永吉の母は、二人いた。生みの母と、育ての母である。永吉の生みの母は、夫が早くに亡くなったこともあり、普通養子縁組として永吉を養親に預けた。また生みの母も、同じ屋根の下で、養親と共に永吉を育てたのだそうだ。二人の母のうち、生みの母は既に他界している。つまり今話を聞いているのは、育ての母である。複雑な環境で暮らしていた永吉だが、離婚の原因は計り知れない。一番の要因は、永吉の生みの母が、過保護だったか…
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