脳腫瘍になって手術後の彼は大分元気を取り戻し、放射線治療、抗がん剤治療、リハビリと積極的に頑張っていた。毎日毎日見舞いに行く私を、エレベーターの所まで送ってくれる程、日々回復していった。「帰り気を付けてね」と私の心配ばかりで、自分の事だけを考えれば良いのに、彼のささやかな心遣いに、「この様な日がいつまで続くのだろうか」と思いながら、「又明日ね」と言い、家路につく毎日であった。彼の頭の傷痕は大分残…
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