声の主を求めて振り向くと、俺を見下ろしている神仙老人が真後ろに立っていた。「太郎、久し振りじゃのう。わしの授けた力で何とかやっておるようじゃな」神仙老人は隣に腰かけてきた。薄っぺらな着物姿に、素足の草履履き、手に持っている杖、何も変わっていなかった。神仙老人と会わなくなってから今日までのことを聞いてもらおう。口を開きかけた時、俺の方に向きを変えて見つめる神仙老人の微笑む顔があった。「太郎、何も話…
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