【前回記事を読む】ALSになった俺に、「あなたを受け入れられる部署はない」…10年以上働き続けた俺に会社が下した言葉。アユに仕事を辞めると打ち明けた頃から、二人の関係がギクシャクしてきた。言い争いが絶えない日も続き、毎日のように一緒にいた日々もいつの間にかなくなり、アユは実家に帰ってると、連絡が来る日も増えていた。私はアユとの時間を大切にしようという思いも、頭の何処かに有ったのだろう。仕事を辞め…
[連載]Return Journey
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エッセイ『Return Journey』【最終回】福井 研一
女子と2人で沖縄旅行することになった。下心がなかったと言えば嘘になる。ちょうど付き合ってた彼女との関係もギクシャクしていて…
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エッセイ『Return Journey』【第22回】福井 研一
ALSになった俺に、「あなたを受け入れられる部署はない」…10年以上働き続けた俺に会社が下した言葉。
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エッセイ『Return Journey』【第21回】福井 研一
ガシャーン! 天と地が逆さまに視界に映った。「派手に躓いたけど大丈夫か?」と聞かれて初めて、自分が躓いて転んだことに気づいた
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エッセイ『Return Journey』【第20回】福井 研一
宅飲み中のトイレで転んだ。痛さはなかったが、ジンジン熱い…しばらくするとポタリポタリと床に真っ赤な液体が落ち始めて…
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エッセイ『Return Journey』【第19回】福井 研一
ドキュンと来た。一目惚れだった。連れて帰って餌を出すと……おかしい。この子猫、サイトで調べた情報と全く違う
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エッセイ『Return Journey』【第18回】福井 研一
携帯電話を落とすことが日常になってきた。ALSがゆっくり進行し、身体にチカラが入らなくなってきたのだ…
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エッセイ『Return Journey』【第17回】福井 研一
「もう生きる価値がない」と、急に運河へ飛び込もうとする彼女。力ずくで引きずり降ろすと、柵から地面に落ち…
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エッセイ『Return Journey』【第16回】福井 研一
「オレALSなんだ」―この女性なら俺の病気のことをある程度理解してくれるかもと思い、振り絞って答えてみたが…
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エッセイ『Return Journey』【第15回】福井 研一
酔ってフラフラな女性が電車を降りていった。だが席には携帯電話が転がっていて…ハッとして拾い、俺は彼女を追った。
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エッセイ『Return Journey』【第14回】福井 研一
元カノの手を握ると、俺の手を握り返してきた。「彼氏いるのに、何で俺と会ってくれたんだ?」と聞くと、彼女は俺の目を見て…
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エッセイ『Return Journey』【第13回】福井 研一
数年ぶりに会う元カノに、自身のALSという病気について説明した。「よりを戻して付き合いたい」なんて、言えるはずなかった。
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エッセイ『Return Journey』【第12回】福井 研一
「久しぶり、元気? 実は俺、ALSという病気になってしまって…」―元カノに送ったメッセージ。すぐに来た返信には「やめて」の一言。
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エッセイ『Return Journey』【第11回】福井 研一
(ALSだろ? 知ってたわ)―やっと告げられた「筋萎縮性側索硬化症」。そのとき既に、検査から半年も経っていた。なぜもっと早く…
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エッセイ『Return Journey』【第10回】福井 研一
筋電図という検査は拷問だった。ぶっとい針を直接筋肉にぶっ刺して、なおかつ「チカラを入れろ」と言われ、それを何十箇所も…
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エッセイ『Return Journey』【第9回】福井 研一
「気の持ちよう」「異常なし」――筋肉が減り、右脚を引きずる私を診て医者はそう言った。自分で調べたらどう見てもALSだが…
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エッセイ『Return Journey』【第8回】福井 研一
今の脚の状態だと、間違いなく逃げ遅れるだろう。みんな、非常階段をゆっくり下る私を突き飛ばして、雪崩のように…
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エッセイ『Return Journey』【第7回】福井 研一
「ガツン!」と揺れ始めた。商品も何本も降ってきて、奥では「バキバキ!」と何か壊れる音。なのに、老人は動じず会計を続けて…
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エッセイ『Return Journey』【第6回】福井 研一
右脚に味わったことのない違和感を感じ、一目散に帰宅。見ていると、全く力を入れていないのに勝手に足首がピクピク動いていて…
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エッセイ『Return Journey』【第5回】福井 研一
明らかに右脚が反応しない。長い靴ベラを踵に入れたままボールを扱ってるような感覚…ただごとではない。この違和感は何なんだ!
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エッセイ『Return Journey』【第4回】福井 研一
久しぶりのフットサル。仲間が近況報告しあう中、私は、自分の体のことを誰にも言えないでいた。もう右手ではタバコも持てなくて…
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