四「父上からきついお叱りを受けたが……」重綱さまはしょげた様子で、でもな、と言った。「大坂落城の前日は、後藤又兵衛(ごとうまたべえ)どのや薄田隼人(すすきだはやと)どのとの戦があってな、真田左衛門佐幸村どのは敵ながら儂わしの戦働きを良しとしてくだされたのだ……」父親の見る目だけがすべてではない、と言いたげに小鼻を膨らませた。「夜遅くな、左衛門佐どのの使いの者が、書状を持って我が陣に駆け込んで来た…
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弟子の「体を大事にしてください」の一言に…親方の衝撃の返答とは
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小説『大江戸弘メ帖 第一編 東錦絵』【第3回】渋谷 松雄
【小説】「勘というものは人の力の中で一番大事な力じゃ」
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小説『大江戸弘メ帖 第一編 東錦絵』【新連載】渋谷 松雄
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小説『魏志倭人外伝』【最終回】半田 貞二
盾が剣の中にある…?まばゆい光を放ち出す剣の秘密とは
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小説『継体大王異聞』【第8回】讃 紫雲
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小説『継体大王異聞』【第7回】讃 紫雲
「震えるほどに信じがたい」神事を受けた男の身に起きた奇跡とは
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小説『小説 静』【第15回】北山 仁
「それは良い案でございます」頼朝の不遇を憂う政子の鶴の一声