人は色んな感情を表したり感じることができる素敵な生きもの。「笑い泣き」は大爆笑の時にもやって来る。
高校生の時に友だちと二人で笑い転げていたら「箸が転がっても楽しい時期だね」と見ず知らずの他人に言われた。「箸が転がったらもっと笑っちゃうよね~」となお笑い続けた。
還暦を迎える今も普通に笑っているが「おばさんは何でも笑っておしまいにするよね。『アーハッハッハ、ごめんなさいね』だもんな」とディスられる。ごもっともです。
神在月(かみありづき)
「ちょっと行ってくるね」休日に買い物へ出かける時ケンさんに声をかけると、いつも決まった出雲弁が返ってくる。
「どこぞといってごしなはい」(どこへでもいってらっしゃい)私はこの言葉の響きが好きだ。
出雲に帰省して親戚に会うと、何を話しているか全く分からない時があるが言葉の響きはどこか温かくホッとする。特に義母が話す言葉はゆっくりで上品な感じがした。それでは、ちょんぼし(少し)出雲弁を紹介します。
だんだん(ありがとう)
よーきてごしなったねー(よく来てくださったね)
なにしちょーだー(何してるの)
だわねー(そうだね)
しゃべーだわねー(話してね)
ばんじまして(こんばんは)
言葉のイントネーションはどこか東北弁に似ている。私の母が秋田出身なので特に思う。訛りの話題になると映画『砂の器』(原作:松本清張 1974年)のトリックの話になり「ズーズー弁が似てるよね」とケンさんお決まりのフレーズだ。
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