【前回記事を読む】「オレ払うし、一緒にタクシーで帰ろうか」一か八かで誘ってみた返事は、OKだった。その後、時間差でライブハウスを出て…一度、2008年の春先に右手の異変に気付き始めて、以来毎晩アルコールで紛らすことが続き、彼女も私にとうとう愛想を尽かしたようで、別れの言葉を発せられた。この時は話し合い、気持ちを入れ替えて、もう一度向き合うという話になったものの、やはり上辺だけだった。彼女には家に…
[連載]Return Journey
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エッセイ『Return Journey』【第3回】福井 研一
彼女の30歳の誕生日前夜なのに、オレはハメを外して飲み歩いていた。彼女からの連絡にも対応せず、結局朝まで飲み明かし…
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エッセイ『Return Journey』【第2回】福井 研一
「オレ払うし、一緒にタクシーで帰ろうか」一か八かで誘ってみた返事は、OKだった。その後、時間差でライブハウスを出て…
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エッセイ『Return Journey』【新連載】福井 研一
最初の異変に気が付いた夜は、カレーを作っていた。芋を乱切りしていると、突然右手の親指と人差し指の間に熱い感覚を覚え…
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