私は、昔どおりの慣習でいえば数えで古稀を迎えた年に、母紀美子を見送ることになった。衰えゆく記憶力を感じ、頼りない我が記憶を忘れないうちに書き留めたいと思い、本の出版を思い立ち、身の程知らずと知りながら、幻冬舎ルネッサンス新社編集部の門を叩いた。応対に出ていただいたのは、山名克弥社長。身が震えたが、「おふくろのことを本として残したい」という素直な気持ちを伝えると、「奥井さん、お母さんの一人暮らしの…
人生の物語の記事一覧
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エッセイ『おふくろの品格』【新連載】奥井 栄一
母の人生をふりかえる――古希を迎えた年に亡くなった母。思い出が薄れてしまう前に、忘れてしまう前に「本として残したい」
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エッセイ『心に秘めたオパールは虹色の輝き』【新連載】丸山 珠輝
【実話】生まれてきた子は"両目が無かった"――現代より理不尽な扱いを受けやすい昭和時代、全盲の少女はどう生き抜いてきたのか
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小説『渦の外』【第13回】今中 浩恵
こんな家早く出ていきたい。けど…気づかなかった母親のやつれ
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小説『渦の外』【第12回】今中 浩恵
私は、自立できてなかった...「何もかもに満たされた部屋で何にも満たされない私」
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小説『渦の外』【第11回】今中 浩恵
「裕福に暮らしている人は、誰一人いなかった」私を受け入れてくれた卓球場
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小説『渦の外』【第10回】今中 浩恵
「それって嫌み?」妹が思わず目で訴えかけた…姉の衝撃な一言
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小説『渦の外』【第9回】今中 浩恵
「逃げ場でもあり、憩の場でもある」卓球場。そこに集う人々
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小説『渦の外』【第8回】今中 浩恵
「なあ先生、」女子高育ちの非行少女の“お願い”に塾講師は…
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エッセイ『折節の記』【第5回】前田 明
息子との四国巡礼。押していた自転車が急に軽く…理由に感激
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小説『渦の外』【第7回】今中 浩恵
【小説】「できが悪いなんて、思うたことないよ。明日はおいでや。約束やで」
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エッセイ『折節の記』【第4回】前田 明
「お大師さんを訪ねて四国八十八カ所霊場巡りに行こうか」
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小説『渦の外』【第6回】今中 浩恵
【小説】夜の街で「暴走族に声をかけられた」少女たちの行き先
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エッセイ『折節の記』【第3回】前田 明
妻は闘病中…高1の息子「鉛筆の芯の黒い色が恐い」と不登校に
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小説『渦の外』【第5回】今中 浩恵
父はダンディ、母は優雅なレディ、妹は美人…私には個性がない
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エッセイ『折節の記』【第2回】前田 明
絶望的な悪性進行胃がんの発見…余命宣告された妻が7年間も生きた理由
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エッセイ『折節の記』【新連載】前田 明
私の顔を見て父が突然「もうええわ」。ショックすぎる真意とは
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小説『渦の外』【第4回】今中 浩恵
「なんでわたしではダメなの」跡継ぎに選ばれなかった妹が初めてこぼした本音
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小説『渦の外』【第3回】今中 浩恵
姉妹で1日入れ替わる!? 「行っといでよ。私が代役するから」
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小説『渦の外』【第2回】今中 浩恵
「ここに居るからには、ここの人間になって貰わんと」家出先での新たな生活が始まる
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小説『渦の外』【新連載】今中 浩恵
1人で飛び出し、父親も振り切って…家出少女が向かった先とは
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