【前回の記事を読む】「助けてくれたのか?」と聞くと、男は草鞋を編みながら一瞥し「助けるも何も、ひどい傷を負っていたから死んでいるかと思って…」粗末な戸板を叩くと老婆が顔を出した。「おや、又さん、今日はえらい早いね。でもちょうどよかったよ、薪が切れたところでね」かなりの高齢だが、その皺に刻まれた笑顔から温厚さが伝わってきた。「お球磨ばあさん、朝早くからすまない。薪と藁は少し多めに持ってきたぜ。これ…
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