裏方の仕事だったが、イギリス船で聞いていた英語とは少し違うカナダの英語にだんだん慣れていった。「このまま皿洗いばかりしても、ちっとも儲からん。一緒に鮭漁に出ないか」ある日万蔵は、一緒に皿洗いをしていたイタリア人の移民マルコに誘われて、小さな船に乗りフレーザー川で鮭漁を始めた。幼い頃から父親の手伝いで漁をしていた万蔵は、漁場を探すのがうまかった。鮭漁をする人が少なかったので面白いように鮭が釣れた。…
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小説『カナダの風』【第12回】森園 初音
出産とともに妻は亡くなり、生まれた娘も6日後には亡くなった。益々商売にのめり込む彼を、アジア人排斥、大戦、火災が襲い…
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第7回】青石 蓮南
通学途中に別れた父の実家があった。通り過ぎようとしたとき、祖父の名前が書かれた提灯、白黒の幕が飾り付けられているのが見え…
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小説『モータル』【第12回】伊藤 美樹
精神を集中(スピリチュアルビューサイト)し、見えてくる情景(シーン)に心をゆだね、彼女をその中へと引き込んでいった。
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エッセイ『とらおさんと犬のお話[注目連載ピックアップ]』【第3回】Kumpoo
【写真絵本】繁殖犬だったマム、飼い主のおじいさんが天国に行ってしまったラムネ、「売り物にならない」と言われてやって来たファンキー。「卒業」出来たのは…
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歴史・地理『忘るべからざることども』【最終回】稲田 寿太郎
朝鮮が歩んだ近代化への道のり 傍若無人にふるまう欧米諸国を目の当たりにし、金玉均は近代化を試みたが最後は捕らえられ......
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小説『雲海のエガミ』【最終回】こた
「その子を置いていけ」彼女は這いながら叫んだが、海賊は既に見えなくなっていた。やがて彼女は腕の中で動かなくなり…
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小説『千恵ねえちゃん』【最終回】城 唯士
「ちょっと羨ましかったな」高校の部活は、別世界みたいだった。4人とも黙りがちに歩いていたが…「そうだっ。バンドやろうよ」
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実用『仕事で悩む若者は適応障害なのか[注目連載ピックアップ]』【第6回】野坂 きみ子
「いつも遅刻ギリギリのお前なんか、連れてくるんじゃなかった!」人格を否定するような言い方をされて......あれはパワハラだ。
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エッセイ『運命に寄り添う、そして生きる[人気連載ピックアップ]』【第3回】輪月 舟
流産を繰り返し、42歳、不妊治療の末ようやく授かった第二子。発達の異常はない。だが、直感で「この子は何か違う」と…
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小説『魂業石』【第13回】内海 七綺
あの若い警察官、あの人の息子だったのか。私に人の殺し方を教えた、犯罪者のお手本みたいなあの人の…。笑っちゃう。楽しい。
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小説『溶けるひと』【第16回】丸橋 賢
知人家族の葬式から帰ると、玄関には脱ぎ捨てられた靴が... 目に入ってきた光景をすぐに信じることが出来なかった。
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エッセイ『遠い夢の向こうのママ 毒親の虐待と夫のDVを越えて』【最終回】かおる
DV夫のせいでドレスも選べずに迎えた結婚式。私の全身は手のひらサイズの痣だらけで、腕の痣は、結婚式の写真にも写っていた。
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小説『愛は楔に打たれ[人気連載ピックアップ]』【第6回】青石 蓮南
その日は、三か月に一度、父と会える特別な日であった。蓮は朝から心臓が激しく鼓動するのを感じていた…
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エッセイ『歌集 いのちの名』【第11回】出島 美弥子
見ないふり 照れ屋のパパの メッセージ いつでもパパは 応援団長
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エッセイ『とらおさんと犬のお話[注目連載ピックアップ]』【第2回】Kumpoo
【写真絵本】ぼくは「愛護団体」に助けられて、「卒業」を待っている…。きょうはシーズーの赤ちゃんと子どもが保護されたみたい
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小説『我輩は清掃人じゃ』【第11回】ホモ・サピエンス
屋内から炎が上がる中、ブロック塀をやり過ごし、玄関を開けて中に入ると「助けて」という女性の声が、はっきりと聞こえてきて…
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健康・暮らし・子育て『『幼学綱要』を読む』【最終回】河野 禎史
【幼学綱要】「朕は何も心配することがない。天下を平定することは、すべて委ねる」と言われ、天下統一を計画し始めた岳飛だが…
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歴史・地理『私訳秘事作法「薬子の変」 』【最終回】花山 天女
全てを奪い去られ、最後は憤死に追いやられた早良の怨み。これが、長岡京を10年足らずで捨て、僅か数キロ先の地へ都を移した理由
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小説『春を呼ぶ少女』【第7回】桜小路 いをり
白銀に輝くオオカミ…その背後から十歳くらいの子どもが現れた。白い肌に白い髪、そして特徴的にとがった耳。エルフだ。
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実用『仕事で悩む若者は適応障害なのか[注目連載ピックアップ]』【第5回】野坂 きみ子
書類を忘れただけなのに。職場に行くと責められていると感じるようになり、徐々に出勤の朝になると気が重く...会社を休むように。