第2章 家族 ~私を支えてくれた人たち~
涙もろい
テレビを見ていてもすぐに涙が出る。
ドラマ仕立てのCMでも瞬時に泣いてしまう。ラジオを聞いていても、パーソナリティーが涙声で話しているとすぐにもらい泣きする。そんな私を見て家族は「良いね~ すぐに泣けて」と呆れている。
職場の保育園の運動会で、子どもたちが一生懸命に走っている姿を見るだけで涙がこみ上げる。家で一人好きな音楽を聴いたり、TVを見て涙を流すこともあるが、その後はいつになくスッキリとした気分になる。泣いて涙を流すことは発散にもなると分かった。簡単にできるストレス解消だ。
笑い過ぎて涙出ることもあり、身体の中から排出するというのはスッキリとするものだ。春に職場で新人保育士の挨拶を聞き心が動き涙が目に滲んだ。
「子どもたちの嬉しい気持ちだけでなく、悲しい気持ちにも寄り添い共感してともに成長していきたいと思う」という内容であった。
親の育て方が良いのだろう、良い意味で親の顔が見たくなった。私は家でも職場でもところかまわず涙が出るので、それを見た相手はびっくりする。
「私は泣くことが趣味なの、すぐに涙が出ちゃうのよ。気にしないでね」と度々話す。最近では若い子も「私もよく泣きます」と言う人に出会うことがある。
涙もろくなったり涙が出るのは、小さいことでも何かに感動したり相手の立場になって物事を考えられる共感能力が高いということだと思う。