一「世阿弥様がご出家か、それは祝着申し上げる」元能の話を聞いて氏信(うじのぶ)は顔をほころばせ、祝いの言葉を述べた。七郎と弥三郎はすでに元服し、それぞれ元能、氏信と名を改めている。応永二十九年、齢六十を数えた年、世阿弥は出家し観世大夫の座を元雅に譲った。世阿弥という名乗りは、芸能者に多くある擬似的な法名というべきもので、それまでは俗体であったのを改めて得度(とくど)したのであり、世間の呼び名は変…
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