小田原陣九日から水攻めの堤普請は実行に移された。従軍している兵はもとより近在の農民を昼は一人に付き米一升と銭六十文、夜は米一升と銭百文で徴用した。近郷の衆はたちまち集まり昼夜を問わず黙々と堤普請に精を出した。この高い手当が噂となり人足は近郷に限らず、さらに遠くからも集まり数万人の規模に膨れ上がった。ついには忍城内から隠れ道を使って工事に加わり米と賃金をもらって城内に戻ってゆく輩も現れた。そのこと…
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小説『乱世、一炊の夢』【第3回】安藤 恒久郎
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小説『幸村のむすめ』【第14回】伊藤 清美
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小説『忍者風魔 ~戦国時代を生きた風魔小太郎~』【第2回】鏡本 ひろき
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小説『乱世、一炊の夢』【新連載】安藤 恒久郎
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小説『幸村のむすめ』【第13回】伊藤 清美
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小説『犬の三楽斎』【第6回】上泉 護
「穢多」と虐げられるまゆの父親、善右衛門との出会い
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戦国時代、忍者の住む風間村。少年は下忍として初めての仕事に心を躍らせていた。