【前回の記事を読む】「お母さんは、もう少ししたら天国に行くんだ」父の言葉に戸惑いながら、冷たい母の手に触れていると突然感電したような衝撃が走り…なっちゃんが頭の下に置いてくれた水枕で、少し楽になった気がした。「光くん、痛いところはない?」心配そうに言いながら、冷たいタオルで僕の顔を優しく拭く。「うん、大丈夫」僕はうっすらと笑みを浮かべた。「お薬飲む前に何か食べないとね。おかゆ持ってくるね」そう言…
[連載]虹色の魂
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小説『虹色の魂』【第7回】青居 蒼空
「僕、おねしょしないし、お父さんの言うことも聞くから、お願いだから一緒にいてね」大粒の涙が僕の目から湧き出ると…
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小説『虹色の魂』【第6回】青居 蒼空
「お母さんは、もう少ししたら天国に行くんだ」父の言葉に戸惑いながら、冷たい母の手に触れていると突然感電したような衝撃が走り…
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小説『虹色の魂』【第5回】青居 蒼空
5歳の誕生日を迎えてすぐ母が死んだ。棺の前で背中を丸めて泣いている父の後ろ姿が見えた。こんな父の姿を見るのは初めてだった…
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小説『虹色の魂』【第4回】青居 蒼空
翌朝再び祖母と共に病院へ...「振り向いた父は目の下に隈ができ、一晩でげっそりと痩せこけて見えた。」
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小説『虹色の魂』【第3回】青居 蒼空
「僕、イチゴがのってるケーキじゃなきゃ嫌だ!」地団太を踏んだクリスマスの日。母は駅前のケーキ屋に行き、そして…
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小説『虹色の魂』【第2回】青居 蒼空
仲の良い母と父は僕が生まれてからもっとラブラブに。母が僕を抱きしめると「俺も俺も」と焼きもちを焼く父
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小説『虹色の魂』【新連載】青居 蒼空
「光は俺に似て二枚目だなあ」「うん、お父さんも僕に似てかっこいいよ」