【前回の記事を読む】「僕、おねしょしないし、お父さんの言うことも聞くから、お願いだから一緒にいてね」大粒の涙が僕の目から湧き出ると…父が十歳の時に祖父が他界し、ふくちゃんは喫茶店を経営しながら父を育てた。その父が高校を卒業して調理師の資格を取ると、ふくちゃんは喫茶店を任せ旅行するようになった。最初は国内旅行で満足していたが、突然海外にも一人で行くようになった。母の事件があった日も、イギリスから帰…
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小説『虹色の魂』【第8回】青居 蒼空
警察官の春くんが家に来て、母の仏壇に手を合わせた。扉の隙間に耳を澄ますと、「お前に聞きたいことがある」と父が…
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実用『相談対応、私はこうしています』【第6回】佐藤 健太
「今すぐ〇にたい」という相談への対処法:「練炭はどこで購入したんですか」「前から準備していたんですか」…気負う必要なし
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実用『開運ハウスのつくり方』【第12回】はこしま 李風
北西は主人の場所、南西は主婦の場所などと家相と方位は関係しており、親戚・相続といったトラブルを抱える人は......
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エッセイ『時をつむいで』【第16回】中村 良江
家族みんなの顔が揃った食事時、職を失った父が口を開いた「おまえ...」
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小説『ツワブキの咲く場所』【第22回】雨宮 福一
祈ったところで、何になるんだろう…カルト教団に洗脳され、結びついた両親。壇上に立つ老人は救世主でも神様でもなかった。
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小説『迷いながら揺れ動く女のこころ[人気連載ピックアップ]』【第19回】松村 勝正
「独り身になってから、気が向いた時に空の人になっているわ」と香水の甘い香りを漂わせながら話す彼女
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小説『拝啓、母さん父さん[注目連載ピックアップ]』【第20回】三上 ミカン
杉本博司が手掛けた、表参道の「茶酒金田中」へ。薄暗いエントランスを抜けた先に広がるのは、開放感ある洗練された空間。
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小説『揺れ動く女の「打算の行方」[人気連載ピックアップ]』【第8回】松村 勝正
「バスケもいいけど日焼けで肌が黒くなってお嫁に行けなくなりますよ。いい加減にしなさいよ」…古くてうるさい母親
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エッセイ『ある朝、突然手足が動かなくなった[人気連載ピックアップ]』【第4回】市川 友子
痛みから解放されたい、喉を切開して直接チューブを入れてほしいとまで思っていた。そして声も出せなくなり、その辛さは想像を超えた
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小説『メグ動物病院』【最終回】後藤 あや
昼休み中に急患! 子どもがモルモットを虫かごに入れて連れてきた。だが、小さい生き物はあまり診たことがなく…
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エッセイ『良子という女[注目連載ピックアップ]』【第39回】野村 よし
「処置は適切だったのか?」疑問はあった。だが執刀医には完璧な“回答マニュアル”があるはずだ。なら私たちは納得するしかない
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エッセイ『Passengers[注目連載ピックアップ]』【第6回】桂 真風
「癌でしょうか?」妻がかすれた声で尋ねてきた。夫の病状を聞き、「薬で治るかも」という妻のかすかな望みは消え去ってしまった…
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小説『人生の切り売り』【第12回】亀山 真一
読書にふけっていた私はページをめくる手を止めた。記憶が曖昧な私に「そろそろ僕に泣きつくかい?」と悪魔が微笑み...
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小説『新西行物語』【最終回】福田 玲子
「誰か…」声が響いたその時、息が止まるかと思った。御簾をはらりとかきあげて、美しい人が現れて…
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俳句・短歌『秘められた真序小倉百人一首』【最終回】野田 功
【百人一首 考察】100首の歌の並び順を替えると、壮大な物語が現れる!? やまとの自然の姿が引き起こす様々な想いとは…
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評論『東北大学処分粉砕闘争』【第8回】石井 恭平
「学生1500名が留年」この学費闘争における大量留年のときに秘密裏に行われた教授会…審議に要した時間はわずか15分だった。
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小説『薔薇のしるべ』【第9回】最賀茂 真
バラを通して心が交わる瞬間、そして"演技"を越えた本当の声──二人の距離はまたあの頃みたいに戻れるのか…
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実用『相談対応、私はこうしています』【第5回】佐藤 健太
70代女性が “息子のことで” 児童相談所に電話相談!? 「相談したいと言ったら、こちらを紹介された」と言うが、息子は30代後半で…
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実用『日本企業の物流軽視が招く”モノが運べない”危機』【第9回】久保田 精一
企業の物流軽視が表れ始めたのはバブルの崩壊? 70年代急激に普及した「物流」だが、景気が悪くなると......
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小説『ツワブキの咲く場所』【第21回】雨宮 福一
子どもの私が、教祖と呼ばれていた壇上の老人に手を振る。思い出すのは、大人達の狂った言動と、視野が血で赤くなるほどの暴力。