和木重太郎、外観は父親と同じで五尺八寸と大柄である。顔立ちは母親似で面長、眉毛が濃く眼が大きい。難を言えばちょっと受け口で顔が長く見える。小さい頃から体を動かすことが好きで、小太刀を得意とする立花道場に通った。それは家から近いということもあったが、昔は名手と言われた父親から小太刀の手ほどきを受けたからでもあった。剣ばかりではなく杢塀町にあった体術も教える小杉流道場にも通っていたが、十二歳のとき、…
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小説『祥月命日』【第14回】深江 允
「下士の子の分際で」差別を跳ね返すため、青年は修行に出た
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小説『祥月命日』【第13回】深江 允
誰よりも稽古熱心だが…剣術使い、重太郎の持つ「迷い」とは
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小説『魏志倭人外伝』【第4回】半田 貞二
「ずいぶんと心の狭い人ね。あなたは誰なの、神様なの?」
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小説『祥月命日』【第12回】深江 允
立ち入れないはずの危険な海。「噂を統合」して真実を探ると…
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小説『松永久秀~天下兵乱記~』【第20回】児玉 望
少数の敵軍に思わぬ苦戦。打倒・将軍のため巡らせた策は…
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小説『紅葵』【第19回】小神子 眞澄
【小説】婚約者との逢瀬の時間、二人が見てしまったものは…
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小説『祥月命日』【第11回】深江 允
文句なしの剣術と人間性…謹厳実直な和木重太郎という青年
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小説『祥月命日』【第10回】深江 允
潜入捜査で耳にした噂…浮かび上がった不可解な疑念とは
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小説『魏志倭人外伝』【第3回】半田 貞二
【小説】「明日美の心の中には3つの意思があった。」
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小説『祥月命日』【第9回】深江 允
幼少期から秘術の修行…忍びの一族に生まれた諸星玄臣という男
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小説『松永久秀~天下兵乱記~』【第19回】児玉 望
闇夜に乗じた不意の敵襲。総力を挙げた赤井一族の猛攻に苦戦
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小説『紅葵』【第18回】小神子 眞澄
虎谷屋に忍び込み、窮地に陥る麻衣に救いの手を伸べたのは…
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小説『祥月命日』【第8回】深江 允
【時代小説】最終的には「砂糖」に目をつけた…抜け荷で金儲け
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小説『祥月命日』【第7回】深江 允
【時代小説】城下で「大量の砂糖が出回っている」のはなぜか?
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小説『魏志倭人外伝』【第2回】半田 貞二
底知れぬ恐怖のなか誰かの呼ぶ声が…「ここにいてはダメ」
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小説『祥月命日』【第6回】深江 允
正しい情報を集めるには「来るもの拒まず」で接することだ
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小説『松永久秀~天下兵乱記~』【第18回】児玉 望
長慶への感謝の気持ち。月夜の連歌会「瀧山千句」
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小説『紅葵』【第17回】小神子 眞澄
何事にも一苦労する耳が聞こえない妻…「何か言葉が通じれば」
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小説『祥月命日』【第5回】深江 允
水害を見越し…藩民を餓死から救った敏腕、浦紗屋太一という男
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小説『祥月命日』【第4回】深江 允
【小説】「戦国時代、戦に負けると人の運命が劇的に変わる。」