29歳、右折の週』【第16回】言田 みさこ
30歳の男が18歳の少女へ宛てた手紙。8枚にもおよぶその手紙には彼女への下心が見え透いており、さらに文末には…
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小説『29歳、右折の週』【第15回】言田 みさこ
彼に耳元で「好きだよ」とささやかれた。帰ろうとする彼をなんとか引きとめようと甘え声で話しかけ…
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小説『29歳、右折の週』【第14回】言田 みさこ
女友達と旅行する気分で彼の実家へ――異性として意識していなかったが、隣り合わせの和室をあてがわれ…
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小説『29歳、右折の週』【第13回】言田 みさこ
何日もたたないうちに彼女は子宮ガンで死んでしまった。「こんなに明るいならきっと治るだろう」と皆安心していたのに…
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小説『29歳、右折の週』【第12回】言田 みさこ
にこにこと話しかけながら、その背中を好意的にパタパタ叩くんだけれど、それが手のひらじゃなくて、真っ白の黒板消しだった
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小説『29歳、右折の週』【第11回】言田 みさこ
女にとって〝あのこと〟はね、魅了させられる、狂喜させられるものなのよ。狂ってしまうほど、ひどく心をとらわれるものなの
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小説『29歳、右折の週』【第10回】言田 みさこ
本当に彼を愛しているのか?――百パーセント疑っている、冷ややかな響きのする問いかけに弁解しようとするが…
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小説『29歳、右折の週』【第9回】言田 みさこ
彼は気づけない。薄笑いをこらえた表情も、はにかみと捉えた。友達がいのない女だ。抱かれながら貧乏ゆすりするような、薄情な女。
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小説『29歳、右折の週』【第8回】言田 みさこ
「あたし、これ受けたいわ」「受けたいの?でも、話をしようよ。そのほうが楽しいよ…」彼女は見下した顔つきで返答の必要なしと考えた
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小説『29歳、右折の週』【第7回】言田 みさこ
「どうも、こんちわ」許婚が連れられてやってきた。親友は挨拶もせず、鋭い眼で下から見据えている。
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小説『29歳、右折の週』【第6回】言田 みさこ
目の粗い紺のセーターを着ていても、中央の背骨がわかるほど痩せて細い。先生の目を盗んで、30センチ定規でその背中をつついた。
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小説『29歳、右折の週』【第5回】言田 みさこ
私の片耳をピッタリと両手で囲い、舌が上あごからピチャッと離れる音まで聞こえるいやらしいひそひそ声で、えげつない話をたくさん聞いた。
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