深川、大倉屋の寮の玄関の横の、数寄屋風の小部屋で、大倉屋松七郎は床を背にして座る、俳名「巨川」こと、大久保甚四郎忠舒に奉書紙に包んだ金を徐に差し出し、前に置いた。「巨川様、本日は誠に有難う御座いました。些少では御座いますが、手前どもからのお礼で御座います」「お礼?」「この私にお礼を? 金子(きんす)か?」巨川は小さな声で聞いた。黒紋付羽織、黒羽二重の上着、白の博多の帯の巨川は、その細い、優しい目…
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